2014-09-24

無料の特別企画『正倉院展ポスター』@奈良博地下回廊

無料の特別企画『正倉院展ポスター』@奈良博地下回廊

奈良の秋恒例の「正倉院展」に先立って、奈良国立博物館の地下回廊で『特別企画 正倉院展ポスター 昭和22-昭和63』という企画展が開催中です(11月30日まで)。歴代のポスターが一堂に会していて、デザインの変遷を観ているだけで面白いです。無料で拝見できますのでぜひ!


初期はスケッチ絵、次第に写真へ変わります

奈良の秋の恒例の『第66回 正倉院展』が間もなく始まります(2014年10月24日~11月12日)。今年は「天皇皇后両陛下傘寿記念」をお祝いして、最終日は入館料が無料になったりと、例年以上の華やかな内容となるでしょう。

それに先立って、奈良国立博物館の地下回廊で、『特別企画 正倉院展ポスター 昭和22-昭和63』という無料で拝見できる企画展が始まりました(2014年9月17日~11月30日)。

今年で第66回目を迎える正倉院展ですが、第1回目は戦後間もない昭和21年でした。この際にはポスターは制作されませんでしたが(戦後の物資不足などのため)、翌年の第2回目からずっと告知ポスターが作られてきました。そのポスターたちを一挙に展示し、デザインや内容の変遷を見比べられる、とても楽しい企画です。


特別企画 正倉院展ポスター 昭和22-昭和63

正倉院展の開催は今年で66回をむかえます。第1回目の正倉院展は戦後間もない昭和21年に開催され、翌年に第2回展から展覧会を告知するためのポスターが製作されました。以来、ポスターの製作は現在まで続いており、このポスター群に正倉院展のあゆみの一端をみることができます。

長年にわたり多くの来館者が訪れる正倉院展のポスターは資料的価値が高く、加えてその当時の雰囲気を伝える作品であるともいえます。昭和20年代では、ポスターなどの印刷物の原版は描画によるものでした。人の手により描かれた宝物は、独特な魅力を有していることをお分かりいただけるでしょう。また印刷技術が発達した昭和後期のポスターは、シンプルで端正なデザインがなされています。昭和22年から昭和63年までの約40年にわたるポスターの展示から、昭和の時代ごとの正倉院展の面影を感じ取っていただけることでしょう。

この特別企画が、皆様の思い出の正倉院展と再会し、また正倉院展の新たな魅力を感じていただく機会となることを、願ってやみません。

説明文より


特別企画『正倉院展ポスター』@奈良博地下回廊-01

今年で第66回目となる「正倉院展」。10月24日からの会期開始に備え、現在、奈良国立博物館はその準備が行われており、しばらく拝観を停止しています

特別企画『正倉院展ポスター』@奈良博地下回廊-02
奈良博の地下回廊部分では、『特別企画 正倉院展ポスター 昭和22-昭和63』が始まっています(2014年9月17日~11月30日)。正倉院展の内容を告知するために制作される美しいポスターの、歴代の作品がずらりと並びます!どなたでも無料で拝見できますし、写真撮影もできます!

特別企画『正倉院展ポスター』@奈良博地下回廊-09
これが記念すべき第2回目のポスターです。第1回目はポスターは制作されなかったため、この昭和22年(1947年)のものが最初になるそうです。ロゴも今とはまったく違います。フォントや色使いから時代が感じられますね

特別企画『正倉院展ポスター』@奈良博地下回廊-08
昭和27年(1952年)の「第6回」のもの。この年は「大仏開眼1200年記念」だったとか。この時代は写真ではなく、まだ手書きの絵が用いられています。象も人も異国情緒にあふれていますね

特別企画『正倉院展ポスター』@奈良博地下回廊-15
昭和33年(1958年)の「第12回」のもの。伎楽面の写真になりました。時代ごとの変化を追っていくと面白いです!

特別企画『正倉院展ポスター』@奈良博地下回廊-06
2014年の「第66回」にも登場する、有名な「鳥毛立女屏風」。これまでにも何度も正倉院展に展示され、ポスターのメインビジュアルにも採用されいます。手前から、1948年の第3回、1956年の第10回、1966年の第19回。次第に洗練されていくのが分かります

特別企画『正倉院展ポスター』@奈良博地下回廊-10
第6回~第8回まで。手描きの素朴さがあります

特別企画『正倉院展ポスター』@奈良博地下回廊-11
第9回、第11回、第12回(第10回は鳥毛立女屏風のもの)

特別企画『正倉院展ポスター』@奈良博地下回廊-12
第13回~第15回まで。洗練されていますね

特別企画『正倉院展ポスター』@奈良博地下回廊-05
第35回・第36回・第38回・第39回。1980年代半ばくらいのデザイン。宝物を大写しにして、シンプルな文字を添えるパターンが定着しています

特別企画『正倉院展ポスター』@奈良博地下回廊-13
奈良博の地下通路部分にあった、仏像ハンコをモチーフにした顔ハメ看板。「仏さまになり切るのは恐れ多いけど、ハンコにしたものならセーフ」という感じでしょうか(笑)。充実したミュージアムショップもありますので、ぜひ足を運んでみてください!


ミュージアムショップでは図録も販売

今回の『正倉院展ポスター 昭和22-昭和63』の図録も制作され、ミュージアムショップで販売されていました(500円)。

また、余談になりますが、正倉院展が60回を迎えた際に作成された『正倉院展六十回のあゆみ』という本が、とても参考になります。過去のポスターやその年の出展内容などの概略が掲載してあって、過去の歴史を振り返るのに最適な内容となっています。

それなりにお値段はしますが(3千円ちょっと)、奈良の図書館などで見つかると思いますので、興味のある方は目を通してみるといいでしょう。


■特別企画 正倉院展ポスター 昭和22-昭和63

HP: http://www.narahaku.go.jp/exhibition/2014toku/shosoin_poster/shosoin_poster_index.html
会期: 2014年9月17日(水)~11月30日(日)
会場: 奈良国立博物館 地下回廊
休館日: 月曜(正倉院展の会期中は無休)
開館時間: 9:00 - 17:00(時期によって変動)
観覧料: 無料

※実際に展示を拝見したのは「2014年9月19日」でした


■参考にさせていただきました

奈良倶楽部通信 part:II: 奈良国立博物館*「正倉院展ポスター」


『第66回 正倉院展』は10月24日から!

特別企画『正倉院展ポスター』@奈良博地下回廊-14
平成26年(2014年)の「第66回」のポスター。今年の主役である「鳥毛立女屏風」のふくよかな女性がメインです。今年もたくさんの方にお越しいただきたいですね!

特別企画『正倉院展ポスター』@奈良博地下回廊-16
ちなみに、正倉院宝物の「鳥毛立女屏風」は全部で6扇ありますが、正倉院展に登場するのはそのうちの4扇です。残る2扇は、東京国立博物館で開催される『日本国宝展』(2014年10月15日~12月7日)に展示されます。東京と奈良をはしごすればすべて観られるとは!そそりますね!


■奈良国立博物館

HP: http://www.narahaku.go.jp
住所: 奈良県奈良市登大路町50番地
電話: 050-5542-8600(NTTハローダイヤル)
休館日: 月曜日(休日の場合は翌日休み)
開館時間: 9:30 - 17:00
駐車場: 周辺の有料駐車場を利用
アクセス: JR・近鉄「奈良駅」から、市内循環バス外回り(2番)「氷室神社・国立博物館」バス停下車すぐ(近鉄奈良駅から徒歩約15分)

※奈良国立博物館「なら仏像館」は、2014年9月より、建物内外の改修工事のために休館しています(2016年3月まで予定)。


●天皇皇后両陛下傘寿記念 第66回 正倉院展

HP: http://www.narahaku.go.jp/exhibition/2014toku/shosoin/2014shosoin_index.html
会期: 2014年10月24日(金)~11月12日(水)
休館日: 正倉院展の会期中は無休
開館時間: 9:00 - 18:00(金土日祝は19時まで)
観覧料: 大人 1,100円、大学生・高校生 700円、中学生・小学生 400円

※閉館の1時間30分前から販売する割安の当日券「オータムレイト」などもあります(大人 800円など)。詳しくは ホームページ でご確認ください。


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