2008-04-15

『仏隆寺』の千年桜ライトアップ!

仏隆寺-千年桜

今年の春はかなり気合を入れて桜の名所を周った私たちでしたが、そのラストを飾るのは『仏隆寺(ぶつりゅうじ)』(または佛隆寺)の「千年桜」です!

仏隆寺にももう何度かお邪魔していて、秋の彼岸花なども見ています。しかし、千年桜のピークの時期に来るのは初めてのことでした。


仏隆寺は鄙びた風情がイイ!

仏隆寺は、室生寺の南門として850年の創設された古刹です。それほど大きなお寺ではありませんが、秋の彼岸花と、春の「千年桜」の季節には、多くの観光客で混み合います。

又兵衛桜大野寺の桜など、宇陀市の桜の名所は、さすがに吉野の桜ほどではありませんが、平地よりもやや開花が遅めのため、4月中旬ごろでも十分に楽しめるのもいいですね。

この千年桜とは、ヤマザクラとエドヒガシの雑種の「モチヅキザクラ」という珍しい種類なのだとか。樹齢は何と「900年」と言われ、根囲が7.7m、根株から2mのところで11本に分岐している堂々たる巨樹です。ここまでの大きさになると、桜が咲いていない時期でもかなり見事な姿が見られます。

また、仏隆寺の辺りは、いかにも山あいの田舎っぽい、日本の原風景のような鄙びた風情があって、いつ行っても雰囲気がいいんです。桜や彼岸花・菜の花などの花が咲いている時はもちろん、稲穂が垂れている姿や、お地蔵さんが夕日に照らされている様子、「大和三名段」の一つとされる197段の石段など、本当に心が落ち着く眺めなんです。

今回は写真には残していませんが、水車小屋が復元された小さな公園のようなスペースもありますので、意外と子供づれでもそれなりに楽しめるかもしれませんね。

仏隆寺-01
室生寺の南門として創設された『仏隆寺(ぶつりゅうじ。または佛隆寺)』。「仏隆寺の千年桜」として有名な、天然記念物の指定も受けている桜の古木と、秋の彼岸花の群生で知られている、小さなお寺です

仏隆寺-02
仏隆寺の夕暮れの風景。簡素な石仏と菜の花のコントラストがいいですね。いつ行ってもかなり鄙びた雰囲気が味わえるお寺です

仏隆寺-03
天然記念物の「仏隆寺の千年桜(ヤマザクラ)」。鑑定でヤマザクラとエドヒガシの雑種「モチヅキザクラ」の一種と判明。根囲が7.7mにも及び、根株から2mのところで11本に分岐している、堂々たる巨樹です。見上げた姿は見事です!

仏隆寺-04
仏隆寺のシンボルでもある、197段の石段の上から。この石段の周囲には、春には桜が、そして秋には怖いくらいの本数の「彼岸花」が咲き乱れます

仏隆寺-05
仏隆寺の千年桜を、本堂近くから見下ろした図。かなりの巨樹なんですが、本堂は197段の石段を登りきったところにあるため、これほど小さく見えてしまいます


大和茶発祥の地でお茶はいかが?

この日の目的は千年桜のライトアップだったのですが、夕暮れまでには少し時間があったため、以前も来ていましたが仏隆寺の境内も参拝してみました。

850年創建の古刹ですが、正直なところ、仏像や建物にはそれほどの見どころはありません。特記することがあるとすれば、

・元徳2年(1330年)の銘がある「十三重石塔」
・平安時代の「宝形造」という様式の「石室(重文)」。内部に堅恵(けんね)の墓とされる五輪の塔が
・空海が唐から持ち帰ったとされる「茶臼」

と、いずれもちょっと地味な感じです。ただ、「大和茶発祥伝承地」ということですので、晴れた日には境内にしつらえてあるお茶席で、オープンカフェ気分でお茶をいただくのもいいかもしれませんね!

なお、画像のアチラコチラにピンク色のコードが見えて、かなり目障りな感じですが、これは暗くなると光り、夜桜を見に来た人が崖から転落するのを防いでくれるもの。または暴走カメラマンが立ち入り禁止区域に入るのを防ぐためのものですので、(多分)この時期だけのものだと思って我慢してください。

仏隆寺-06
仏隆寺の山門。入山料は100円のセルフ式です。この日はサクラのライトアップがあったため、夕方遅めの時間でも拝観することが出来ました

仏隆寺-07
境内はそれほど広くありませんが、お茶がいただける席も設けられていました。お花の季節にはいいかもしれません

仏隆寺-08
仏隆寺は「大和茶発祥伝承地」とされています。空海が唐から持ち帰った最古のお茶を栽培したと言い伝えられているのだそうです

仏隆寺-09
仏隆寺の本堂と石段。この時期は色んな花が開花しているので、華やかな印象を受けます

仏隆寺-10
仏隆寺の「本堂」。ご本尊は十一面観音像。像高1mほどの仏さまですが、もうかなり薄暗かったため、ほとんど見えませんでした・・・

仏隆寺-11
元徳2年(1330年)の銘がある「十三重石塔」。やや崩れかかっています。その裏手に見えるのが「不動堂」で、お不動さんを祀ってありました

仏隆寺-12
本堂の奥手にある「石室(重文)」。平安時代のもので、「宝形造」という様式だそうです。内部には仏隆寺を創建した「堅恵(けんね)」の墓とされる五輪の塔があります

仏隆寺-13
石室の隣には神社が。その名前や由来などは、資料がないため分かりません

仏隆寺-ご朱印
仏隆寺でいただいたご朱印です。しっかりとした強い字体で「大石室」と書いてありました。ご朱印に「大石室」って結構珍しいパターンかもしれませんね


美しい千年桜ライトアップ!

仏隆寺の千年桜のライトアップを見に来た私たちですが、実はライトアップが何時から開始されるのか、全く何の情報もありませんでした。それは周りにいたアマチュアカメラマンさんたちも同様のようで、皆さん、18時くらいからスタンバイしているんですが、全く点灯される気配が無い・・・。

結局、誰かが仏隆寺の関係者さんに問い合わせて、「どうやら19時スタートらしいぞ!」という噂が風に乗って聞こえてきたのですが、実際には17:10スタートでした(笑)

ちなみに、この日はかなり温かい春の陽気でしたが、さすが室生辺りになると夕方からグッと冷え込みます。ライトアップを見に行く方は、少し厚着をして来た方が安全かもしれません。

肝心の仏隆寺の千年桜のライトアップですが、さすがに見事なものでした!枝の広がり方か優美で、穏やかにゆったりとした様子に見えます。ただし、あまり贅沢を言ってはいけませんが、「又兵衛桜」のライトアップと比べると、やや照明が弱いので、我が家の中途半端なデジカメではちょっとシンドイところもありました。さすがに夜桜を撮影目的で行くのであれば、それなりの装備が必要ですね。

しかし、普通に眺めて楽しむのであれば、圧倒的にスケールが大きい千年桜は本当に美しいものでした。周りの雰囲気もいいし、又兵衛桜と比べれば人も少なめだし、室生の山奥まで見に行くだけの価値がある桜だと思います!


仏隆寺(千年桜)ライトアップ-01

夕暮れの仏隆寺千年桜。奥の山々の連なりまで、とても美しく見えています

仏隆寺(千年桜)ライトアップ-02
仏隆寺千年桜のライトアップ。桜の開花状況に合わせて数日間行われます。スタート時間なども何も分からなかったのですが、この日は19時(実際には10分過ぎ)に点灯されました

仏隆寺(千年桜)ライトアップ-03
仏隆寺の千年桜のライトアップ。すぐ下から見上げてみると、さすがに迫力がありますね

仏隆寺(千年桜)ライトアップ-04
数日前に「又兵衛桜」も見てきたのですが、そこと比べるとややライトが弱めのため、私たちの中途半端なカメラでは苦戦気味でした

仏隆寺(千年桜)ライトアップ-05
樹齢900年とも言われる奈良県下で最古の桜ですから、枝の広がり方などはさすがに見事です

仏隆寺(千年桜)ライトアップ-06
真下から見上げてみると、枝が複雑に分岐しているのがよく分かります。とても幻想的で、美しい桜ですね!


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■画像の一覧は【Flickr】でどうぞ。



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■仏隆寺(ぶつりゅうじ)

HP: なし
住所: 奈良県宇陀市榛原区赤埴1684
電話: 0745-82-2714
宗派: 真言宗室生寺派
本尊: 十一面観音
創建: 850年
開基: 賢恵
拝観料: 100円
拝観時間: 不明
駐車場: 無料駐車場が数台分
アクセス: 近鉄大阪線「榛原駅」より、奈良交通バス「高井」下車、徒歩約30分










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