2017-03-04

『談山神社 大鳥居』と多武峰街道 @桜井市

『談山神社 大鳥居』と多武峰街道 @桜井市

藤原鎌足公を祀る桜井市の古社「談山神社」。その参詣道でもあった「多武峰街道」沿い、約5kmほど北側に『談山神社 大鳥居』が建っています。旧道沿いに突如として大きな鳥居が現れるのも不思議なものですが、古い街道らしい風情はいたるところに遺されていました。


多武峰街道沿いに建つ大鳥居

奈良県桜井市の「多武峰(とうのみね)」に位置する「談山神社」(たんざんじんじゃ)。中大兄皇子と中臣鎌子(後の天智天皇と藤原鎌足)が蘇我氏打倒を話し合い、大化の改新につながった場所とされており、藤原鎌足公を祭神としています。

何度もお参りしてきましたが、談山神社に「大鳥居」があることに、この日、初めて気づきました。


『談山神社 大鳥居』と多武峰街道-01

桜井市浅古にある『談山神社 大鳥居』。1724年建立の奈良県指定の重要文化財です。普段は、新しく開かれた県道37号線を使っていますが、100mほど西側を走る旧道にいまなお建っています。フェンスに囲まれてやや窮屈な感じなのがちょっと残念ですね

『談山神社 大鳥居』と多武峰街道-06
道路の南側から見たところ。小さな敷地ですが、桜の木が数本植わっていました。春はきれいなんでしょうね。この日、私たちは所用で「聖林寺」へ伺う際に、スマホのナビを使ったところこの道を案内され、この鳥居があることに初めて気づきました


談山神社への北の入口でした

『談山神社 大鳥居』は、談山神社から約5.3km(徒歩1時間ちょっと)ほど北に建っています。

国宝の十一面観音立像がおわす「聖林寺」からも、さらに北へ900mほど。200mほどの近距離に、国史跡「メスリ山古墳」などがあります。

この道は「多武峯街道」と呼ばれており、「桜井駅~談山神社」(片道約7.3km)がちょうどいい散策コースになっているようです。



談山神社 大鳥居

御破裂山(標高618.5m)の山腹に、南面して鎮座する談山神社の、北の入口に位置する大鳥居である。
大鳥居は石製で、高さ約8.5m、長さ約11.5mであるが、隣地の火災の際、西側の石材の端部が落ちてしまった。石材は花崗岩で、御破裂山の山腹から切り出されている。
談山神社の桜井側の入口として繁栄したことが、付近の街並みから想像できる。

(現地の説明書きより)

現在は新しい道ができて、そちらが開けていますが、この規模の鳥居が建てられているのを見ると、往時の繁栄が偲ばれます。たくさんの参詣者が行き交ったのでしょうね。


『談山神社 大鳥居』と多武峰街道-02

『談山神社 大鳥居』の説明にもあったように、西側(向かって右側)の石材が失われてしまっているのがわかります。まわりは静かな住宅街で、大きな鳥居がぽつりとあると、やや不思議な光景に見えます

『談山神社 大鳥居』と多武峰街道-03
巨大な銅製の扁額には「談山神社」の文字が。大正天皇の皇后の父にあたる、九条道孝氏の筆だとか

『談山神社 大鳥居』と多武峰街道-04
大鳥居の足元に「別格官幣社談山神社」の石碑も建ちますが、すぐ目の前がフェンスで、窮屈で可哀想でした

『談山神社 大鳥居』と多武峰街道-05
『談山神社 大鳥居』の説明

『談山神社 大鳥居』と多武峰街道-07
敷地内に「談山神社多武峰町石(ちょういし)」もあります。談山神社の一ノ鳥居から、摩尼輪塔(詳細)までの約5.56kmの間に、参道に沿って52基の町石が建てられていた。板碑型で高さ約1.5m、幅33cm。江戸初期の承応3年(1654)10月16日に造立されたもの。


歴史を感じる建物や石造物なども

『談山神社 大鳥居』と多武峰街道-08
趣ある「多武峯街道」を少しだけ歩いてみました。屋根の形が独特な「大和棟」の建物が見られたり、古い酒蔵があったり。賑やかとはいえませんが、歴史ある参道の雰囲気は残っています

『談山神社 大鳥居』と多武峰街道-09
日本酒「談山」をつくっている酒蔵「西内酒造」さん。ここで日本酒など購入できます。同じ桜井市内には、酒造の神さまをお祀りする「大神神社」もありますし、伝統を感じます

『談山神社 大鳥居』と多武峰街道-10
道路脇には、52基の町石のうちのひとつが遺されていました

『談山神社 大鳥居』と多武峰街道-11
聖林寺」の近くに建つ石碑。「本尊 子安地蔵大菩薩 国寶 十一面観世音菩薩」とあります

『談山神社 大鳥居』と多武峰街道-12
そこからすぐの位置に、寺川にかかる「聖林寺橋」があります。写真家・入江泰吉さんがここを写した古い写真を見たことがありますが、道路が舗装されたりしましたが、雰囲気はあまり変わっていないようにも思えます

『談山神社 大鳥居』と多武峰街道-14
橋を渡ったところには、大きな石塔やお地蔵さまなどが、まとまっていました。まわりには新築の家も増えていますが、こうした歴史の痕跡がいたるところに見られるのは素晴らしいですね

『談山神社 大鳥居』と多武峰街道-16
通り沿いのお宅の前にいらっしゃった道祖神

『談山神社 大鳥居』と多武峰街道-17
少し行くと聖林寺の駐車場が見えてきます

『談山神社 大鳥居』と多武峰街道-18
聖林寺の脇から見下ろしたところ。談山神社のある御破裂山まで上りが続きますので、意外なほど見晴らしがいいですね。この日はここまででしたが、いつか多武峰街道の全体を歩いてみたいと思います!



■参考にさせていただきました

多武峯街道 - 桜井市観光協会
談山神社の大鳥居 (奈良寺社参拝なび大正楼)
談山神社参道の摩尼輪塔 (奈良寺社参拝なび大正楼)


■関連する記事










  • Twitterでフォローする
  • Facebookページを見る
  • Instagramを見る
  • ブログ記事の一覧を見る







メニューを表示
ページトップへ