2015-06-15

獅子舞が有名な古社『門僕神社』と2本の「沈下橋」@曽爾村

獅子舞が有名な古社『門僕神社』と2本の「沈下橋」@曽爾村

曽爾村に鎮座する古社『門僕神社(かどふさじんじゃ)』にお詣りしてきました。秋祭りに奉納される「曽爾の獅子舞」、種子植物なのにシダ植物の特徴をもっている「御葉付きイチョウ」など、秋に見どころの多いお社です。また、神社の前の青蓮寺川には、珍しい「沈下橋」が2本も架かっていました!合わせてご紹介します。


曽爾村に鎮座する歴史ある古社

宇陀郡曽爾村の村役場から300mほどの位置にある『門僕神社(かどふさじんじゃ)』。険しい山容の「兜岳」「鎧岳」などの麓に鎮座し、平安時代に編纂された「延喜式神名帳」(Wikipedia)にも記載された古社です。

御祭神は、春日大社と同じ、天兒屋根命(あめのこやねのみこと)、武甕槌命(たけみかづちのみこと)、経津主命(ふつぬしのみこと)、比賣大神(ひめがみ)の4柱で、地元では「春日さん」と呼ばれることもあるとか。

秋祭りの際に奉納される、300年近く受け継がれてきた「曽爾の獅子舞」が有名で、県の無形民俗文化財に指定されています(毎年「体育の日」前日の日曜日開催)。

また、例祭当日には、各大字の当家が人身御供の代わりとなる「頭甲(ずこう)」と呼ばれる神饌がお供えされます。

柿と餅を串で里芋の茎(芋茎)に挿し、その上に鶏頭(けいとう)の花を挿して着飾った乙女の姿を模したもの。その昔、娘さんを人身御供として生贄にしていた代わりなのでしょう。さらには、「犬の舌」と称するお餅が用意されるのだとか。ぜひ拝見してみたいですね。


門僕神社@曽爾村-01

曽爾村今井に鎮座する古社『門僕神社(かどふさじんじゃ)』。青蓮寺川に沿った細い道沿いです。この日は平日の昼過ぎだったため、ときどき車は通りますが、人の姿はほぼ観られませんでした

門僕神社@曽爾村-03
鳥居の前のイチョウの大樹が「御葉付きイチョウ」(奈良県指定天然記念物)です。「葉のふちに種子をつける」もので、種子植物なのにシダ植物の特徴をもっているのだとか。お祭りとともに、秋にまた観てみたですね

門僕神社@曽爾村-04
門僕神社の由緒など。「旧指定村社にして人皇六十一代醍醐天皇の御宇、延喜式神名帳には大和國宇陀郡十七座の内、第三番目門僕神社に鍫靫を奉納すとあり、今にその先金●●を伝承する古社にして、昔より曽爾村八ヶ大字の産土神として崇敬厚き御社なり」「鍫」はシャベルのようなもの、「靫(ゆぎ)」は矢を携帯する筒状の容器だとか。

門僕神社@曽爾村-25
上では「●●」で示しましたが、この文章の中に急に記号のようなものが出てきます。私にはまったく意味が分からなかったのですが、神社巡りの有名サイト「玄松子の記憶」さんではその解説に挑んでいます。ぜひご覧ください!

門僕神社@曽爾村-05
門僕神社の拝殿と本殿。社殿は、1534年に造営されたもので、それ以降は21年ごとに造替してきたとか。境内は整備された広場のようになっていて、秋祭りの日には、ここで「曽爾の獅子舞」が奉納されます

門僕神社@曽爾村-07
拝殿の脇には、鹿の像がありました。曽爾村くらいだと野生の鹿も多数生息しているでしょうし、鹿の像があっても違和感はないのかもしれません

門僕神社@曽爾村-08
狛犬の阿形。ずんぐりむっくりとした可愛い姿です

門僕神社@曽爾村-11
境内には立派なササユリが咲いていました!高貴な姿ですね

門僕神社@曽爾村-13
可憐なガクアジサも

門僕神社@曽爾村-14
道路に沿って「マツバギク」の紫の花が満開でした!南アフリカ原産の多肉植物なのだとか


青蓮寺川に架かる2本の「沈下橋」

また、余談になりますが、門僕神社のすぐ前には、青蓮寺川に2本の「沈下橋(ちんかばし)」が架かっていました。

「沈下橋」とは、橋の欄干などがなく、川が増水すると水面下に沈む橋のことで、沈み橋、・潜水橋などとも呼ばれます。増水した際に流されづらいというメリットがありますが、転落しやすい・水かさが増すと通れなくなるなどの不便な点もあります。

奈良県内では、大和川にかかり、河合町と斑鳩町を結ぶ「大城橋」(紹介記事)があります。ここは自動車(!)も通る橋ですが、曽爾村のものは人だけが通る細いものでした。


2本の沈下橋@曽爾村-16

門僕神社の前に架かる「沈下橋」。奥の新しい橋はちゃんと欄干がありますが、手前の沈下橋は土台と路面のみ。増水すると沈みます。今では数少なくなった古いタイプの橋で、ここには2つ連続して残っていました!

2本の沈下橋@曽爾村-17
上から見たところ。階段で下へ降りて渡るようになっているので、車はもちろん、自転車での通行も難しいでしょう

2本の沈下橋@曽爾村-19
道幅はこんな程度です。この日は水が少なくて気持ちよかったですが、ちょっと増水しただけで相当怖いでしょうね

2本の沈下橋@曽爾村-21
もう一本の沈下橋。奥に見えるものと2本の沈下橋がすぐ近くに架かっています

2本の沈下橋@曽爾村-22
沈下橋の様子。写真では伝わりませんが、たくさんの魚がキラキラと跳ねる、本当に清らかな清流です。本当にのどかでいいところでした!

2本の沈下橋@曽爾村-20
沈下橋のある風景 @曽爾村

2本の沈下橋@曽爾村-15
曽爾村のあたりは、ごつごつとした岩山が多く、とても野性的なシルエットになります。藁葺き屋根の家も多く、どこか懐かしい素敵な風景が観られます!



■門僕神社(かどふさじんじゃ)

HP: 参考(大和路アーカイブ)
住所: 奈良県宇陀郡曽爾村今井733
電話: 0745-94-2101
主祭神: 天兒屋根命
創建: 不明(雄略天皇の御代とも)
拝観料: 境内自由

※実際にお詣りしたのは「2015年6月10日」でした


■参考にさせていただきました

玄松子の記憶│門僕神社
ななかまど│門僕神社
- 奈良県宇陀郡曽爾村 - 曽爾の獅子舞
- 奈良県宇陀郡曽爾村 - お葉付イチョウ


■関連する記事










  • Twitterでフォローする
  • Facebookページを見る
  • Instagramを見る
  • ブログ記事の一覧を見る







メニューを表示
ページトップへ