2011-02-21

三ツ鳥居のある元伊勢『檜原神社』@大神神社(桜井市)

三ツ鳥居のある元伊勢『檜原神社』@大神神社(桜井市)

大神神社から徒歩30分弱の位置にある摂社『檜原神社(ひばらじんじゃ)』へお参りしてきました。こちらは、3つの鳥居が連なった珍しい形の「三ツ鳥居」が有名な神社です。また、境内から眺める鳥居越しの二上山の眺めは絶景!小さな神社ですが、色んなところに感動しました。


元伊勢の「倭笠縫邑」があった場所です

大神神社から、山の辺の道を歩いて30分弱の距離にある『檜原神社』。

ここは、それまでは宮中に祀られていた天照大御神を、初めて外で祀った「倭笠縫邑(やまとかさぬいむら)」の地と考えられています。ここから全国にある「元伊勢(もといせ)」の地を移動し、現在の伊勢神宮(内宮)に祀られるようになった、その出発点とも言うべき場所に当たります。



(元伊勢)檜原神社と豊鍬入姫宮の御由緒

大神神社の摂社「檜原神社」は、天照大御神を、末社の「豊鍬入姫宮(とよすきいりひめのみや)」(向かって左の建物)は崇神天皇の皇女、豊鍬入姫命をお祀りしています。

第十代崇神天皇の御代まで、皇祖である天照大御神は宮中にて「同床共殿(どうしょうきょうでん)」にお祀りされていました。同天皇の六年初めて皇女、豊鍬入姫命(初代の斎王)に託され宮中を離れ、この「倭笠縫邑(やまとかさぬいむら)」に「磯城神籬(しきひもろぎ)」を立ててお祀りされました。その神蹟は実にこの檜原の地であり、大御神の伊勢御遷幸ののちもその御蹟を尊崇し、檜原神社として大御神を引続きお祀りしてきました。そのことより、この地を今に「元伊勢」と呼んでいます。

檜原神社はまた日原社とも称し、古来社頭の規模などは本社である大神神社に同じく、三ツ鳥居を有していることが室町時代以来の古図に明らかであります。

萬葉集には「三輪の桧原」とうたわれ山の辺の道の歌枕となり、西につづく桧原台地は大和国中を一望できる景勝の地であり、麓の茅原・芝には「笠縫」の古称が残っています。

また「茅原(ちはら)」は、日本書紀崇神天皇七年条の「神浅茅原(かむあさぢはら)」の地とされています。更に西方の箸中には、豊鍬入姫命の御陵と伝える「ホケノ山古墳(内行花文鏡出土・社蔵)」があります


檜原神社@桜井市-01

大神神社の後、私もまだお参りしたことが無かった『檜原神社(ひばらじんじゃ)』へ向かいました。山の辺の道のこんな風情のある場所を歩きます。大神神社から檜原神社までは20分ほどで着くような案内がありましたが、写真を撮りながら歩いていたら30分近くかかりました

檜原神社@桜井市-03
檜原神社の境内にあった案内看板。檜原神社が「元伊勢」と呼ばれる所以などが記してあります


珍しい「三ツ鳥居」が見られます

檜原神社は小さな神社ですが、玉砂利がきれいに掃き清められていて、凛とした空気を感じます。大神神社の摂社のため、2本の柱に大きな注連縄を渡した鳥居の形も同じですし、三輪山前の拝殿にあるという「三ツ鳥居」が見られるのも共通しています(大神神社のものは一般には見られません)。

何故このような形になったのかは分かりませんが、「日本最古の神社」と呼ばれる大神神社の摂社だけに、独特の様式が見られるようです。


檜原神社@桜井市-02

檜原神社の鳥居。大神神社と同様に、2本の柱にしめ縄を渡す形です

檜原神社@桜井市-04
鳥居をくぐったところ。境内は決して広くありませんが、玉砂利が隅々まで掃き清められていて、とても神聖な空気を感じます

檜原神社@桜井市-05
向かって右手が、独特の「三ツ鳥居」という形式を残す『檜原神社』。御祭神は天照大神若御魂神・伊弉諾命(いざなぎのみこと)・伊弉冊命(いざなみのみこと)。向かって左手が「豊鍬入姫宮(とよすきいりひめのみや)」です

檜原神社@桜井市-06
元伊勢について、もう少し詳しい説明がありました。「第十代崇神天皇の御代、それまで皇居で祀られていた「天照大御神」を、皇女・豊鍬入姫命に託し、ここ檜原の地(倭笠縫邑)に遷しお祀りしたのが始まりです・その後、大神様は第十一代垂仁天皇二十五年に永久の宮居を求め各地を巡幸され、最後に伊勢の五十鈴川の上流に御鎮まり、これが伊勢の神宮(内宮)の創祀と云われる」

檜原神社@桜井市-07
檜原神社に見られる、三つの鳥居を一つに組み合わせた「三ツ鳥居」は、大神神社の拝殿奥にもありますが、こちらは一般は見られません。全国でここだけというものでは無いそうですが、とても変わった形式となります


真西には「二上山」が美しく見えます

檜原神社からは、古来から大和の国人々から聖なる山として崇められた「二上山(にじょうざん)」の姿が美しく見られます。檜原神社からはほぼ真西の方角にあたり、春分・秋分の日の頃には、二上山の雄岳と雌岳の間に夕陽が沈むため、神聖視されてきました。

この日は、二上山からはだいぶ離れたところに夕日が落ちそうでしたが、それでも独特の鳥居越しに見える、ふたこぶの二上山の姿はとても美しかったですね。参道がまっすぐに二上山方面へ向かって伸びているのも見事でした。


檜原神社@桜井市-09

檜原神社の三ツ鳥居側から鳥居をみたところ。真正面に聖なる山とされた「二上山」が見えます。二上山へ向かってまっすぐに参道が伸びる様子は、古来から変わっていないのでしょう。神々しいですね

檜原神社@桜井市-10

<檜原神社@桜井市-11

檜原神社@桜井市-12
はるか遠い二上山の説明もありました。「正面のラクダのコブのような形をしたトロイデ式火山が二上山です。右側の雄岳の山上には大津皇子のお墓があります。大津皇子は天武天皇の皇子でしたが、あまりにもすぐれておられたので謀反の罪を着せられ、二十四歳で死を賜りました。皇子の死を悼んで、お姉さまの大伯皇女がうたった「現身の人なる吾や明日よりは二上山を弟背と吾が見む」という有名な歌が万葉集にのこっています。」


境内には小さな「檜原神社平窯跡」も

また、檜原神社の境内には、鎌倉末から室町時代にかけての窯跡である「檜原神社平窯跡」という小さな小屋があります。

お参りにそれほど時間もかかりませんので、山の辺の道散策の途中にはもちろん、檜原神社だけのためだけに来る価値はあるでしょう。素晴らしい雰囲気のお社ですので、ぜひしっかりお参りしてみてください。


檜原神社@桜井市-13

檜原神社の境内には、「檜原神社平窯跡」という小さな小屋があります。鎌倉末から室町時代にかけての平窯で、ここで焼き物を作っていたのだとか

檜原神社@桜井市-14
「檜原神社平窯跡」の様子。ガラス越しに見るため、正直なところ、ほとんど見えませんでした

檜原神社@桜井市-15
檜原神社の前にあった看板。西側に「井寺池」があり、その周囲に万葉歌碑が設置されています。この日は時間がなくて行けませんでしたが、お時間がある方はこの辺りにも寄り道してみてください

<檜原神社@桜井市-16
季節的にはまだ早いのですが、梅の花が少しだけ咲いていました



より大きな地図で 檜原神社(ひばらじんじゃ) を表示


■檜原神社(ひばらじんじゃ)

HP: 参考サイト(大神神社)
住所: 奈良県桜井市大字三輪
電話: 0744-45-2173
主祭神: 天照大神若御魂神・伊弉諾命・伊弉冊命
駐車場: 無料駐車場あり(道幅が細いので注意)


■参考にさせていただきました!

檜原神社 桧原神社


※ 2014/09/23 追記

檜原神社から、そしてすぐ近くにある井寺池からの夕陽の様子を、別記事にアップしました。あわせてご覧ください。








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