鶏が闊歩する『石上神宮』で酉年の初詣 @天理市
2017年の初詣に、天理市の古社『石上神宮(いそのかみじんぐう)』へお参りしてきました。境内には「神の使い」として大事にされている鶏(約40羽)が自由に歩き回っていて、酉年の今年のスタートには最適でしょう。境内の様子などを簡単にご紹介しておきます。
山の辺の道の古社に初詣へ
この年末年始も、例年通り新潟県糸魚川市の実家へ帰省していました。相も変わらず一日中お酒を飲み続けていましたので、どこにもお参りにも行けませんでした。
5日になってようやく初詣に行けるような時間ができたのですが、「どこにお参りしようか?」と考えた際に、真っ先に思い浮かんだのが、天理市の古社『石上神宮(いそのかみじんぐう)』でした。
日本最古の神社のひとつであり、境内には「神の使い」としてたくさんの鶏(約40羽)が放し飼いされています。2017年は酉年ですから、まさにぴったりでしょう!
天理市布留町に鎮座する古社『石上神宮』。古くは大和朝廷の有力豪族だった物部氏の氏神とされました。普段は静かな境内ですが、年末年始は屋台も登場するなど、大賑わいです!
鳥居をくぐってすぐのところでは、御札などのお焚きあげも。この火が温かくて心地いいんですよね
廻廊の前にはたくさんのおみくじが結ばれていました。その前をゆっくりと通り過ぎるニワトリ。「神の使い」として守られているため、境内を悠々と歩いています
「楼門」(重文)と廻廊。楼門は後醍醐天皇の文保2年(1318)に建立されたものだとか
楼門をくぐると鎌倉時代初期に建立された「拝殿」(重文)が。その背後には「本殿」が見えます。1月5日と遅めだったにもかかわらず、たくさんの参拝客が訪れていました。人が多すぎて撮影できませんでしたが、この写真の左手にはおみくじやお守りの授与所があり、鶏型の入れ物におみくじが入った「ご神鶏みくじ」や、鶏を描いたお守りなどもありました
その一方には「天理ぐるぐる」の顔出しパネルも。キャラクターたち(わにひこくん、こっふんさま・ふるっぴー)が描かれています。境内は神聖で厳かですが、ところどころ緩いです(笑)
「神の使い」である鶏たち
境内にある鶏たちの小屋。夜にはこの小屋の中や高い木の上などで寝ているのでしょう。神社の方からか、参拝客からなのかは分かりませんでしたが、神の使いへのお供えとしてかお米などが与えられていて、美味しそうに食んでいました
鶏小屋の中には、止まり木の上に鶏たちがとまっていました。向かって右手は、おそらく天然記念物「東天紅」。その他にも小国・烏骨鶏・レグホン・ミノルカなどの品種が約40羽ほど暮らしているそうです
フワフワの白い羽根と黒い顔のこちらは「烏骨鶏(うこっけい)」のようです。暖かそう!
この日は参拝客も多かったため、あまり自由に歩き回る……という感じではありませんでしたが、社務所の前あたりに数羽たむろしていました
こんな美しい姿も。こんな様子を見るたびに「(鶏好きで知られた)伊藤若冲の絵のようだ」と思ってしまいます
よくよく見ていたら、近くの鉢に植えられていた葉牡丹の葉っぱを引き抜いて食べていたようです(笑)
ちなみに、こちらは2014年の初詣の際に撮影した一枚。神の使いらしい威厳すら感じられますね!
■石上神宮(いそのかみじんぐう)
住所: 奈良県天理市布留町384
電話: 0743-62-0900
主祭神: 布都御魂大神
創建: 4世紀ごろ
開門時間: 5:30 - 17:30(※季節によって異なります)
拝観料: 境内無料
駐車場: 無料
アクセス: 天理駅から奈良交通バス「石神神宮前」下車すぐ
■参考にさせていただきました
境内で東天紅が鳴く「石上神宮」に行ってきた - GIGAZINE
鳴き声に御利益あり…「神鶏」放し飼い 日本最古の奈良・石上神宮 - 産経WEST
(勝手に関西遺産)平穏を守る 新年の主役:朝日新聞デジタル
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