2008-06-15

紫陽花&お地蔵様のコンピ『矢田寺』

矢田寺(金剛山寺)

梅雨本番となったこの日、『矢田寺(金剛山寺)』の「紫陽花(あじさい)」が咲いてきたと聞いたため、アジサイ見物に出かけてきました。まだピークには少し早かったようですが、さすがにかなりの迫力がありました。

西日本2位の「紫陽花」の名所

『矢田寺』とは、正式には「金剛山寺」という高野山真言宗の寺院です。その歴史は古く、約1300年前、この地で大海人皇子が壬申の乱の戦勝を祈願し、後に天武天皇となってから造営を命じました。この一帯が「矢田の里」と呼ばれていたため、いつしか金剛山寺よりも矢田寺という名前で呼ばれることが多くなったのだそうです。

何と言っても矢田寺は「紫陽花のお寺」として有名です。2005年の「アジサイの名所ランキング」で西日本2位に輝いた(ちなみに1位は「神戸市立森林植物園」)ほどで、紫陽花の見頃の「6月上旬~7月上旬」には沢山の観光客が押し寄せてきます。

この日は日曜日ということもあって、駐車場に車を入れるまでに数十分は待たされましたし、何件かの露店も出ていて、かなりの賑わいぶり。普段は静かなところだと思いますが、この1ヶ月間くらいはずっとこんな調子になるんでしょう。

この日は、本堂内で「あじさいコンサート(邦楽)」というイベントが開催されていて、踊りのお師匠さんらしき方が舞いを披露してました。間に合わなかったため、ほとんど見れませんでしたが・・・。

ただし、正直なところ、建築物や仏像に関しては、奈良のお寺としてはそれほど見どころが多いワケではありませんので、やはり紫陽花の時期に来た方が楽しめると思います。


矢田寺-01

大和郡山市にある、紫陽花(アジサイ)のお寺『矢田寺』(正式名称:金剛山寺)。60種・10,000株のアジサイが植えられているため、シーズンになるとかなりの賑わいとなります

矢田寺-02
山門をくぐった後、なかなかの石段が続きます。特にヘビーというワケでもありませんが、お年寄りにはシンドイかも

矢田寺-03
矢田寺の紫陽花の見頃は「6月上旬~7月上旬」。まだ始まったばかりでしたが、日曜日ということもあってすごい人出でした

矢田寺-04
参道沿いにある「千佛堂」。比較的新しい建物だと思いますが、千体のお地蔵様が安置されていて、かなりの迫力です

矢田寺-05
矢田寺の「鐘楼」。お地蔵様と紫陽花と、色んな花のコラボレーション!

矢田寺-06
矢田寺の「本堂」。ご本尊は「延命地蔵菩薩(重文)」です。戦乱などにより何度も焼失・再建を繰り返してきたそうです

矢田寺-07
矢田寺の手水舎と本堂

矢田寺-08
境内のちょっとした角にも紫陽花が。この日はピークにはまだ少し早めでしたが、こんな見事な株もあります


「矢田型」と言われる地蔵のお寺

また、矢田寺は「お地蔵さんのお寺」としても知られているそうです。当初はご本尊も「十一面観世音菩薩」と「吉祥天女」だったのですが、今では「延命地蔵菩薩(重文)」に変わっています。それ以来、ずっと地蔵信仰の中心地として栄えてきています。

外見上、あまり特徴が見とめられないため、一口に「お地蔵様」と言ってしまいたくなりますが、矢田寺のお地蔵様は珍しい特徴を備えているのだそうです。

各地のお地蔵様の多くは、右手に杖、左手に如意宝珠を持たれているスタイルなのですが、矢田寺のお地蔵様は、そのほとんどが右手の親指と人差し指を結んだ独特のスタイルで、「矢田型地蔵」と呼ばれています。

その姿が、あたかも阿弥陀如来の来迎印のようであることから、このスタイルのお地蔵様は、地蔵・阿弥陀両方の功徳を備えておられると言われています。

また他にも、お地蔵さんには、何も持たない型や、勝軍地蔵と称する、鎧甲に身をかため、馬に乗って幡をひるがえす、勇ましい像もあります。
矢田寺ホームページより

確かに言われてみればその通りですね。見落としがちなポイントですが、ぜひ実際に見てみてください。


また、本堂前には「みそなめ地蔵」さんがいらっしゃるのですが、コチラのエピソードもかなり変わっています。

近隣の主婦が自家製味噌の味が悪くなって困っていたところ、お地蔵さんが「その味噌を食べさせてくれたら美味しくしてあげるよ!」と告げました。矢田寺へ行ってみると、そのお地蔵さんがいらっしゃって、その味噌を口許に塗ったところ、味が良くなったのだそうです!それ以降、村人達は新しい味噌を作るたびにお地蔵さんに味噌を塗り、いつしか「みそなめ地蔵さま」と呼ばれることになったのだとか。

かなり変わったお地蔵さまですね(笑)


矢田寺(お地蔵様)-01

矢田寺は、色んなお地蔵様でも有名です。手に何も持っていないのが特徴で「矢田型地蔵」といいます。奥にいるのが「みそなめ地蔵」で、味噌の味を美味しくしてくれるお地蔵様なんだとか

矢田寺(お地蔵様)-02
境内のいたるところにお地蔵様。それにしても、やっぱり紫陽花とお地蔵様は似合いますね。とても矢田寺っぽい一枚です


裏山で「八十八ヶ所霊場巡り」も

矢田寺の境内の一帯は、「県立矢田自然公園」に指定されていて、矢田丘陵ハイキングコースとなっているのだそうです。そのコースと完全に同じコースなのかどうかは分かりませんが、真言宗のお寺らしく、裏山には四国八十八ヶ所霊場巡りを模した、「お地蔵様巡り」のコースがあります。

スタートする地点ですら、小さな看板があるだけの山道のため、先へ進むのも不安になってしまうようなコースですが、途中まで行くとやっと道案内が現れます。

それによると、「一周約4.5km(1時間半)」という行程らしく、なかなかのハイキングコースですね。ちゃんとした靴を履いていない方やお年寄りには厳しいコースですので、興味がある方は、しっかりとその心構えだけして進んでみてください。88の札所は「お地蔵様」になっていますので、かなりの数のお地蔵様が拝めます。

ちなみに、この日は夕方から雨が降るという予報でしたので、私たちは途中で断念して引き返してきました。いつか機会があったら、ハイキングがてら1周してみたいですね~。


矢田寺(八十八箇所)-01

矢田寺の裏山には、四国八十八ヶ所霊場巡りを模した、お地蔵様巡りのコースがあります。これはそのスタート付近ですが、「1周約4.5km」のかなりのハードな山道になります

矢田寺(八十八箇所)-02
途中に出てくる八十八ヶ所めぐりの案内図。スタート地点にこの案内が見当たらなかったため、かなり不安な思いをしました(笑)

矢田寺(八十八箇所)-03
こちらは、看板近くにいらっしゃった21番札所「大龍寺」を表すお地蔵様。山一つを歩いて順番にお参りして歩きます

矢田寺(八十八箇所)-04
45番札所「岩屋寺」。どんな意味があるのかは分かりませんが、ここだけ妙に立派な石仏になっています。なお、お天気が良くなかったため、私たちはここで引き返してきました・・・

矢田寺(八十八箇所)-05
88番札所「医王山大窪寺」で結願。私たちは途中で断念していますので特にご利益もないのかもしれませんが、一応お参りだけさせていただきました

 1  |  2  | All Pages

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:

コメントを投稿する