2011-01-02

北陸の大仏さま探訪『高岡大仏』@富山県高岡市

北陸の大仏さま探訪『高岡大仏』@富山県高岡市

実家への帰省を利用して、地元の「白馬大仏」とともに、日本三大仏の一つとして有名な富山県高岡市の『高岡大仏』にもお参りしてきました。久々にお会いする大仏さまでしたが、噂通りの、そして記憶以上の美男子ぶりでした!


高岡の市街地におわすシンボル的存在です

富山県高岡市大手町にある「大仏寺」の境内にいらっしゃるのが『高岡大仏』です。正式名称は「銅造阿弥陀如来坐像」といい、奈良の大仏・鎌倉の大仏と並んで「日本三大仏」の一つに数えられることもあります。

総高は15.85m、総重量は65tという大きさで、現在の大仏さまは4代目に当たります。過去の3代は木造で、全て火災で焼失してしまったことから、銅器製造が盛んな高岡市の技術を活かして、1933年に銅製の大仏さまが完成しました。高岡の中心地にいらっしゃるため、素晴らしいランドマークになっています。



 日本三大仏と称され、広く市民に親しまれている銅造阿弥陀如来坐像は、延享2年(1745)、坂下町の浄土宗極楽寺第15世等誉とうよ上人が大仏建立を誓い、弟子の良観を勧進職として高さ3丈2尺(約10m)の木造金色の仏像を建立したのが始まりです。しかし、文政4年(1821)の大火によって焼けてしまいました。極楽寺第26世譲誉じょうよ上人は再興を祈念して町民に訴え、20年後の天保12年(1841)に1丈6尺(約5m)の木像を再興しました。それから60年後、明治33年(1900)の大火によって再び焼けてしまいました。

 定塚町の松木宗左衛門は、今度は再び焼けることのない鋳銅仏にしたいと発願し、市内だけでなく広く各地に勧進しました。景気の不振や宗左衛門の病死などもあって事業はなかなか進みませんでしたが、数多くの人々の寄進と労力奉仕によって昭和8年(1933)についに完成しました。

 原型は中野双山。古式鋳造法である焼型重ね吹きの技法で、鋳造から着色にいたるすべての工程を高岡の工人・職人たちの手で行った記念すべき大作です。

 また昭和33年(1958)に円光背が取り付けられました。昭和53~56年(1978~1981)と平成19年(2007)に大規模な修理が行われ、現在に至っています。

 高岡大仏は極楽寺末寺の大仏寺が管理し、また、コンクリートの台座内は巡回できるようになっており、地獄変・極楽変の絵画が浄土宗の宗教観を伝えています。
「高岡市教育委員会文化財課」より


高岡大仏(大仏寺)@高岡市-01

JR高岡駅から徒歩10分という位置にある「大仏寺」。日本三大仏として知られる「高岡大仏」がおわすお寺です。新年2日ということで、この日はたくさんの参拝客の姿が見られました

高岡大仏(大仏寺)@高岡市-02
奈良の大仏・鎌倉の大仏に続いて、日本三大仏に名乗りを上げている大仏さまは全国各地にありますが、入り口に堂々と「日本三大佛」と書いてありました

高岡大仏(大仏寺)@高岡市-04
高岡大仏の説明文。焼失と再建のエピソードや、1980年に11m下がった現在の地に移されたことなどが説明されています。また、「大円輪の光背がそびえる大仏像は世に珍しく」という一文もあります

高岡大仏(大仏寺)@高岡市-05
高岡大仏の大きさの説明。総高15.85m、像高7.43m。ここまで細かくサイズを教えてもらえると分かりやすいですね


鎌倉よりも美男子?光背も見事です!

この高岡大仏さんは、「鎌倉や御仏なれど釈迦牟尼は 美男におはす夏木立かな」という歌を読み、鎌倉の大仏の美男ぶりを讃えた歌人・与謝野晶子は、1933年に高岡大仏を見て「鎌倉大仏よりもより美男子」と褒めたたえたというエピソードが伝わるほどのイケメン大仏さまなのです。

表情は凛としていて、足元に雪が積もっていても気にした素振りも見せずに涼やかです。現在の大仏さまは昭和に入ってからの再建のため、やはり現代的なお顔立ちになるんでしょう。また、2007年に大修理が行われ、劣化部分の修理と全面塗装が行われているため、美しさがより際立っています。

説明文にもあった光背の大円輪も見事ですね。屋外に鎮座する大仏さまとは思えないほどのバランスで、とても現代的な美しさが感じられました。


高岡大仏(大仏寺)@高岡市-03

高岡大仏(大仏寺)@高岡市-06

高岡大仏(大仏寺)@高岡市-07

高岡大仏(大仏寺)@高岡市-08


台座下には先代の大仏さんの木製仏頭が

高岡大仏の台座下の回廊部分には、様々な資料が展示されています。1900年の火災で焼け残った先代の木製大仏さんの頭部などもいらっしゃいますし、無料で拝観できますのでぜひ立ち寄ってみてください。境内には立派な「寺鐘」などもあります。

また、この日私たちはお参りできませんでしたが、すぐ近くには加賀藩二代藩主前田利長公の菩提寺であり、国宝の伽藍を持つ『瑞龍寺』もありますので、ぜひ合わせてどうぞ。


高岡大仏(大仏寺)@高岡市-10

大仏台座下の回廊部分に安置された、先代(3代目)の高岡大仏の仏頭。木製だったため、1900年の火災で体は焼失し、頭部だけが焼け残ったのだそうです。ふくよかで神々しい表情ですが、この時点では歌人から美男ぶりを讃えられるタイプではなかったかも・・・

高岡大仏(大仏寺)@高岡市-11

高岡大仏(大仏寺)@高岡市-09

高岡大仏(大仏寺)@高岡市-12

高岡大仏(大仏寺)@高岡市-13

高岡大仏(大仏寺)@高岡市-14
大仏寺の境内にある「寺鐘」。高岡市指定文化財です。1804年に完成したもので、もちろん銅製です!

高岡大仏(大仏寺)@高岡市-15
手水にも氷が張っていました

大仏寺(高岡大仏)-ご朱印
大仏寺でいただいた御朱印です。「日本三大佛」の文字が見事です



大きな地図で見る


■大仏寺(鳳徳山)

HP: 参考サイト (Wikipedia)
住所: 富山県高岡市大手町11-29
電話: 0766-23-9156
宗派: 浄土宗
拝観料: 無料
拝観時間: 6:00 - 18:00(大仏台座下の回廊部分)
駐車場: 無料駐車場あり
アクセス: JR高岡駅から徒歩10分

※この日、お付き合いくださった上に、高岡出身者ならではの情報を聞かせてくださった「寅一 (toraichi101) 」さん、ありがとうございました!


大仏をめぐろう大仏をめぐろう
坂原 弘康

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