古都・奈良の夜をほのあかりで彩る『なら燈花会2022』(8月5日~14日)。コロナ禍のため通常開催が見送られてきましたが、3年ぶりに有観客で開催中です!奈良の夏の風物詩が戻ってきて、嬉しい限りですね。感慨深いです!
2022年で第24回目を迎えた、古都・奈良の夏の夜を彩るイベント『なら燈花会』(Twitter・Facebook・Instagram)。
新型コロナウイルス感染症の影響で、2020年から通常開催できずにいましたが、3年ぶりに通常開催されました!
エリアが通常より縮小していたり、終了時間が早まっていたりしますので、まだ完全に以前の通りとはいえませんが、奈良の夏の風物詩が帰ってきてくれて嬉しい限りです。関係者の皆さん、本当にありがとうございます。
会場を訪れた皆さんも、久々の奈良の夏の夜の散策を楽しまれていたようです。簡単にその様子をご紹介します。
2022年の『なら燈花会』は、18:30に点灯です(21:00まで)。薄暮の中、ロウソクに灯りが灯されます。
20時過ぎの様子。美しいですね!
興福寺・五重塔は、来年度より大規模な改修工事が始まります(2030年まで予定)。夏恒例のこの光景がしばらく見られなくなりますので、今のうちに目に焼き付けておきたいですね。
猿沢池から眺めた興福寺・五重塔。水面の反射がきれいです。
「五十二段」では、今年も竹の筒に入ったロウソクが灯されました。
竹のオブジェが美しい「浅茅ヶ原」エリア。幻想的な灯りの中をのんびりと散策できます。
8~10日には、竹のオブジェを背景に「ほの灯りライブ」も開催されました。
この時は、(おそらく)インド音楽が演奏中でした。不思議な音とメロディーですが、古都・奈良の夏の夜によくあっていて、雰囲気ありました!
春日大社の参道には、ずらりと出店が並びました。こういう光景も久しぶりですね。皆さん、マスクを付けていますが、それ以外はコロナ禍の前に戻ったかのようでした!
東大寺・南大門前の参道も、立ち並んだ屋台にたくさんの人が集まっていました。
人の多さに驚きながらも、鹿もつられて夜歩きしていました。
東大寺・南大門はライトアップされ、それを護る阿形・吽形の金剛力士像もはっきりと見られます。
※東大寺は8月13日・14日の両日、春日大社は14日のみ開催されます。
「浮雲園地」エリアでは、ロウソクの灯りで天の川のような流れが表現されています。間に入って記念撮影などもできます。
ただし、今年は隣接する「甍 I・RA・KA」エリアでは開催されていません。例年より少し寂しい感じもありますが、来年に期待してます!
月灯りに照らされて。幻想的ですね!
「浮見堂」エリアは今年も幻想的でした。鷺池に浮かぶお堂がやさしい灯りに浮かび上がります。
正面から(※なら燈花会の期間中は奥へは入れません)。
鷺池に漕ぎ出すボート(有料)も復活!今年も人気で、行列ができていました。素敵な思い出になりますね。
■なら燈花会 2022
・開催期間: 2022年8月5日(金)~8月14日(日)
・開催時間: 18:30~21:00
・ホームページ: http://www.toukae.jp/
・Twitter: @naratoukae
・Facebook: naratoukae
・Instagram: @naratoukae
※なら燈花会の期間中、奈良公園周辺は大変な混雑となります。会場へは公共交通機関をご利用ください。
※なら燈花会の会場では、三脚を使っての撮影は禁止されています。
※奈良公園にはゴミ箱はありません(鹿たちが荒らしてしまうため)。ゴミはお持ち帰りください。
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創業36年を迎えた、天理市のたこ焼き店『ジャンたこ 天理店』さんへ行ってきました。徹底的に「焼きたて」にこだわっていて「外はカリッ、中はトロッ」の究極のよう。私が個人的に「奈良県内で一番美味しいたこ焼き」だと思っている名店です。ぜひ体感してみてください!
時々、無性に「たこ焼き」が食べたくなる時ってありますよね?
個人的な好みとしては、大阪・天王寺の『あべの たこ焼きやまちゃん』のファンで、大阪に出る用事があるたびに食べていました。しかし、コロナ禍の夏休み期間中ということもあって、フラフラと出るのも憚られますし、しばらく食べられていません。
数日前から「たこ焼きが食べたい!」熱が再燃していた私たち。天理市方面へ用事があったこの日、『ジャンたこ 天理店』さん(食べログ)さんへ行ってきました。
ジャンたこさんは、注文を受けてから焼き始める“焼きたて”にとことんこだわった、真面目なストロングスタイルなお店です。
たこ焼きのお店となると数も多いので、私が味わったお店などほんの一部に過ぎませんが、私が知る限り「奈良県内で一番美味しいたこ焼きを食べさせてくれるお店」と断言できます。
天理駅から徒歩約5分のところにある『ジャンたこ 天理店』さん。創業は1986年。今年で36年目を迎える、地元で愛される名店です(他に奈良一条店・大阪今川店あり)。画像の向かって右側に駐車場(3台分ほど)があります。
店内の様子。手前にも小さなカウンター席などがあります。地元の常連さんはテイクアウトが多いため、店内は空いていました。真夏の猛暑の昼下がりにお邪魔しましたが、エアコンが効いていて快適でした。
ジャンたこさんのたこ焼き(各8個入り)は、メニュー豊富で目移りします!
●ソースジャンたこ(500円)創業以来の売れ筋、秘伝のソース使用
●だし醤油たこ焼き(500円)鰹と昆布のだしを利かせた特製だし醤油使用
●しょうゆたこ焼き(500円)吟味した特別な「はさめず醤油」を使用
●ハリウッドソースたこ焼き(510円)スパイシーな洋風ソースにクラッシュピーナッツが入ったもの
●カレーソースたこ焼き(510円)厳選したカレー粉を使用した、レトロ&リッチなお味
●七味にんにくマヨネーズたこ焼(510円)七味にんにく&マヨネーズでシンプルなピリ辛系
●塩だれたこ焼き(540円)天日塩・粗挽きコショウ・ごま油などを使用 など
※価格はイートイン・税込表示のもの。テイクアウトは各10円OFF。
原材料費の高騰などの理由から、2022年1月から値上げされていますが、ここのたこ焼きのレベルから考えれば、それでも十分に安いと思います。
こんな裏メニューもあります。「カリカリ素焼塩たこ焼き」とか「激辛ソースジャンたこ」とか絶対に美味しいヤツですね。「頑固なキミをのせて」なんてユニークな名前のメニューも。
また、ジャンたこさんのいろんな味が楽しめるセットメニューもあります(※イートインのみ)。6種類の味が楽しめる「ろくもりA(計24個)」1,550円など、迷ったらこれですね!(メニューはホームページで見られます)
平日のイートイン限定の「ランチ皿」500円なんてメニューもありました(11:00~14:30)。ご近所だったら週2くらいで通いたい!
この日、私たちは「ソースジャンたこ」500円、「だし醤油たこ焼き」500円の2種類をいただきました。ルックスも最高ですね!運ばれてきた瞬間から香ばしい風味が漂います。
店内に、ソースやマヨネーズ、七味&にんにくなどが置いてありますので、セルフで味替えもできます(※もちろん生ビールは有料です)。
こちらは、ジャンたこさんの「だし醤油たこ焼き」500円。ソースなどはかかっておらず、たっぷりのかつお節が踊ります。美しいですね!
いわゆる「外カリッ、中トロッ」系のたこ焼きです。一般的なたこ焼き店だと、どうしても鉄板の上で保温状態になっている時間が発生してしまい、焼きすぎて固くなり歯にくっついて食べづらい……みたいなことがあるものです。しかし、ジャンたこさんはほんまもんの焼きたてなので、外はさくっと軽やかでベストな状態で提供されます。これだけで美味しいことは確定しているといえるでしょう。
また、ソースがかかっていないため、表面のカリッがしばらくキープされます。食べ進めていくうちに、熱や水分が浸透してきて少し柔らかくなり、また違った食感が楽しめます。定番のソースももちろん美味しいのですが、ぜひ塩で食べるようなものもぜひ味わってみてください!
割ってみたところ(ピンボケですみません)。皮は薄め、生地はトロリ。だし醤油の旨味がしっかりと感じられ、上品なお味です。
また、このタコも絶妙に美味しいんですよ。季節や入っている部位にもよると思いますが、大ぶりなのに柔らかです。できの悪いたこ焼きのゴムみたいな食感のタコとは真逆ですね。
こちらは「ソースジャンたこ」500円です。定番の安定感ですね。最初からソースがかかっているので、食感はしっとりしてきます。そのままでも十分に美味しいですし、マヨネーズをかけても文句なしです。
ジャンたこさんのたこ焼きですが、「ご注文をいただいてから15~20分かけてしっかりと焼きあげます。」というスタイルのため、提供までやや時間がかかります。時間の余裕をみて来店してください。
急ぎの方、テイクアウトの方は、事前に電話で予約をしておくといいですね。
とはいえ、せっかくこだわりの焼きたてが味わえる貴重なお店ですから、一度のんびりと店内で待ってみることをお勧めします。焼き上がり直後の一番いい状態のたこ焼きは最高ですから!
■ジャンたこ(天理店)
HP: http://jantako.com/
住所: 奈良県天理市田部町538
電話: 0743-63-2922
定休日: 無休
営業時間: 11:00~21:00
駐車場: あり(3台分ほど)
アクセス: JR・近鉄「天理駅」から徒歩5分ほど
●【食べログ】の該当ページへ
ジャンたこ 天理店 - 天理/たこ焼き
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葛(くず)の老舗・天極堂さんの『飛鳥彩瑠璃の丘 天極堂テラス』で、葛を使った「極パフェ」と「葛もち」をいただいてきました。出来立ての葛もちは、極上のなめらか食感で、贅沢な大人のスイーツですね。感動的な美味しさでした!
1870年創業の、「葛(くず)」の老舗専門店「天極堂」さん(Twitter・Facebook・Instagram)。御所市に本社を置き、奈良県内に6店舗を展開。で吉野本葛を使ったスイーツなど、さまざまな商品を製造しています。
私たちは夫婦そろって天極堂さんの葛もちが大好きで、よく自宅で作ったりしていますが、この日曜日、ふっと「葛を食べたい!」と意見が一致し、『飛鳥彩瑠璃の丘 天極堂テラス』さん(Facebook・食べログ)へお邪魔してきました。
『飛鳥彩瑠璃の丘 天極堂テラス』さんの店舗外観。1階がショップに、2階がカフェになっています。かなりの大型店舗で、駐車場も広々。観光バスなども立ち寄るサイズです。
こちらは道路を挟んで真向かいが、奈良文化財研究所「飛鳥資料館」です。その関係もあるのか、店舗前のお庭には、飛鳥エリアの石造物のレプリカが並んでいます。
2階は落ち着いた雰囲気のカフェスペースです。全部で30席近くあり、かなり広々としています。大きな窓からは飛鳥ののどかな風景が広がります。この日は日曜日ということもあって、店内はほぼ満席でした。
天極堂テラスさんでは、ランチも提供するなどメニューは豊富です。周りのお客さんを見てみると、やはり夏はかき氷が人気のようで、「ふわとろ雪葛抹茶」880円 や、いちごを使ったかき氷などを召し上がっている方が多かったです。
もちろん、本格派の「葛もち」660円(※抹茶セットは1,100円)や、
「葛きり」990円(※抹茶セットは1,430円)なども。白玉入りのぜんざい風の「くずきりあずきり」990円 も美味しそう!
洋風アレンジの「極パフェ」935円、「葛ソフトクリーム」378円、「抹茶葛あずき」715円などもラインナップ。いろんな葛の食べ方があって目移りします!
こちらが天極堂テラスさんの「葛もち」660円 です。作りたてすぐに提供されるため、まだほのかに温かい状態です。いわゆる「賞味期限はわずか数分」という贅沢スイーツですね。
食べかけですみません。口当たりが驚くほどなめらかで、適度にもっちりとしていながら、口の中で溶けるように消えていきます。この食感こそが葛の醍醐味ですね。タレも甘すぎず、きなこの風味もバツグン。何度食べても感動します!
こちらが「極パフェ」935円 です。天極堂さんの人気アイテムのオールスター勢ぞろいの一品で、葛ソフトクリーム・宇治抹茶アイス・くずの子ロール・白玉・葛ぜんざい・抹茶葛餅と入っています。
別角度から。撮影している間にもソフトクリームが溶けてきました。急いでいただきます。
「おっさん、久々のパフェ」の図。普段からあまり甘いものは口にしないので、パフェなんて食べるのはいつ以来か……という感じでしたが、どれも美味しくてペロリと平らげました。クセになりそうです(笑)
1階のショッピングエリアには、お土産にもぴったりなアイテムがずらりと並びます。吉野本葛の「葛粉」など伝統ある一級品はもちろん、今風にアレンジした「くず湯」各種など、老舗のイメージを覆すようなポップな展開も。
ストローをさすだけですぐ飲めるくず湯「クデュウー」なんて商品も!すごいですね。
また、人が多くて撮影しませんでしたが、1階の調理スペースの一角はガラス張りになっていて、葛もちや葛きりを作る工程を間近で見学できます。お子さんはもちろん、大人も楽しいですので、ぜひ行ってみてください!
■飛鳥彩瑠璃の丘 天極堂テラス
Facebook: @asukasairurihill
住所: 奈良県桜井市山田692(※飛鳥資料館の向かい)
電話: 0744-46-5566
定休日: 月曜日(祝日の場合翌日)
営業時間: 10:00~18:00
駐車場: あり(無料)
■天極堂
HP: https://www.kudzu.co.jp/
Twitter: @fbtengyokudo
Facebook: @tengyokudo.honten
Instagram: @tengyokudo_official
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奈良国立博物館の特別展『中将姫と當麻曼荼羅』にあわせて、當麻寺(葛城市)では、国宝「裏板曼荼羅」の御開帳、国宝「東塔・西塔」初層の特別開扉(※土日祝のみ)などが開催中です。古から美しく並び建つ2つの三重塔を、間近から拝見できる貴重な機会です。ぜひ見比べてみてください!
奈良国立博物館で特別展『中将姫と當麻曼荼羅 ―祈りが紡ぐ物語―』が開催中です(2022/7/16~8/28)。
二上山の麓に位置する「當麻寺(たいまでら)」(中之坊・奥院・ - 西南院・護念院)は、古代の女性・中将姫が蓮糸を用いて一夜にして織り上げたと伝わる「綴織當麻曼荼羅」(国宝)を本尊としてお祀りしています。
當麻曼荼羅と中将姫への信仰は、鎌倉時代以降、全国的な広がりを見せ、當麻曼荼羅の写しも盛んに作られました。今回の特別展では、そのうちの1つ、江戸時代の延宝7年(1679)に描かれ、貞享3年(1686)に霊元天皇の宸筆を得て完成した「貞享本當麻曼荼羅」(重文、當麻寺蔵)の修理完成を記念したものです。
詳しくはまた別のところで書きますが、興味深く素晴らしい内容でしたので、ぜひ足をお運びください。
この特別展の期間中(7/16~8/28)、當麻寺では、特別公開が行われています。
●本堂・曼荼羅堂で「裏板曼荼羅御開帳」(拝観料500円)※全日
●国宝「東塔・西塔」初層特別開扉(無料)※土・日・祝日のみ
「裏板曼荼羅」とは、當麻曼荼羅を安置する巨大な厨子「曼荼羅厨子」(国宝)の裏扉です。かつて曼荼羅をこの板に貼り付けていたため、うっすらとその図様が残っています(詳しくはこちら)。貴重な機会ですのでぜひ!
こちらは、當麻寺の国宝「東塔・西塔」初層の特別開扉の現地でいただけるプリントです。とてもわかりやすいだけではなく、図面的なデザインがかっこいいですよね。額装して飾りたいくらいです!
簡単に見比べポイントをまとめると、色んな違いがあることがわかります。
●建立時期:【東塔】奈良時代 【西塔】初層は平安前期、二三層は平安後期
●安置仏:【東塔】大日如来(金剛界)2躯 【西塔】大日如来(胎蔵界)、阿弥陀如来2躯、僧形八幡神
●構造:【東塔】初層三間、二三層二間【西塔】各層三間
●高さ:【東塔】24.39m【西塔】25.21m
なお、塔の頂部の相輪(そうりん。輪っか状のもの)ですが、一般的には九輪ですが、當麻寺は両塔とも八輪なのだとか。さらに、西塔の相輪の下(心柱の頂部)からは、舎利容器なども埋めこまれていて、奈良博の特別展で展示されています。
【参考画像】當麻寺の西塔(手前、平安時代)・東塔(奥、奈良時代)大雪の日に撮影した一枚です。
古代の寺院では、奈良・薬師寺などのように東西に塔を構える伽藍配置が多くありました。しかし、そのほとんどが自然災害などで失われていますが、當麻寺の双塔は揃って現存している日本唯一のものです。そんな貴重な塔を、今回は間近で拝見させていただけます(しかも無料で!)。
こちらは當麻寺・西塔(国宝)です。2016年ごろから始まった約1世紀ぶりとなる大規模な修理が、2020年に終わり、美しい姿が再び見られるようになりました。
現地では、ボランティアスタッフの方が簡単な説明をしてくださいます。
西塔は、初層から三層まですべて三間(柱の間が3つずつ)で、下から上まで大きく太さは変わりません。初層は平安前期、二三層は平安後期とややずれがあり、しばらくは初層のみで放置されていたのでしょう。不思議ですね。
初層の扉が開いています。仏さまの写真撮影は基本禁止ですが、大日如来(胎蔵界)など4躯が四方に安置されています。いずれもそれほど(奈良のお寺の基準としては)古いものではない印象でした。
組物もはっきりと観察できます。美しい!
もう一方の當麻寺・東塔(国宝)です。周囲が竹林などに囲まれていて、この方面からは見えづらくなっています(庭園から美しい姿が拝めます)。
東塔は、西塔より先立って奈良時代に建立されました。初層は三間、二三層は二間と、上へ行くほど細くなっています。西塔よりもシュッとスマートに見えます。
東塔の初層には、大日如来(金剛界)2躯が安置されています。
対となる2つの古塔ですが、見比べてみるとたくさんの違いがあるものです。ぜひこの機会に間近からじっくり観察してみてください!
また、當麻寺の塔頭寺院・中之坊の霊宝館では「中将姫展」を開催中です(詳しくはこちら→春季特別展『中将姫展』)。中将姫さまが書写された「称讃浄土佛摂受経」(奈良時代)、中将姫さまの舎利入「持蓮華」(鎌倉時代)など、貴重な寺宝が展示されています。奈良博の展示とあわせてどうぞ。
中之坊を拝観すると、庭園「香藕園(こうぐうえん)」から東塔を見上げたこんな光景も見られます。絶景!
お庭の池では、蓮の花が見頃を迎えていました(午後遅めの時間だったので開いてませんが)。午前中がおすすめです!
■當麻寺
HP:
中之坊 - http://www.taimadera.org/
奥院 - http://www.taimadera.or.jp/
西南院 - http://taimadera-sainain.or.jp/
護念院 - https://taimadera-gonenin.or.jp/
住所: 奈良県葛城市當麻1263
宗派: 高野山真言宗・浄土宗
本尊: 当麻曼荼羅
創建: 7世紀前半ごろ
拝観料: 境内は無料(伽藍:500円、中之坊:500円、西南院:300円、奥院:300円、護念院:300円)
拝観時間: 9:00~17:00
アクセス: 近鉄南大阪線「当麻寺駅」から徒歩約12分
■當麻寺 特別公開
●裏板曼荼羅御開帳
・期間:2022年7月16日(土)~8月28日(日)の全日
・拝観料:500円(税込)
●国宝「東塔・西塔」初層特別開扉
・期間:20227月16日(土)~8月28日(日)の毎土・日曜日及び祝日
・時間:10:00~16:00
・拝観料:無料
※奈良国立博物館と當麻寺を巡るスタンプラリーも開催されています
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イオンモール橿原の3Fフードコートにオープンした『からあげ、定食、丼 がブリチキン。イオンモール橿原店』さん。名古屋発祥のからあげ専門店で、奈良県内へ初出店となります。自慢の唐揚げはしっとりジューシーで、定食・丼は大盛り無料など、食べごたえも文句なし。テイクアウトもできます!
2022年5月13日、巨大ショッピングモール「イオンモール橿原」3Fフードコートに、『からあげ、定食、丼 がブリチキン。イオンモール橿原店』さん(食べログ )がオープンしました。
こちらは名古屋発祥のからあげ専門店で、バル酒場・居酒屋・フードコートへの出店・テイクアウト専門店など、からあげをメインに様々な形でチェーン展開しています。
イオンモール橿原の店舗が、奈良県への初出店となるとのこと。お買い物ついでにふらりと食べてきました。
イオンモール橿原の3Fフードコート「PREMIUM DINING(プレミアムダイニング)」の角地にオープンした、『からあげ、定食、丼 がブリチキン。イオンモール橿原店』さん(名前が長い!)。座席も多く広々としたフードコートで食べるのはもちろん、テイクアウトも行っています。
がブリチキンさんでは、ごはん・丼メニューは「大盛り無料」です。がっつり食べられますね!
がブリチキンさんの店内飲食メニュー。
●定食 - からあげ定食(790円)、鬼おろしからあげ定食(890円)、がブリチキン南蛮定食(890円)、ねぎ塩からあげ定食(850円)、焦がしニンニクからあげ定食(890円)など
●丼ぶり - 親子丼(690円)、鶏天丼(690円)、鶏カツ丼(750円)
●その他 - 山盛りポテト(290円)、メガポテト(490円)など
ポテト類もテイクアウト可能なので、映画を観ながら食べるのに良さそうですね。
また、ほぼ全品テイクアウトできます。この日は平日夕方にお邪魔しましたが、店内飲食を注文する方と、お持ち帰りで注文する方、ほぼ同数くらいだった印象です。お買い物帰りで時間がない時にぴったりですね。
ウチの奥さんが注文した『からあげ、定食、丼 がブリチキン。イオンモール橿原店』さんの「がブリチキン南蛮定食」890円。もちろんご飯大盛(無料)でお願いしました。
お子様ランチ風の旗がいいですね!
この唐揚げ、お肉がやわらかでジューシー。秘伝のしょう油ダレで旨味しっかりで、まろやかな南蛮タレも絶品です。「からあげグランプリ」10年連続金賞受賞中という謳い文句に偽りはありませんね。
調理技術が発達した現代は、ひと昔前とはどの食べ物も美味しくなってますが、からあげはその最たるものでしょう。そこらのとんかつ定食よりもはるかに満足度があります。
そしてもう一品、私は「鶏カツ丼 ミニうどんセット」890円(ご飯大盛)を注文しました。
ぱっと見は普通です。しかし、普段はほぼこんなことは書きませんが、ちょっと凹むくらい美味しくなかったんですよ。
「汁気がない」「卵が固まってる」のダブルパンチで、前日に残した安い弁当を食べている気分でした。からあげと比べてお肉自体のジューシーさも劣るし、ダシの旨味は感じられないし、大盛りにしちゃったご飯が減らなくて困ったほどです。
他の店舗のものを食べていないので、これが標準なのかは判断できません。まだオープン1ヶ月ほどですから、調理のどこかをミスったりした可能性もあります。とにかく残念でした。
からあげ定食は(おそらくどのメニューも)美味しいですから、そちらを注文することをお勧めします。
■からあげ、定食、丼 がブリチキン。イオンモール橿原店
HP: https://gabuchiki.com/
住所: 奈良県橿原市曲川町7-20-1 イオンモール橿原3Fフードコート内
電話: 0744-23-3200
定休日: 無休
営業時間: 10:00~21:00
駐車場: 多数あり
※実際にお店にお邪魔したのは「2022年6月15日」でした。
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がブリチキン イオンモール橿原店 - 金橋/からあげ
2022年6月、大阪なんばにオープンした『アルペンアウトドアーズ なんばパークス店』。3F・4Fの2フロアを使用した巨大店舗で、さすがの品揃えです。テントや椅子はもちろん、ペグや調味料などのコーナーも充実していて目移りします。ソロキャンプのコーナーには芸人・ヒロシさん関連グッズなども並んでますよ!
アウトドアブームが続く中、各地に大型アウトドアショップが続々と誕生しています。大阪なんばにも、2022年6月に『アルペンアウトドアーズ なんばパークス店』がオープンしました。
商業ビル「なんばパークス」の3F・4Fの2フロアを使用した巨大店舗で、圧巻の品揃えでした。店内を撮影させていただきましたので、簡単にご紹介します。
なんばパークスにオープンした『アルペンアウトドアーズ なんばパークス店』。3F・4Fの2フロアで展開する巨大店舗です。
フロアマップ。大きく「LIVing」「DINing」「SLEEPing」の3つのシーン別に展開していて、ブランド別やソロキャンプのコーナーなどもあります。
各地に巨大なアウトドアショップが誕生していますが、こちらの特徴は「体験型店舗」ということ。好きなテントを選び、販売スタッフのレクチャーを受けながら、この広々としたスペースで試し張りできるのだとか!初心者さんでも安心ですね。
ゆったりした店内は、サンプルの展示も多くて見やすいです。
商品ボリュームもすごい!壁一面にペグがずらりと展開されていたりして、美しく楽しいですね
広々とした「AKARI」コーナー。ランタンなど、キャンプ周りの照明グッズがこれでもかというレベルで並びます。
また、職人が手掛けたであろう鋳物のキャンプグッズも幅広く取り扱っています。重厚でかっこいいんですが、単価も高くてそれほど数が出ないアイテムですが、実物を多数見られるのは超大型店ならではですね。
ダッチオーブンやホットサンドメーカーも多数。
キャンプ場で使う羽釜があったり。
大量展示の棚も美しいです。ずらりと並んだクーラーボックス。
キャンプめしで活躍してくれるスパイス類も大量陳列!
壁一面の缶つま&レトルトカレー!
アメリカンテイストが人気の雑貨ブランド「MERCURY(マーキュリー)」の品揃えもすごいです。この日はまだ他に用事があったので諦めましたが、浅いバケツ型ブリキ缶が欲しかった。かっこいいですよね!
蚊取り線香ホルダーのバリエーションもすごくて、目移りします。
「SOLO CAMP」コーナーには、キャンプ芸人の元祖・ヒロシさんご愛用のグッズなども並びます。
ヒロシさんコーナー。ヒロシちゃんねるのステッカーなども販売中です。YouTube動画などで見る、愛用の焚火台やハンモックなども並んでいます。
各有名アウトドアブランドのコーナーもありますが、アルペンさんのオリジナル商品も充実しています。リーズナブルに揃えたい人にもいいですね。
ウエア売り場も広々としてますし、
アウトドアチェアも充実。チェアに関しては店内のいろんな場所に展開されていますので、たっぷり色んなものに座って選べます。キャンプ好きにはたまらないお店ですのでぜひ!
■アルペンアウトドアーズ なんばパークス店
HP: https://store.alpen-group.jp/outdoors/overview/namba/
住所: 大阪府大阪市浪速区難波中2-10-70 なんばパークス 3~4F
電話: 06-6633-7550
営業時間: 11:00~21:00
※実際に店舗にお邪魔したのは「2022年6月27日」でした。
地元・香芝市で愛される名店『味季 和遊』さん。「ミシュランガイド 奈良 2017」で、良質な料理をお手頃価格で楽しめるお店「ビブグルマン」に認定された、コスパ抜群の美味い店です。この日はランチタイムにお邪魔しましたが、繊細で上質なお弁当が1500円以下で味わえるなど、ちょっとびっくりするレベルでした。リピート決定です!
地元・香芝市で愛される『味季 和遊(あじき わゆう)』さん(食べログ・ぐるなび)。「ミシュランガイド 奈良 2017特別版」で、「ビブグルマン」(=良質な料理をお手頃価格で楽しめる店)に選ばれるなど、美味しさとコスパの高さは折り紙付きの名店です。
お店を取材された「ならぷら」さんの記事によると、ご主人は「フォーシーズンホテル椿山荘 東京」の開業などにも携わられた方で、大阪・太閤園(2021年6月で閉鎖)の板長も務められたとか。
とくに目立った外観でもなく、普通の小料理屋さんといった風情ですが、さすがの美味しさでした!
『味季 和遊』さんは、香芝市の中和幹線沿い(北側)の雑居ビルの1階、香芝高校から西へ400mほどの位置にあります。通りからは駐車スペースが見えないので知らないとやや入りづらいですが、建物の裏手に4台分の駐車スペースがあります。
店内の様子。カウンター席と、掘りごたつタイプの小上がり席(計26席)のこじんまりとしたサイズ感です。全体的に物が多めで、ある意味、親近感がわきますね(笑)
なお、この日は事前に予約して、ラストオーダーの30分前、平日の13:30ごろにお店に到着しましたが、小上がり席はすべて埋まっていました。お客さんはほぼ中高年(の中でも年齢層高めの)ご夫婦連れなどで、もっとも舌が肥えていそうな客層です。間違いなく名店ですね!
店内には、「ミシュランガイド 奈良 201」でビブグルマンに選ばれたことのお知らせなども。また、「和遊しゅうまい」や「黒ゴマ豆腐プリン」など一品料理のお勧めなども掲示してあります(もちろん両方いただきました!)
『味季 和遊』さんのランチタイムのメニュー。
ミニ懐石風「味彩膳」2,310円、15食限定の「和楽弁当」1,470円、天ぷらも味わえる「遊膳」1,570円、「ねぎとろ丼」1,610円、さらに豪華な「特選ミニ会席」2種(3,300円・4,180円)などがあります。
私は「和楽弁当」1,470円(と、生ビール)をいただきました。2段重ねのいわゆる松花堂弁当で、広げるとこの豪華さ!
(※後で気づきましたが、お箸が奥にあるなど、どちらも前後逆で撮影してしまいました。お恥ずかしい。。。)
「和楽弁当」の天ぷら・炊いたもの・お刺身・南蛮漬け。見た目からして見事ですし、お味はどれも文句なし。すべてじんわり染み渡るような美味しさでした。
こちらは、ご飯・茶碗蒸し・にゅうめんのお吸い物・香の物など。全般的に量も味付けもちょうど良くて、お年寄りからお子さんまで喜ばれるでしょう。
また、後で写真が出てきますが、ここにコーヒーとデザートまでついて、わずか 1,470円 なんですから、コスパがすごい!これは何度も通いたくなりますね。ちょっとびっくりするレベルでした!
こちらは華やかな「遊膳」1,570円です。この日はハムのような一品があったり、お弁当とは内容を変えてあります。いずれにせよ、このクオリティから考えると、コスパは抜群ですね。よくある言い回しですが「大阪で食べたらこの倍するわ」という感じです(笑)
和遊さんのお昼のメニューには、すべて自家製デザート・コーヒーが付いています。
この日は、ふわっふわのシフォンケーキでしたが、まぁ美味しいこと。これが自家製と聞くと驚いてしまいますが、こちらではお料理に使うお出し・ポン酢・醤油(!)まですべて手作りなんだとか!こだわりがすごい!
和遊さんの人気メニューだという「和遊しゅうまい」。通常154円のところを、昼メニューを注文した場合は100円でいただけるとのこと。カニの身と豆腐で作っていて、ふんわりとした食感が絶妙。自家製ポン酢との相性も最高で、いくつでも食べられそう。
気になった「和食屋さんの黒ゴマ豆腐プリン」(店内だと270円、持ち帰りだと300円)も。豆乳に、濃厚な黒ゴマ、にがりを加えたオリジナルのプリンとのことで、これがまさに絶品でした!小ボトルの白いソースは自家製クリームだとか。生クリームものっているので、かなり甘そうに見えますが、最高のバランスです。また食べたい!
この日は義父と3人でお邪魔したのですが、テーブルの上がこんなに賑やかでした!決して凝った細工が施されているわけではありませんが、気分も華やぎますね。
なお、和遊さんでは日本酒の品揃えも充実していて、奈良の地酒だと櫛羅、梅乃宿などがいただけます。夜のコースは3,850円から、もちろん一品料理もいただけます。ぜひ夜も行ってみたいですね。
とはいえ、かなりの人気店ですから、昼も夜も予約してから伺うほうがいいでしょう。わざわざ予約してまで食べる価値のあるお店です!
■味季 和遊
HP: https://www.wayu-nara.com/
住所: 奈良県香芝市西真美2丁目2-20 丹下ビル1F
電話: 0745-76-1325
定休日: 水曜日
営業時間: 11:30~14:00(LO)、18:00~21:00(LO)
駐車場: あり(無料:4台分)
アクセス: JR和歌山線「香芝駅」から徒歩約12分。近鉄大阪線「五位堂駅」から徒歩約20分。
※実際にお店にお邪魔したのは「2022年6月10日」でした。
■参考にさせていただきました
【ならぷら】味季 和遊でランチ「遊膳」を食べてみた! in 香芝市西真美
味季 和遊(王寺・広陵・香芝/日本料理) - ぐるなび
●【食べログ】の該当ページへ
味季 和遊 (あじき わゆう) - 香芝/割烹・小料理
明日香村内の史跡4か所(石舞台古墳・高松塚古墳・キトラ古墳・酒船石遺跡)がモチーフになったオリジナル御朱印『飛鳥乃余韻』の販売が始まりました。妖怪書家・逢香さんの書が、美しい印章とともにデザインされ、とても素敵なお土産になっています。
明日香村に“オリジナル御朱印”=『飛鳥乃余韻(あすかのよいん)』が登場しました。
「御朱印(ごしゅいん)」とは、神社仏閣に参拝した記念として頂戴するものですが、それをよりカジュアルに、ユニークなお土産的なアイテムとしてアレンジする動きが広がっています。
『飛鳥乃余韻』もそうした試みの一環です。
・【第1弾】2022年3月の牽牛子塚古墳の公開に合わせて「切り絵御朱印」が期間限定で登場。
・【第2弾】明日香村内の代表的な史跡4か所(石舞台古墳・高松塚古墳・キトラ古墳・酒船石遺跡)で販売開始。
今回、【第2弾】として登場した4種類を購入してきました。いずれもよく考えられたグッドデザインで、いい記念になりますね!
明日香村オリジナル御朱印「飛鳥乃余韻」4種類。
文字は、奈良在住の妖怪書家・逢香(おうか)さん(公式ページ)が、各史跡の特徴を書で表現したもの。それぞれ字体に変化をつけてあり、縦書きの中で「古墳」の文字だけ横書きになっていたりと、面白いですね。
背後の印章の部分も、それぞれの史跡の特徴が表れていて美しいです。
各販売スポットには、このようなお知らせが掲載されています。社寺で御朱印をいただくような厳かなものではなく、ルールなどもありません。「御朱印をください」と申し出でれば普通に販売してもらえます。
なお、御朱印はその場で書いてもらうものではなく、基本部分はすべて印刷です。購入する際に日付の部分をはんこで押してもらうシステムです。
まずは「石舞台古墳」(Wikipedia)から。入場受付から道路を挟んだお向かいにある「石舞台古墳売店」で販売しています。こうしたショップは、他の飛鳥みやげもいろいろと置いてありますので、見て回るだけで楽しかったです。
いただいた御朱印。「石舞台」の3文字の流れが、実際の石室の配置のようにも見えてきます。印章は、巨石が露出した古墳全体の姿と、春の桜。かっこいいですね!
実際の石舞台古墳。被葬者は古代の権力者・蘇我馬子との説が有力視されています。石室の中にまで入れますので、ぜひその大きさを体験してみてください。
※なお、この日は時間の関係で実際に見学できませんでしたので、掲載した古墳・史跡の画像はすべて過去に撮影したものとなります。
お次は、不思議な石造物たちがある「酒船石遺跡」(Wikipedia)です。御朱印は、受付となる「亀形石造物料金所」でいただきます。隣接する「万葉文化館」の無料駐車場を利用するといいでしょう。
酒船石遺跡の御朱印は、下にその姿が、上に「亀形石造物」をデザインした印章が配置されています。
これが実際の酒船石。小さな丘の上にあります。大きな石に溝が刻まれていますが、どんな目的で、どのように使用したのかは不明です。
こちらが、そこから低い位置で発見された「亀形石造物・小判形石造物」です。古代の庭園だったか、祭祀の場だったか。不思議な造形です。
極彩色壁画の「飛鳥美人」で知られる「高松塚古墳」(Wikipedia)。御朱印は、壁画の精密なレプリカなどを展示する、国営飛鳥歴史公園内の「高松塚壁画館」で販売しています。
高松塚古墳の御朱印。書は、古墳の2文字が横書きになったユニークなデザインです。印章は、飛鳥美人と美しい文様が描かれています。
高松塚古墳も、今はきれいに整備されています。2022年は、極彩色壁画が発見されてから50周年の記念イヤーでした。大発見により日本中に考古学ブームを巻き起こすきっかけとなった場所ですね。
「キトラ古墳」(Wikipedia)の御朱印は、2016年に誕生した展示や保存管理を行う施設「キトラ古墳壁画体験館 四神の館」の売店で購入できます。ここもいろんな飛鳥グッズが置いてありますので要チェック!
キトラ古墳の御朱印は、いまにも飛び立ちそうな軽やかな字体です。その背後に、壁画に描かれた天文図がデザインされ、なかなかかっこいいです!
整備されたキトラ古墳。高松塚古墳もそうですが、壁画は石室内から搬出されており、定期的に特別公開しています。
■明日香村オリジナル御朱印「飛鳥乃余韻」
HP: https://asukamura.com/topics/3656/
販売日程:2022年4月29日(金・祝)~
対象(と販売場所):
・石舞台古墳(石舞台古墳売店)
・高松塚古墳(高松塚壁画館)
・キトラ古墳(四神の館売店)
・酒船石遺跡(酒船石遺跡受付:亀形石造物料金所)
販売価格:300円(税込)
※実際に御朱印をいただいたのは「2022年6月8日」でした。
■関連する記事
奈良からJリーグ入りを目指すサッカークラブ『奈良クラブ』。この日、近場の橿原市で、平日のナイトゲームが開催されるということで、人生初の生サッカー観戦をしてきました。ゲーム全体が見渡せて楽しいし、外で飲むビールは美味しいし、奈良クラブは見事に勝利を収めるしで、最高の体験になりました!
奈良からJリーグ入りを目指すサッカークラブ『奈良クラブ』(Twitter・Facebook・Instagram)。1991年に設立された都南クラブを前身に、2008年に奈良クラブに改称。奈良に根差したスポーツチームです。
奈良クラブが所属している「日本フットボールリーグ(JFL)」は、Jリーグ(J1・J2・J3)の下位リーグにあたり、Jリーグ昇格を目指しての戦いを続けています。
ちなみに、JFLの参加クラブは16チームで、2015年のJFL参入以来の最高順位は7位。2019年は14位、2020年は13位と下位に沈みますが、2021年は10位。2022年は首位と勝ち点差3の8位(6/13現在)につけるなど、しっかりとチーム力も強化されてきました。
……と書いている私自身、サッカーには疎くて、テレビで日本代表戦やワールドカップを観戦する程度です。
奈良クラブのホームの1つ「ロートフィールド奈良(奈良市鴻ノ池陸上競技場)」も、県中部在住の私からしたらやや距離があるため、スタジアムで観戦した経験もありませんでした。
しかしこの日、身近な橿原市で、しかも平日ナイター(!)で試合が行われるということで、始めての生観戦をしてきました。
スタジアムの雰囲気など、サッカー初心者目線でレポートします。
この日は、「奈良県立橿原公苑陸上競技場」(橿原市)での平日ナイトゲームでした。スタジアムの前にはキッチンカーや公式グッズ販売のテントなどが並び、賑やかなお祭りのようです。
開場は17:00、キックオフは18:30。私たちは余裕をもって17時過ぎに到着したのですが、その時点ではまだまだのんびりムードでした。
ピッチ側の割り振り。全席自由席で、ホーム側、アウェイ側でエリアが分けられています。スタンド最上段は「傘さし可能エリア」になってました。なるほど、そういうのがあるのか!
キックオフ1時間前スタンドの様子。ユニフォーム姿の熱心なサポーターさんたちが目立つくらいで、まだまだガラガラでした。
混雑する前にと、出店していた奈良市の人気のイタリアン「trattoria piano(トラットリア ピアノ)」さんのブースへ。メインは「牛もも肉とハーブウィンナーのグリル」800円で、アルコールは500円(セットなら100円引)でした。
注文すると、目の前のバーベキューグリルで軽く炙ってから提供してもらえます。この時点でメチャ美味しそう!
ちなみに、この日はカレー(菩薩カレーさん)、焼きそば(一輪さん)、ガパオライスなど(シャーングルンさん)などが出店しており、目移りするレベルでした!
やわらかなローストビーフ、香ばしいウィンナー、付け合せのポテサラ。完璧ですね。スタジアムのメシとは思えない完成度でした。
なお、スタジアムは、ビン・缶類は持ち込み禁止となっています。ドリンクは現地で購入するか、ペットボトル・紙パックなどにしましょう。
試合開始の約45分前。グラウンドで選手たちの練習が始まるので、それを眺めながらのんびりビールを。
2022年6月現在、まだ声援を送ることは禁止のため、拍手などでの応援を行います。早く大きな声で応援できる日が来るといいですね!
ちなみに、これは試合開始の約10分前のスタジアム前の様子です。ほんの数十分前までのんびりしていたのに、どのキッチンカーの前にも大行列!
入場ゲートもこれだけの混雑ぶりです。主催者発表では、今シーズン最多の2,011名もの観客が入ったとか!
試合が始まった頃には、スタンドはほぼ埋まりました。とはいえ、隣の人と肩が触れ合うというほどでもなく、ちょうどいい感じです。この日は暑くもなく、寒くもなく、気持ちいい風が吹き抜けて最高のナイター日和でした!
18:30のキックオフを前に、選手たちが入場してきます。
(※この日は横着してカメラを持っていかなかったため、すべての画像はスマホで撮影しています。奈良クラブさん公式インスタなどで迫力ある画像がアップされていますので、そちらをご覧ください。)
試合前の記念撮影。
スタジアムでのサッカー観戦は初めてでしたが、この位置からだとフィールド全体の動きがよく見えて、とてもわかりやすかったです。
選手個々の表情などはテレビのようには見えませんが、選手たちの息遣い、ベンチからの指示、審判の笛など、試合中のリアルな音が聞こえてきて迫力がありました。生観戦、いいですね!
ハーフタイムに、ふっと視線を上げると、スタジアムを見下ろす畝傍山(うねびやま)が綺麗に染まっていました。大和三山の麓でスポーツ観戦を楽しめるなんて、よく考えたら贅沢な話ですよね。
スタンドには、奈良テレビさんのカメラが迫ってきたり。
宮崎県を拠点に活動する「ホンダロックSC」をホームに迎えたこの日の一戦は、前半11分に素晴らしいパス回しからの片岡選手のゴールで挙げた1点を守りきり、見事に勝利しました!素晴らしい試合をありがとうございました!
結論:サッカー観戦は楽しい!ナイトゲームだと行きやすい!
サッカーを初めて生観戦してみて、選手の名前すら覚えていないレベルでしたが、想像以上に楽しかったです。
私たちはそれなりに熱心な野球ファン(※中日ファンです)なので、野球観戦には何度も行っています。競技も会場規模も違いますが、サッカー観戦は野球のスタジアムとはまた違った雰囲気があり、とても新鮮でした。
声を出して応援できれば、もっともっと楽しくなると思いますので、早くコロナ禍が完全に終息することを願うばかりですね。
ちなみに、チケット代は、一般(当日1,500円・前売1,200円)、子どもとシルバー(当日・前売とも500円)などです。お手頃なレジャーですよね。ビアガーデンに行くような気分で出かけるのも楽しいと思います(※飲み過ぎ注意)。
なお、奈良クラブさんでは「はじめての観戦ガイド」という特設ページを公開しています。ぜひこれを読んで、現地での応援に行ってみてください!
■奈良クラブ
HP: https://naraclub.jp/
Twitter: @naraclub_info
Facebook: @naraclub
Instagram: @naraclub_official
■参考にさせていただきました
『奈良、旅もくらしも』さんで連載中の「奈良で外遊びしてみました」が更新。記念すべき第1回『飛鳥ハーフマラソン2022』の完走レポートです。
コースは、キトラ古墳前をスタート&フィニッシュとし、石舞台古墳や高松塚古墳、棚田が美しい稲渕地区など、明日香村内の古墳や史跡を巡ります。
のどかな風景を楽しみながら悠々と……といきたいところですが、激しいアップダウンの “激坂” が続く難コースなのです。
苦しくも楽しかったレースの模様を、参加ランナー目線からレポートしました。ぜひご覧ください!
]]> ]]>壷阪寺・岡寺・長谷寺の3ヶ寺で開催中の『大和三大観音 あぢさゐ回廊』(22/7/3まで)を拝見しに、岡寺へ参拝してきました。限定の「切り絵御朱印」をいただいたり、美しい「華手水舎」を撮影したり、大きな御本尊を間近で拝見できたり。見どころたっぷりでした!
西国三十三所観音巡礼の第七番札所である、明日香村岡の『岡寺』(正式名は「龍蓋寺」りゅうがいじ)(Twitter・Instagram)。
天智天皇の勅願によって「義淵僧正」が建立したとされる古刹で、御本尊は、日本最大の塑像(※土でできた像)である「如意輪観世音菩薩」(国重文)です。年間を通じてたくさんの参拝客で賑わいますが、近年では「花の御寺」としてSNSなどでも大きな話題となっています。
また現在、近隣の西国札所寺院である壷阪寺(高取町)・長谷寺(桜井市)とともに『大和三大観音 あぢさゐ回廊』(2022/5/28~7/3)を開催中です。快晴の日に楽しく参拝させていただきました。
西国三十三所の七番札所『岡寺』の「仁王門(重文)」。1612年の建立です。
仁王門をくぐってすぐ、手を清める手水舎(ちょうずや)があります。水面にはダリアの花などがいっぱい!これは「華手水舎」と呼ばれていて、今では全国の寺院で行われているとか。岡寺は2015年春からこうした取り組みをしており、ムーブメントの先駆け的な存在となるのだそうです。
アップで見ると、本当に涼しげできれいです。SNSでも「映えるスポット」として大きな話題になっていました。
『大和三大観音 あぢさゐ回廊』の期間中ということもあり、ダリアに混ざってアジサイの花も見られます。華やかですね!
手水舎のすぐ隣の池。こちらにもアジサイが咲いています。
池が花で満たされた「華の池」。梅雨の時期の花であるアジサイは、しっとりと控えめなイメージですが、こうした見せ方をするまた印象が違ってきます。
岡寺の境内は、ぐるっと回遊できるようになっています。本堂の奥へ進むと、鳥居の周辺などにアジサイが並べられています。
脇の水路にもアジサイが。
このエリアには小さなお地蔵さまが何体もいらっしゃって、アジサイの花とコラボしていてます。こんな招き猫のようなポーズのお地蔵さまも!
花々に囲まれて、より安らかな表情に見えます。
錫杖の代わりに、右手にダリアの花を持つお地蔵さまも!愛らしいですね!
本堂脇のちょっと空いた壁面を利用したこんなコーナーがあったり。
小高い丘の上からアジサイ越しに本堂を眺められたりします。
『大和三大観音 あぢさゐ回廊』の3ヶ寺では、参拝記念として、紫陽花をテーマにした切り絵御朱印(限定1,000枚)を授与していただけます。
こちらは三つ折りの特別台紙(志納金:300円)。開くと各寺の簡単な説明などがあり、中に切り絵御朱印を貼ることができます。
岡寺でいただいた切り絵御朱印(志納金:1,000円)。切り絵が繊細ですね。この機会にぜひ3ヶ寺を巡ってみたいと思います!
また、岡寺で授与している御朱印帳コーナーがより充実していましたので、ご紹介しておきます。この時期にあわせて制作したであろう「あぢさゐ御朱印帳」は入荷待ちとなっていましたが、西国三十三所の草創1300年記念の御朱印帳や、「天人文甎」の天女さまをデザインしたものがあったり。
そして、この御本尊の如意輪観音さまをモチーフにした御朱印帳がいいですね!太い毛糸を編み込んだようなデザインが、落ち着いた感じで素敵です!
境内の美しい花々を愛でて楽しめるだけではなく、西国三十三所草創1300年記念の特別拝観として、普段は非公開の「本堂内々陣御扉」の特別開扉を行っています(2022/4/2~6/26)。大きな大きな御本尊・如意輪観音菩薩さまを、間近で拝見できます。迫力があって感動的ですのでぜひ!
私たち夫婦そろって好きな、苔むしたお大師さまの像。
丘の上に立つ三重塔。明日香村の広い範囲から見えるランドマークのような存在です。
三重塔のところから飛鳥を見晴らした図。気持ちいい!
■岡寺(龍蓋寺)
HP: https://www.okadera3307.com/
Twitter: @okadera3307
Instagram: @okadera3307
住所: 奈良県高市郡明日香村岡806
電話: 0744-54-2007
宗派: 真言宗豊山派
本尊: 如意輪観音(重要文化財)
創建: 不明
開基: 義淵僧正(伝)
拝観料: 一般400円、高校生300円、中学生200円
拝観時間: 8:00-17:00(12月-2月の間は16:30まで)
駐車場: あり(無料)
アクセス: 近鉄「橿原神宮前駅」より、奈良交通バス「岡寺」下車、徒歩約10分。
※駐車場までの道がかなり細めです。運転に自信のない方は「岡寺門前駐車場」(有料)などを利用しましょう。
■大和三大観音 あぢさゐ回廊
期間: 2022年5月28日(土)~7月3日(日)
参加寺院: 壷阪寺(高取町)、岡寺(明日香村)、長谷寺(桜井市)
※参拝記念として、紫陽花をテーマにした切り絵御朱印(限定1,000枚)を各寺で販売しています。
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田原本町「宮古平塚古墳」(6世紀前半)から出土した、完全な形の太鼓形の埴輪。『唐古・鍵考古学ミュージアム』での無料展示を拝見してきました。太鼓型埴輪は、ほぼほぼ欠損のない完全体で、誰がどう見ても太鼓です。「こんなものがまだ足元に眠ってるんだ!」という驚きもありますね。奈良ってすごい!
田原本町の「宮古平塚(みやこひらつか)古墳」(6世紀前半)から、完全な形の太鼓(たいこ)形の埴輪が出土し、考古学的なビッグニュースとなりました。
『唐古・鍵考古学ミュージアム』で無料公開(期間:2022/5/31~8/31)が始まった初日に、さっそく見学へ行ってきました。
見るからに太鼓型の埴輪。真ん中が太くなった円筒形で、革の端の部分を線を刻みし、両端の革をとめる鋲は小さな粘土を貼り付けて表現しています。
●サイズや表現など
・大きさ - 長さ 28cm、胴部径 25cm、鼓面径(両面とも)17.5cm
・胴部中央の穴 - 長軸 8.5cm、短軸 7.5cm
・円形の小さな粘土を両端に、それぞれ14個・12個ずつ貼り付けて、革止めの鋲(びょう)を表現。革の端の部分を線刻で表現している。
・筒状の胴部を作り、両端を粘土板で蓋をするように成形した。
アップで。表面の模様もくっきりしています。鋲が取れている部分があるものの、ほぼ作られた6世紀当時のまま、割れもせず欠けもせずにそのままの形で見つかるですからすごいですね。あまりにもしっかりとし過ぎていて、最近作られた物のようにさえ見えてきます。
裏側には穴があいています(8.5cm×7.5cm)。穴を下向きに置くと安定しそうですが、別途、太鼓を置くための台や埴輪があった可能性もあるかも……とのことです。
マスコミで大々的に発表された直後ということもあり、たくさんの人が観覧に訪れていました。
展示室にあった説明です。要点をまとめておきます。
●田原本町「宮古平塚古墳」について
・6世紀前半、1辺約20mの方墳。北西側に造り出しが付くと想定される。
・所在地は、田原本町宮古。「スーパーセンターオークワ田原本インター店」(田原本町十六面)の北側。
※古墳の近くを車で通り過ぎましたが、ただの作業現場です。工事が進められており、古墳や発掘現場は見学できません。
・以前から存在は知られていたが、遺跡としては登録されていなかった。今回の調査結果より「宮古平塚古墳」として新規登録された。
●太鼓を表現した埴輪について
太鼓を表現した埴輪は、これまで国内で3例が確認されている(すべて破片)。
・今城塚古墳(大阪府高槻市、6世紀前半)
※今城塚古墳は、宮内庁の治定は受けていないが。第26代・継体天皇の真の陵とも見られている古墳です。
・百足塚古墳(宮崎県新富町、6世紀中ごろ)
・井辺八幡山古墳(和歌山県和歌山市、6世紀前半)
完全な形が残っているのは、宮古平塚古墳のものが全国初。そして最古級。
●出土の状況など
・2022年4月の調査で、古墳東側の周濠から出土。中に土が詰まっていたため、割れずにそのままの形が残されていた。
・他の太鼓型の埴輪の出土例では、太鼓とそれを叩く人物埴輪がセットになった例もある。今回は周囲から盾形の埴輪などは見つかっているが、人物埴輪は見つかっていない。
●考察など
・『日本書紀』には「鼓」の記述も見られる。当時の太鼓は [1] 儀礼の場で、[2] 軍楽器として、[3] 葬儀の場で、といった使用方法が考えられている。
・太鼓は中国でも古くから用いられてきた。『三国志』では戦場で使用したシーンなども見られる。
・埴輪に穴があいていることから、太鼓を置くための台や埴輪があった可能性もあるかも。
■太鼓形埴輪の展示
場所: 唐古・鍵考古学ミュージアムの入口
会期: 2022年5月31日(火)~8月31日(水)
観覧料: 太鼓形埴輪のみの観覧は無料
※解説テキストはこちら(PDF)
この太鼓形埴輪は無料で拝見できますが、せっかくですから『唐古・鍵考古学ミュージアム』の常設展示もぜひご覧ください(大人 200円、高校生・大学生等 100円)。
常設展では、唐古・鍵遺跡に建てられた「復元楼閣」のモチーフとなった、くるっと丸まったパーツが素敵な建物が描かれた絵画土器など、美しい土器や埴輪が見られます。
【余談】施設1階部分には、『少年アシベ』(と埴輪)が描かれたサイン入りタペストリーが展示されています。これは、作者の森下裕美先生が奈良県のご出身ということで、2021年に作品展を開催されたときのもの。ファン必見!
■唐古・鍵考古学ミュージアム
HP: http://www.town.tawaramoto.nara.jp/karako_kagi/museum/
住所: 奈良県磯城郡田原本町阪手233-1(田原本町生涯学習センター2階)
電話: 0744-34-7100
休館日: 月曜日(祝日の場合は開館、次の平日が休館)・年末年始
開館時間: 9:00~17:00
観覧料: 大人 200円、高校生・大学生等 100円
駐車場: 多数あり(無料)
アクセス: 近鉄「田原本駅」「西田原本駅」から徒歩約20分
■参考にさせていただきました
完全な太鼓の埴輪、全国初「古代から形変わらず」 奈良 - 産経ニュース
完全な太鼓形の埴輪みつかる、最古級 奈良・田原本町 : 日本経済新聞
■関連する記事
「日本一広い村」十津川村へのドライブ途中で『道の駅 十津川郷』へ立ち寄ってきました。無料の足湯があり、美味しいお蕎麦がいただける『そば処 行仙』さんがあり、十津川村産の美味しいきのこ類が購入できたり。ドライバーやライダーたちに大人気のスポットです。
「日本一広い村」である 十津川村(とつかわむら)。自然いっぱいで、源泉かけ流し温泉などもあり、ドライブの目的地としてとても魅力的な土地です。
大きな村の中心には村役場があり、そこに隣接して建つのが『道の駅 十津川郷』(Facebook)です。
敷地内には足湯(無料)があり、1階では十津川村の特産品などの販売、2階では『そば処 行仙』さん、さらに十津川郷を紹介する「むかし館」などが併設されており、ドライバーやライダーには欠かせないスポットになっています。
国道168号線沿いに建つ『道の駅 十津川郷』。長距離ドライブの際のオアシスのようなスポットです。
広々とした奈良県の中でも南部に位置する十津川村ですから、かなり遠いイメージがありますが、168号線の整備が進み、以前よりもだいぶ近くなりました。奈良県中部の我が家からだと車で2時間(※これでも以前より相当早い)です。
『道の駅 十津川郷』の魅力といえば、まずは「足湯」でしょう。すぐ近くには、湯泉地温泉の公衆浴場「滝の湯」などもありますので、そちらに立ち寄るのもいいですね。
源泉かけ流し温泉が人気の十津川村だけに、足湯ももちろん源泉かけ流しです。ドライブの疲れなど吹き飛んでしまうほどのいいお湯です。コロナ禍でしばらく自由にお出かけもしづらかったこともあって、小さな旅情を味わえて嬉しかったです!
施設の2階では『そば処 行仙(ぎょうぜん)』さんが営業しています。
営業時間は「11:00~15:00」。平日の帰り際の14時過ぎに撮影したため空いてるように見えますが、直前までドライグ途中のご夫婦や、おそらく村役場への用事を済ましてきたであろうビジネスマン風の方などで賑わっていました。
小上がりの席からは、美しい十津川の流れが見下ろせます。水が真っ青できれいです!
行仙さんのメニュー。冷たいお蕎麦は、「ざるそば」800円、辛味が強い大根おろしを使用しているという「おろしそば」850円、「冷とろろそば」900円など。温かいそばやうどんメニューもあります。
私たちは「卵かけご飯定食」1,000円(そば・うどんを選べます)をいただきました。よく考えたら、ざるそばとご飯の組み合わせって、あまり見かけないかも。素朴な印象の定食ですね。
きれいなお蕎麦。行仙さんについては過去に2度(2008年7月の記事・2010年3月の記事)記事にしましたが、それから12年(!)も経っています(※その間にも何度かお邪魔してます)。
あらためてお味の感想を述べさせていただくと、「記憶よりもかなり美味しい!」でした。季節にもよるのかもしれませんが、喉越しもいいですし、風味もしっかりしていて、道の駅で気軽に食べるお蕎麦としては文句なしですね。
卵かけご飯には、お蕎麦の薬味の刻みネギを乗せてみたり。個人的な好みとしては「ご飯物に合わせる麺類は汁物がいい」派ですが、このざるそば+卵かけご飯の組み合わせは全然悪くないですね。どこか懐かしい気分になりました!
最後は蕎麦湯もいただけます。ごちそうさまでした!
1階の特産品コーナー。十津川名物のアマゴやきのこ類、ゆべしなどの食品や、木材を使用した木工品などが置いてあります。
十津川村はきのこ栽培も盛んなので、品揃えも充実しています。奈良県内の居酒屋さんでも見かけるたびに注文するのですが、ほんと美味しいです。ぜひ食べてみてください!
お土産物の中にあった渋い手ぬぐい。下の熊野古道をシンプルデザインで表したものは分かるとして、上の「原木しいたけ」とだけ中央に書かれたもののインパクトがすごい!村名やブランド名は一切なしで、品種しか書いてないという潔さ!
■道の駅 十津川郷
HP: https://www.michinoeki-totsukawago.com/
Facebook: @totsukawago
住所: 奈良県吉野郡十津川村小原225-1
電話: 0746-63-0003
営業時間: 9:00~17:00
アクセス: 南阪奈道「葛城IC」から約110分(約90km)
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奈良県の最奥部に位置するアスレチック施設『空中の村』。木々の間にネットの吊り橋がかかり、ツリーハウスなどが点在します。お子さんが喜ぶのはもちろん、大人にとっても最高のお昼寝&読書スポットでした。
その魅力の一部をご紹介するダイジェスト的な短い動画です。ぜひご覧ください。
■空中の村
HP: https://kuuchuu-no-mura.com/
開園日:3月1日~11月末
定休日:火曜日 ※雨天の際は閉園
開園時間:9:00~17:00
場所:21世紀の森・紀伊半島森林植物公園内(奈良県吉野郡十津川村大字小川112)
入園料:
【土日祝】大人 2,500円、中学生以下 2,000円
【平日】大人 2,000円、中学生以下 1,500円
※利用時間は無制限。オーガニックドリンク付き
駐車場:無料(約65台)
日本有数の長さを誇る鉄線つり橋「谷瀬の吊り橋」を(やや距離はありますが)見上げながらのキャンプが楽しめる『谷瀬つり橋オートキャンプ場』。十津川(熊野川)のほとりでのんびり過ごせます。この日は御杖村の道の駅で購入してあったスエーデントーチも試してみました。
十津川村にある、長さ297m・高さ54mの巨大つり橋「谷瀬の吊り橋」。今でも生活インフラとして使用されていますが、観光スポットとしても大人気です。
その橋の下、美しい十津川(熊野川)の河原にあるのが『谷瀬つり橋オートキャンプ場』です。
「あの長ーい吊り橋を下から見上げながらのキャンプはさぞ気持ちよかろう」と、以前から行きたいリストに入れてあったのですが、感想としては
・管理もしっかりしたすごく気持ちのいいキャンプ場
・だけど、吊り橋はやや距離があってよく見えない
という感じでした(笑)
『谷瀬つり橋オートキャンプ場』の入口すぐの部分。国道168号線をどんどん南下して、「谷瀬の吊り橋」の手前くらいの河原へ降りる脇道を進むと現れます(後述しますが「つり橋の里キャンプ場」とは別物です)。
広い広い十津川村ですが、谷瀬地区はもっとも北側に位置しているため、奈良県内からのアクセスは比較的容易です。奈良県中部からだと車で90分ほどで着いてしまいます。
キャンプ場のマップ。キャンプエリアは杉林の間と河原など。バンガローや家族で入れる五右衛門風呂などもあります。
日中は管理人さんも常駐してくださっているようで安心感がありました。前日に予約しようと電話を入れたら、「ウチは当日ふらっと来ていただいて大丈夫ですよ」とのことでした(※混雑日は予約した方がベターでしょう)。
左側の杉林には、炊事場などの施設があって便利ですが、直火は禁止です。右側の河原は直火OK。ただし、トイレなどからはやや距離があります。ちなみに、河原の地面は結構しっかり固められているので、車がスタックする心配もなさそうでした。
こんな川のギリギリでテントを張る方も!しばらく雨も降っていなかったので増水の危険性もない日でしたが、個人的にはちょっと怖いですね。とはいえ、これも貴重な体験かもしれません。川遊びなどをする際にはくれぐれもご注意を。
杉の木を利用した、ちょっとしたブランコや綱のぼりなども。トイレやシャワー室など、決して最新式ではありませんが、清潔に保たれていて全く不満はありませんでした。
私たちは「谷瀬の吊り橋」を眺められる位置に設営しました。とはいえ、吊り橋まではそれなりに距離があって、人が渡っている様子はわかるものの、すぐ近くというわけではありません。
テントとタープの設営を完了。もっとも道路側の区画だったので、河原とはいえしっかり整地してあって、ペグを深く打ち込むとなかなか抜けなくて困るほどでした。
なお、この日の利用料金は、入場料=大人500円×2、駐車料=1,000円、テントとタープ=1張1,000円×2で、トータル4,000円でした。
焚き火台を使用したり、七輪でそら豆を焼いたり。
ちなみにこの日は、GWの連休最終日の日曜日の宿泊ということで、他の利用者は数組のみ。暑くもなく、寒くもなく、虫も出ず。静かな夜を過ごさせていただきました!
なお、この日の主役は「スウェーデントーチ」です。こちらは数年前に御杖村の道の駅「伊勢本街道 御杖」で、わずか900円ほどで購入してあったもの。この日ようやく日の目を見ました(※直火OKなエリアで使用しています)。
使い方は簡単です。火種になる木切れを丸太の割れ目に差し込み、バーナーなどで点火します。最初はなかなか火がつきませんでしたが、うちわで扇ぐなどして頑張りました。
丸太の奥から燃えるので、とても安定した火力が得られます。アバウトで高さ30cm×直径20cmくらいのサイズでしたが、3時間以上は燃え続け、最後は焚き火台に放り込んで燃やし尽くしました。
スエーデントーチの最大のメリットは、その上で加熱調理がしやすいこと。この日は丸太の上に重い鉄フライパンを乗せて、ステーキ肉を焼いてみましたが、グラグラもせず火力も安定していました。楽しく便利なのでお勧めです!
こちらは翌朝の朝食の様子。焚き火台で少しだけ火をおこしました。パンを焼いて、昨日の残りのステーキ肉をサイコロ状にカットして温めて、ホットステーキサンドみたいなものにして。メチャ美味でした!
近くの鉄橋の上からさっきまで設営していたサイトを見たところ。単なる河原ではなく、かなりしっかりと造成された土地ということがわかります。
完全に余談ですが、この日はずっと晴れ予報でしたが、前日に到着してみたら朝10時ごろから雨が降る予報に変わっていました。昼過ぎまでのんびりする予定だったのに、仕方なく急ぎ目でそそくさと撤収することに。キャンプ場に一番遅く入って一番早く出るという、かなりもったいなパターンでした。
テント撤収後、「谷瀬の吊り橋」にも立ち寄ってきました。こちらは168号線(上野地地区側)とは逆の谷瀬地区側からの眺めです。長さ297m・高さ54mもありますが、橋脚のない吊り橋ですね。
注意書きには「一度の20人以上渡ると危険です」とあります。
写真だと伝わりづらいと思いますが、橋自体が揺れるし、板はきしむし、両脇も板の部分も隙間だらけだし、ほんと怖いんです(※私は結構なレベルの高所恐怖症です)。
吊り橋のすぐ下にある「つり橋の里キャンプ場」(参考)。ここであれば、谷瀬の吊り橋を真上に眺めながらキャンプが楽しめます。
この写真が撮りたくて、怖い思いをして橋をわたったのですが、後から調べてみたところ、ホームページもFacebookアカウントもアクセスできません(※2022年5月現在)。ひょっとしたら閉鎖……かと思いきや、体制が変わって営業を続けられているようです。こちらも事前予約なしで利用できるそうですので、ご確認ください。
へっぴり腰がよく表れた一枚。ちなみに、これを撮影してくれたウチの奥さんは、断固としてこの橋を渡ることを拒否します(以前に渡ったときに相当怖かったらしい)。高いところが苦手な方はくれぐれもご注意を!
■谷瀬つり橋オートキャンプ場
●HP: http://totsukawa-web.com/tanise-autocamp/
●住所: 奈良県吉野郡十津川村上野地8
●電話: 0746-68-0118
●休業日: 年末年始
●受付時間: 6:00~21:00 ※デイキャンプは17:00まで
※ゴールデンウイークとお盆期間中は、チェックアウトは12:00となります。
●利用料金:入場料+宿泊数+テント数
【キャンプ】
入場料 - 大人(中学生以上)500円、小人(3才~)300円
駐車料(1泊)- 1,000円(2泊目半額)
テント(1張)- 1,000円
【日帰り】
入場料 - 大人(中学生以上)300円、小人(3才~)200円
駐車料 - 500円
テント(1張)- 500円
【※料金例】大人2人(500円×2)+1泊キャンプ(1,000円)+テントとタープ利用(1,000円×2)=4,000円
●アクセス:南阪奈道「葛城IC」から約90分(約60km)
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