2008-12-07

荘厳な『橿原神宮』のジャンボ絵馬を見る!

橿原神宮-ジャンボ絵馬

昨年12月に引き続き、義父の年賀状用の写真の撮影のため、大絵馬(ジャンボ絵馬)が飾られることで知られている『橿原神宮』へ行ってきました。

ここにはもう何度も足を運んでいますが、この日はお天気も良く、質実剛健な印象のある橿原神宮が、より美しく見えました。もちろん、絵馬は相変らず巨大で、何度見ても迫力がありますね!


初代「神武天皇」を祀っています

橿原神宮とは、初代天皇の「神武天皇」と、皇后の「媛蹈鞴五十鈴媛(ひめたたらいすずひめ)」を祀る官幣大社です。

説明によると、神武天皇は、今も神話の都として知られている、九州の日向国(宮崎県)の高千穂の宮を出発し、国家統一のための東遷へ向かいました。6年の歳月を費やして国を治めた後、最後に辿り着いたのが大和の国の畝傍山(うねびやま)の麓、橿原の地。ここに皇居(畝傍橿原宮)を構えた神武天皇は、127歳(または137歳)という長寿をまっとうされたのだそうです。

橿原神宮が創建されたのは、それから遥か後の1890年(明治23年)のこと。民間の有志から神宮創建を請願された明治天皇が、京都御所にあった建物を下賜し、それが現在の「本殿」と「拝殿」となっています。

毎年の初詣の時期には、多くの人々が参拝に訪れます。また、2月11日の建国記念の日(これは神武天皇が即位した日を記念した祝日なのです)に行われる「紀元祭」には、全国から右翼の街宣車が集結するのだとか。


橿原神宮(2008大絵馬)-01

いつ行っても広大で、初詣と建国記念日以外はガランとしている『橿原神宮』。毎年12月になると「大絵馬」が登場するため、年賀状写真用に撮影している方が多いのです

橿原神宮(2008大絵馬)-02
2010年には「橿原神宮御鎮座百二十年記念事業」として行われている、各社殿の屋根の葺き替え工事が完了するようです偶然だと思いますが、平城遷都1200年祭に重なる年に照準を合わせたかのようです

橿原神宮(2008大絵馬)-03
橿原神宮の「南神門」をくぐって内陣側に入ったところ。奥手に見えるのが南神門で、右手が「外拝殿」です。あまりに広い敷地だけに、余計にガランとして見えますね


高さ4.5mの「大絵馬」は大迫力!

橿原神宮の年末年始の名物ともなっているのが「ジャンボ絵馬」です。これは、高さ4.5メートル、幅が5.4メートル、面積は畳14枚分で、実際の絵馬の「1,600倍(!)」という特大サイズです!

ものすごく絵になる光景ですので、毎年この前で写真を撮影して年賀状に使用している方も多いんでしょう。私たちを含めて、順番に絵馬の前に立ちそれを撮影している姿が見られました。毎年12月初旬に設置されますので、年賀状の図案に困ったらここにお世話になるのもいいかもしれませんね。

そもそも、このジャンボ絵馬が初登場したのは、1960年のこと。皇太子殿下の安産を祈願して設置されたのが最初だったのだそうです。

干支の絵を描く方も何代か変遷があり、ここ数年は日本画家の上村淳之さんが描かれています今年は力強い牡牛と朝日が描かれており、とても見事なものでした。


橿原神宮(2008大絵馬)-04

橿原神宮の「外拝殿」と、毎年恒例の「大絵馬」。今年は絵馬の位置が向かって右手の方へ移動していました。背後に見えるのは大和三山の一つ「畝傍山(うねびやま)」。橿原神宮の歴史はまだ1世紀ほどですが、この土地の歴史の重さを考えると気が遠くなりそうです

橿原神宮(2008大絵馬)-05
高さ4.5メートル、畳14枚分の大きさの「大絵馬(ジャンボ絵馬)」。毎年12月初旬から初詣シーズンまで飾られます。1960年に皇太子殿下の安産を祈願して設置されたものなのだとか。書き手は何度か変わっているようですが、ここ数年は上村淳之という日本画家の先生が担当されてます

橿原神宮(2007大絵馬)
ちなみに、これは昨年の大絵馬の様子。外拝殿の向かって左側にありました。作者は同じ上村淳之さんです。


荘厳な雰囲気の、落ち着いた神社です

改めて橿原神宮の建物などを見てみると、簡素ながらもとても力強く、落ち着いた美しさが感じられます。元々は京都御所にあった「賢所」と「神嘉殿」を移築したもののようですが、朱塗りになっていたりしないため、かえって荘厳な雰囲気があるんですよね。

残念ながら、一般の参拝客は本殿の近くまで立ち入ることは出来ませんが、外拝殿と廻廊だけでも、かなり厳かな雰囲気は味わえます。初詣の時期はもちろんですが、できれば一度は静かな季節にもお参りにきてみてください。


橿原神宮(2008大絵馬)-06

外拝殿から「内拝殿」を眺めたところ。その奥にはさらに「本殿」がありますが、残念ながら一般客はそこまでは行けません。玉砂利がキレイに掃き清められていて、本当に美しい姿ですね

橿原神宮(2008大絵馬)-07
外拝殿から繋がる廻廊部分。灯籠の連続が美しいですね。橿原神宮の建物は、朱色などの塗料が塗られていないため木肌が見え、とても落ち着いた雰囲気。和を感じますね

橿原神宮(2008大絵馬)-08
外拝殿の天井部分。折上げの組入天井ですが、改めてジックリと眺めてみると、(当然ですが)格式の高さを感じますね。華美な装飾はありませんが、日本建築のシックさを感じさせてくれます

橿原神宮(2008大絵馬)-09
外拝殿は入母屋作り。神社らしい荘厳な雰囲気が漂いますね

橿原神宮(2008大絵馬)-10
日曜日だったこの日、婚礼も行われていました。これは内拝殿から「神楽殿」の前の玉砂利に出てきたところ。最近このスタイルの結婚式をあげる方も減ってきていると思いますが、改めてみるといいものですよね

橿原神宮(2008大絵馬)-11
隣接する「深田池」。この日は特に気持ちのいいお天気だったため、沢山の人と鳥たちがのんびりしてました

橿原神宮(2008大絵馬)-12
橿原神宮の全体図。畝傍山と深田池も大きいですが、神社の敷地そのものが広大だということがよく分かります



大きな地図で見る


■橿原神宮(かしはらじんぐう)

HP: http://www.naranet.co.jp/kashiharajingu/
住所: 奈良県橿原市久米町934
電話: 0744-22-3271
主祭神: 神武天皇、媛蹈鞴五十鈴媛(ひめたたらいすずひめ)
創建: 1890年
開門時間: 日の出から日没まで
拝観料: 境内無料、(宝物館は@300円)
駐車場: 800台分(普通車@500円)
アクセス: 近鉄「橿原神宮前駅」下車、徒歩5分






  • Twitterでフォローする
  • Facebookページを見る
  • Instagramを見る
  • ブログ記事の一覧を見る







メニューを表示
ページトップへ