2010-12-31

北陸の大仏さま探訪『白馬大仏』@新潟県糸魚川市

北陸の大仏さま探訪『白馬大仏』@新潟県糸魚川市

年末に北陸の実家へ帰省して、新潟県糸魚川市にある大仏さん『白馬大仏』の姿を拝んできました。恐らく私が人生で初めてお会いした大仏であり仏像で、しかも私と同い年(1969年)の方ですので、懐かしい旧友と再会できたようで嬉しかったです!


山の中腹におわす地元の大仏さま

先日、Twitterでやりとりさせていただいている、神社仏閣ライター・坂原弘康さんのご著書『大仏をめぐろう』を拝読(書評はこちら)。それ以来、「正月に地元(新潟県糸魚川市)へ帰省したら北陸の大仏さま巡りをしよう!」と心に決めていました。


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坂原 弘康

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神社仏閣ライター・坂原弘康 公式ブログ「まんじまる流」
●Twitterアカウント: sakahara


北陸の大仏さま巡りの第一弾は、私の地元でもあり、恐らく私が人生で一番最初に見たであろう仏様であり、さらに私と同い年でもある『白馬大仏』です。

新潟県糸魚川市の国道148号線を白馬方面へ向かい、途中から旧道へそれると行き着きます(JR大糸線「平岩駅」から2kmほどです)。この日は2010年の大晦日で雪が降っていました。道はきれいに除雪されていましたし、地元の人間にはたいしたことがないレベルでしたが、ここまで辿りつくのは大変なことでしょうね。万が一、冬期間に行かれる方はくれぐれもお気をつけください。


白馬大仏@糸魚川市-01

新潟県糸魚川市大所にある『白馬大仏』前。看板には、天然温泉「白馬温泉」、宗教法人「白馬大仏教会」などの文字が見えます。この日は人の姿は全く見えませんでしたが、建物内から飼い犬の鳴き声などが聞こえてきましたので、どなたかお住まいなのかもしれません

白馬大仏@糸魚川市-02
白馬大仏の姿。山の中腹に立っていて、像高は台座を含めて23.5mあるため、雪のシーズンでも遠くからでもその姿が見わけられます。緑の季節になると、さらに鮮やかでしょう

白馬大仏@糸魚川市-04
白馬大仏前の駐車場らしき空き地。日本海側らしいどんよりとした雪に覆われています。強めに雪が降っていたので、どの画像もやや暗めに写っています


眼球と白毫はヒスイ、唇はメノウです

管理している「白馬観光ホテル」さんのホームページの情報によると、白馬大仏のデータは以下のようになります。



■宗教法人白馬大仏
(交通安全、厄除招福)祈祷
座像・・・・・・高さ 台座共 23.5m 前巾 18m 世界最大
大仏像の特色・・・・・・眼球はヒスイ、白毫はヒスイ、唇はメノウ
内部五階にて各階とも展望絶佳

■ 白馬大仏の由来
白馬大仏像は昭和44年、白馬温泉開祖にして、故金田義孝翁の発願によって建立されました。以来慈悲と平和の象徴として多くの人々に信仰され、愛されています。

白馬観光ホテル ホームページより


台座も含めた像高が23.5mで、「世界最大」とありますが詳細は不明です。古来より翡翠(ひすい)の産地として知られる糸魚川の大仏さんだけに、眼球と白毫はヒスイ、唇はメノウを使うという豪華さです。

何年ぶりかでお会いした白馬大仏は、思った以上に白くてきれいな状態でしたが、あごの辺りに黒い線が出てしまったのが残念でした。私の記憶では、もっと全体が真っ白で、その白さが作り物感を増幅しているようで、どこかコミカルな印象があったものです。

ちなみに、白馬大仏の開眼は1969年のこと。私と同い年です。大仏さんを人間男性に見立ててはいけませんが、この日は私も白馬大仏も41歳の本厄の最後の日だったということになりますので、歳相応なのかもしれませんね(笑)


白馬大仏@糸魚川市-06

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白馬大仏@糸魚川市-08


この日は胎内には入れませんでした

白馬大仏は、以前は胎内に入って、中の展望窓から景色が眺められるようになっていました。私も子供の頃に上った記憶があります。しかし、今は閉鎖されているようですね。この日が冬期間のために閉鎖されていたのか、もう営業していないのかは分かりませんが、うら悲しい雰囲気でした。

以前は、日本各地にいわゆる「観光大仏」が建てられてきましたが、その多くがすでに閉鎖されているそうです。宗教心ではなく、ただの観光地のシンボルに過ぎなかったものですから、景気後退と共に見棄てられてしまうのかもしれませんが、やはり寂しいものですね。

白馬大仏は「宗教法人 白馬大仏教会」が作った物ですから、単なる観光大仏呼ばわりしてはいけないのですが、色々と考えさせられます。


白馬大仏@糸魚川市-09

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大仏を眺めながら天然温泉に入れます

なお、白馬大仏は山の中腹に建っていますが、その下にある「ホテル国富 翠泉閣」からは、天然温泉に入りながら白馬大仏を眺められます!

入浴料金は1,000円と決してお安くはありませんが、源泉かけ流しのいい温泉ですし、大仏さんの姿を拝みながらお風呂に入れるなんて贅沢なことですからね。機会があったらぜひ立ち寄ってみてください。


白馬大仏@糸魚川市-14

白馬大仏の近くに建つ「ホテル国富 翠泉閣」。内部はとても豪華で、かけ流しの天然温泉が楽しめます。ここの男湯の内風呂・露天風呂、女湯の内風呂から、白馬大仏が見られるんです!入浴料は1,000円とややお高めですが、大仏を見ながら入れる温泉なんて贅沢でいいですよね

白馬大仏@糸魚川市-15
「ホテル国富 翠泉閣」前からの眺め。冬でもここまではっきりと見えます。お風呂からも見えますので、ご期待ください

白馬大仏@糸魚川市-17
ホテル内部の、温泉へ向かう廊下部分の様子。ピカピカの豪華施設です



大きな地図で見る


■白馬大仏

HP: 白馬観光ホテル
住所: 新潟県糸魚川市大所989-6
アクセス: JR大糸線「平岩駅」から約2km


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