2012-11-18

美しい紅葉と見事な御陵『皇極・斉明天皇陵』@高取町

美しい紅葉と見事な御陵『皇極・斉明天皇陵』@高取町

高市郡高取町にある、第35代・第37代天皇『皇極・斉明天皇陵』(同一人物です)へお参りしてきました。現在では本当の陵墓は明日香村の「牽牛子塚古墳」だと考えられるようになりましたが、大規模な工事を好んだとされる女帝らしい、美しく整備された立派な御陵でした。


本当の埋葬地は「牽牛子塚古墳」かも?

高市郡高取町にある『皇極・斉明天皇陵』。正式名称は「越智崗上陵(おちのおかのえのみささぎ)」、古墳としての名前は「車木ケンノウ古墳」です。

ややこしい話ですが、第35代の女帝「皇極天皇」( Wikipedia)が一度退き、同母弟の孝徳天皇が即位した後、再び皇位について第37代「斉明天皇」となりました。これが史上初の「重祚(ちょうそ)」です。皇極天皇の時代には、中大兄皇子たちが宮中で蘇我入鹿を討ち、大化の改新のきっかけとなった「乙巳の変」が起こっています。

御陵は35号線から車木の集落に入った「華厳寺」前から、5分ほど石段を上った先にあります。美しい石垣と石段が続いており、巨大な土木工事を好んだとされる斉明天皇の御陵らしいといえるかもしれません。

この車木ケンノウ古墳は、直径約45メートルの円墳です。宮内庁から皇極・斉明天皇陵に比定されていますが、実際には明日香村にある八角形の墳墓「牽牛子塚古墳(けんごしづかこふん)」(Wikipedia)が本当の陵墓だろうと推測されるようになっているため、実際にここに埋葬されているのは(当時の有力者であるのは間違いないにせよ)全くの別人である可能性も高いのです。

そんなことを思うとちょっと残念な感じもしますが、この日は紅葉も見られて、本当に美しい姿でした!


皇極・斉明天皇陵@高取町-01

高取町の車木地区にある『皇極・斉明天皇陵』。35号線から少し入ったところにあるので分かりづらいですが、近くにある「華厳寺」を目印にするといいでしょう。駐車場も数台分あります

皇極・斉明天皇陵@高取町-02
石段を上がってすぐのところにあるお堂。おそらくここが華厳寺だと思います。御陵を目指してさらに上っていくと、八幡神社も祀られています

皇極・斉明天皇陵@高取町-03
美しく整備されたつづら折りの石段が続きます。御陵までは5分くらいの登りになりますので、覚悟しておきましょう。この日は紅葉がキレイでした


大津皇子の母「大田皇女」のお墓もあります

丘の中腹には、天智天皇の皇女で、その弟・天武天皇の妃、そして斉明天皇の孫にあたる「大田皇女」(Wikipedia)が埋葬されたとされる「天武天皇皇妃 太田皇女 越智崗上墓」があります。

この方を含めて、その子どもたちも悲劇的な運命を歩みました。太田皇女は後に皇位につく持統天皇の姉にあたりますが、幼い子どもたちを残して早逝してしまいます。その息子・大津皇子(姉は大伯皇女)は、皇位継承の最短距離にいたにも関わらず、母親の後押しを得らなかったこともあり、後に謀反の罪を着せられて処刑されてしまうのです。

そんな方も祖母にあたる斉明天皇とともに祀られていますが、こちらも実は明日香村の牽牛子塚古墳の近くから出土した「越塚御門古墳」が本当のお墓ではないかと推定されているそうです。ますます悲劇的な運命を感じてしまいますね。


皇極・斉明天皇陵@高取町-04

皇極・斉明天皇陵の中腹にある「太田皇女」のお墓。紅葉が見事でした

皇極・斉明天皇陵@高取町-05
悲劇的な女性が静かに祀られています。石碑には「太田皇女越智岡上墓」の文字が見られました

皇極・斉明天皇陵@高取町-07
脇から見たところ。小さめの円墳のように見えます


立派な石段と美しい紅葉が見事でした!

きれいに整備された石段を5分ほど上がっていくと、頭上が開けて『皇極・斉明天皇陵』が現れます。約40メートルほどの円墳ですが、全体は見渡せません。モミジが一本だけ燃えるような赤に色づいていて、とても美しかったです。

なお、ここに埋葬されているのは、皇極・斉明天皇(同一人物です)と、その娘の「間人皇女」、孫にあたる「健王」の3名とされています。生前に特に可愛がっていたという孫の健王とともに葬られていると考えると、ちょっと穏やかな気分になりますね。


皇極・斉明天皇陵@高取町-08

太田皇女のお墓から、さらにつづら折りが続きます

皇極・斉明天皇陵@高取町-09
紅葉が終わりかけで、石段に落葉が美しく敷き詰められていました

皇極・斉明天皇陵@高取町-10

皇極・斉明天皇陵@高取町-11
第35代・第37代の『皇極・斉明天皇陵』(同一人物です)。地図上では山の中腹あたりになるようですが、ここだけ頭上がきれいに拓けていました。約40メートルほどの円墳とのことですが、全体は見渡せません。一本だけ真っ赤に紅葉が色づいていました

皇極・斉明天皇陵@高取町-12
宮内庁の看板。皇極・斉明天皇陵の正式な名称は「孝徳天皇皇后間人皇女 越智崗上陵 天智天皇皇子 健王墓」となります(古墳の名称は「車木ケンノウ古墳」)。斉明天皇の娘「間人皇女」、孫の「健王」もここに祀られています

皇極・斉明天皇陵@高取町-14
お参りしているとちょうど太陽が顔を出し、とても美しい光景が見られました。高貴な方のお墓ではありますが、美しい紅葉も見られる素敵な場所でもあります

皇極・斉明天皇陵@高取町-15

皇極・斉明天皇陵@高取町-16

皇極・斉明天皇陵@高取町-17

皇極・斉明天皇陵@高取町-18



より大きな地図で 皇極・斉明天皇陵(越智崗上陵) を表示


■皇極・斉明天皇陵(越智崗上陵)

HP: http://www.kunaicho.go.jp/ryobo/guide/037/index.html
住所: 奈良県高市郡高取町大字車木
駐車場: あり
アクセス: JR和歌山線「掖上駅」より徒歩で15分ほど


■参考にさせていただきました

皇極・斉明天皇
皇極・斉明天皇陵 - 奈良の名所・古跡
皇極天皇 - Wikipedia


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