2020-11-01

聖徳太子の愛馬と馬丁のお墓『駒塚古墳&調子丸古墳』@斑鳩町

聖徳太子の愛馬と馬丁のお墓『駒塚古墳&調子丸古墳』@斑鳩町

聖徳太子ゆかりの地は奈良県内各地にありますが、斑鳩町には太子の愛馬・黒駒のものと伝わる『駒塚古墳』と、そのお世話役だった調子丸を葬ったとされる『調子丸古墳』があります。この2つの古墳は、直線距離わずか100mほどの近距離にあり、今でも仲睦まじい感じが伝わってくるようでした!


本記事は共著書の追加情報です

2021年は聖徳太子の「一四〇〇年遠忌」に当たります。それに合わせて、共著のムック本『たずねる・わかる 聖徳太子』が発売になりました。

書名: 淡交ムック たずねる・わかる 聖徳太子
著者: 古谷正覚、千田稔、石川知彦、中村秀樹
出版社: 淡交社
定価: 1,650円(税込)
発売日: 2020年10月10日
判型: A4判 並製 120頁(カラー112頁)
ISBN:9784473021519

詳細: たずねる・わかる 聖徳太子 | 淡交社
※Amazonはこちら→ たずねる・わかる 聖徳太子 (淡交ムック) | Amazon

本書では「聖徳太子のゆかりの地」として、近畿二府四県にまたがる36箇寺で構成される「聖徳太子御遺跡霊場」を中心に、聖徳太子と同時代の方たち(物部守屋・秦河勝・来目皇子・山背大兄王など)ゆかりの地などもご紹介しています。

しかし、取材メモや撮影画像は膨大で、誌面ではご紹介しきれていません。一部スポットに関してより詳細なレポートを掲載しますので、本書の追加情報としてお楽しみください。


聖徳太子のペットといえば「雪丸」

世界遺産寺院『法隆寺』を創建するなど、飛鳥時代の日本の政治・仏教に多大な貢献があった「聖徳太子」。斑鳩町を中心にゆかりの地がいくつも伝わっていますが、聖徳太子ご本人だけではなく、太子の周辺の人や生き物にまつわるスポットも少なくありません。

中でも有名なのが、聖徳太子の飼い犬だったとされる「雪丸(ゆきまる)」でしょう。とても愛らしい姿で、全国規模のゆるキャラグランプリでも人気です。

駒塚古墳&調子丸古墳@斑鳩町-12
こちらは、お隣の王寺町『達磨寺』境内にある「雪丸像」。江戸時代の「奈良名所絵図」にもこの像の存在が描かれていたほどです


愛馬・黒駒のお墓『駒塚古墳』

駒塚古墳&調子丸古墳@斑鳩町-13
雪丸はペットですが、その他にも聖徳太子と関連のある有名な生き物がいます。それが愛馬「黒駒(くろこま)」(Wikipedia)です。甲斐国(現在の山梨県)から献上された名馬で、太子は黒駒にまたがって斑鳩から飛鳥へ通っていました。後の時代には空まで飛んで富士山を超えた(!)という伝承も生まれました。

画像は聖徳太子の生誕地に建つ、明日香村『橘寺』の黒駒像です

駒塚古墳&調子丸古墳@斑鳩町-06
この黒駒のものと伝わる古墳が、斑鳩町の『駒塚古墳』(Wikipedia)です。国道25号線沿い、ラーメン来々亭さん→コメダ珈琲店さん→駒塚古墳という、ちょっとびっくりするような並びです(笑)

駒塚古墳&調子丸古墳@斑鳩町-07
駒塚古墳は柵で囲まれていて、墳丘に登ったりはできませんが、脇の道を歩いて間近で見られます

駒塚古墳&調子丸古墳@斑鳩町-08
駒塚古墳は、4世紀後半頃に築造された、全長49m以上の前方後円墳です(聖徳太子が6世紀後半~7世紀前半の方なので、時代があっていませんが)。墳丘の形は残念ながらよくわかりません

駒塚古墳&調子丸古墳@斑鳩町-09
墳丘の上には石碑が立っています。裏側には解体された五輪塔などもあり、あまり風情のある感じでもありません。とはいえ、(事実かどうかは別として)「偉人の馬が埋葬された前方後円墳」というのもなかなかレアな存在でしょう



■駒塚古墳

参考サイト(いかす・なら)
住所: 奈良県生駒郡斑鳩町東福寺1丁目
駐車場: なし


黒駒のお世話役のお墓『調子丸古墳』

駒塚古墳&調子丸古墳@斑鳩町-11
聖徳太子の愛馬・黒駒が埋葬された「駒塚古墳」から南東100mほど先に、もう1つの小さな古墳が見えます。真っ直ぐな道はありませんので、大きく迂回して向かいます

駒塚古墳&調子丸古墳@斑鳩町-01
逆の畑越しに見た図。これは『調子丸古墳』という円墳で、黒駒の世話係(馬丁)だった調子丸を葬った古墳と伝わっています。

私たちは、聖徳太子を主人公とした山岸凉子さんの傑作漫画『日出処の天子』(Wikipedia)の大ファンですので、そこで大活躍する調子丸(作中の表記は「調子麻呂」)のお墓にお参りできて嬉しいかぎりでした!

駒塚古墳&調子丸古墳@斑鳩町-02
ちょっとアップで。調子丸古墳の築造は5世紀頃とされ、現状では直径約14mの円墳ですが、発掘調査では直径30m級だったと考えられているそうです。平成12年度の発掘調査では、古墳の北側から馬具などの表現を施した精巧な土馬の頭部が出土しているそうです!

駒塚古墳&調子丸古墳@斑鳩町-03
ちなみに、近くまで行っても、古墳へは道が続いていませんので、立ち入ることはできません。お住まいの方のお邪魔にならないように畑越しに観察しましょう

駒塚古墳&調子丸古墳@斑鳩町-05
奥に見えるのが聖徳太子の愛馬のお墓「駒塚古墳」で、手前がその馬のお世話役のお墓「調子丸古墳」。直線距離100mほどの距離で仲良く眠っています。なかなか素敵だと思いませんか?



■調子丸古墳

参考サイト(いかす・なら)
住所: 奈良県生駒郡斑鳩町東福寺1丁目
駐車場: なし

※取材日は「2020年4月11日」でした。


■参考にさせていただきました

駒塚古墳 - Wikipedia
遺跡 | 斑鳩町


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