2014-08-15

ピラミッド状『都塚古墳』を外から拝見@明日香村阪田

ピラミッド状『都塚古墳』を外から拝見 @明日香村阪田

ピラミッド状の方墳と判明して、大きな話題となった、明日香村阪田の『都塚古墳』。被葬者は蘇我稲目である・高句麗の墳墓に似ているなど、色んな説が出てきています。8月16日に現地説明会が行われ、4千人を超える方が押し寄せる大盛況となったそうですが、私たちはその前日に外側から見学してきました。横穴式石室の内部、石棺も間近で拝見できます!


石舞台古墳から約400mほどの距離です

ピラミッド状の巨大な方墳であることが判明した、明日香村阪田の『都塚(みやこづか)古墳』(Wikipedia)。有名な「石舞台古墳」から南へ400mほどと、すぐ近い位置にあります。

都塚古墳が築かれたのが「6世紀後半ごろ」、石舞台古墳は「7世紀初めごろ」。ともにこの時期の有力者の墳墓らしい大型古墳です。石舞台古墳の被葬者は「蘇我馬子」と考えられており、築造時期が没年(570年)と近いこともあり、都塚古墳はその父「蘇我稲目(そがのいなめ)」(Wikipedia)の墓という説が有力のようです。


●参考記事
【朝日新聞デジタル】階段状の方墳に専門家「見たことない」 渡来文化影響か
【MSN産経west】【ピラミッド古墳】天皇と姻戚関係確立、国際派の政治家…蘇我氏の権勢を築き上げた稲目
【MSN産経west】都塚古墳 多くの専門家は「蘇我氏被葬者説」
【MSN産経west】都塚古墳 飛鳥の古墳「被葬者論争」急展開 五条野丸山=欽明天皇と堅塩媛?


こうしたピラミッド状(階段状)の墳墓は、古代朝鮮半島の「高句麗」にも似たものが見られます(将軍塚など)。海外の流行を積極的に取り入れたことで知られる蘇我稲目であれば、自らの墓にこの形を用いたのも自然なことなのかもしれません。いろいろと想像は膨らみますね!

そんな都塚古墳ですが、「奈良でピラミッド状の古墳が見つかった」と大々的に報道されたため、発表直後から大きな話題になっていました。現地説明会は「8月16日(土)」でしたが、当日は他の用事があったため、その前日15日の様子を見てきました。


都塚古墳@明日香村阪田-01

ピラミッド状の構造を持つことが判明した『都塚古墳』。石舞台古墳の南西約400mほどの距離にあります。近くの道路から見るとどこか分かりづらいですが、この写真の向かって左側、少しだけ高くなった場所にある白っぽい場所がそれです

都塚古墳@明日香村阪田-02
近づいたところ。周りは田んぼと畑で、ぽつりと古墳だけ残っているという印象です。近辺の道は細く、駐車スペース場などはありませんので、お車の方は石舞台古墳周辺のパーキングから歩くようにしましょう

都塚古墳@明日香村阪田-04
日本中が注目した大発見があった現場です。東西約41m、南北約42m、高さは東側4.5m以上、西側が7m以上。川原石を計5段以上、階段状に積み上げた墳丘とみられています。普通の工事現場にしか見えませんが、ここが(おそらく)大豪族・蘇我氏の礎を築いた「蘇我稲目(そがのいなめ)」のお墓かと思うと、凄みがありますね

都塚古墳@明日香村阪田-03
いかにも発掘現場という雰囲気ですが、翌日の現地説明会に向けて、準備が粛々と進められていました

都塚古墳@明日香村阪田-05
お盆休み中であり、この日は飛鳥のお祭の日ということもあって、都塚古墳の周辺にはたくさんの人出が!明日香村の阪田地区は、かなり奥まっていて普段は静かなところですから、かなり珍しい姿ですね(翌日の現地説明会では、もっとすごいことになっていたそうです!)

都塚古墳@明日香村阪田-06
さらに高い位置から、都塚古墳を見下ろしたところ。坂道を少し上がると、美しい棚田の風景が眼下に広がります!


刳抜式石棺が残る石室内部も見えます

都塚古墳@明日香村阪田-07
現地の説明文。「都塚古墳は、金鳥塚とも呼ばれ、横穴式石室に家形石棺を納めた、代表的な後期古墳である。墳丘は約30mの円墳あるいは方墳と推定されるが、確定していない。石棺は、凝灰岩の巨石をくり抜いたもので、前後左右に縄掛突起をつくりつけた家形の蓋の部分と、遺骸を納める身の部分からなる。かつて盗掘を受けたが、発掘調査の結果、鉄鏃・刀子・須恵器などが出土しており、6世紀後半頃の築造と考えられる。」墳丘の形やサイズなど、色々と修正が必要になりましたね

都塚古墳@明日香村阪田-08
墳丘の西側に向けて、横穴式石室が開口しています。柵があって中には入れませんが、すぐ間近で観察できます

都塚古墳@明日香村阪田-09
都塚古墳の石室内部。二上山で採掘された凝灰岩をくり抜いて作った石棺が残されています。蓋の前後左右にある出っ張りは「縄掛突起」というもの。盗掘を受けていなかったら、どんなすごい副葬品が見つかったのでしょうか

都塚古墳@明日香村阪田-10
天井を見上げたところ。石舞台古墳ほどではありませんが、かなり立派な巨石を用いています

都塚古墳@明日香村阪田-11
墳丘の上部。こちらも準備が着々と

都塚古墳@明日香村阪田-12
あのテントの下に、階段上の遺構が見られるはずです。間近で見てみたかった……


階段状(らしき)部分も少し見えました

都塚古墳@明日香村阪田-13
丘の上にある「くつな石」を見に行ってから、都塚古墳へ戻ってみると、北側の斜面のシートが開けられていました!

都塚古墳@明日香村阪田-14
刷毛らしきものを手に、発掘作業というよりは、翌日のための準備なんでしょうね。真夏の猛暑の中、お疲れさまです!

都塚古墳@明日香村阪田-15
作業を進めていけば、ここからもピラミッド状の石段が見られるでしょう。この写真じゃまだよく分かりません

都塚古墳@明日香村阪田-16


現地説明会でははっきり見えたようです

翌8月16日(土)に開催された、都塚古墳の現地説明会では、朝からとんでもない人が押し寄せ、開始時間を早めて対応にあたったとか。4千人を超える方が、この貴重な遺跡を間近でご覧になったそうです。

●参考記事
【朝日新聞デジタル】「奈良のピラミッド」に4千人行列 都塚古墳で説明会
【MSN産経west】古代日本のピラミッドに殺到! 明日香村・都塚古墳で現地説明会開催


現地説明会へ参加なさった方たちのブログ記事をご紹介しておきます。階段状の様子がはっきりと分かります!ぜひご覧ください!

●参考記事
都塚古墳現地説明会(奈良県明日香村) - 願わくは、花の下にて…春 - Yahoo!ブログ
都塚古墳現地説明会 - 彦根の歴史ブログ(『どんつき瓦版』記者ブログ)
都塚古墳 現地説明会 - かぎろひNOW


■都塚古墳

HP: 参考サイト(Wikipedia)
住所: 奈良県高市郡明日香村阪田










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