五感で感じる熊野の名瀑『那智の滝』@和歌山
青岸渡寺、熊野那智大社と周ったあとは、もちろん日本三名瀑の一つ『那智の滝』を見てきました。
高さ133メートルから流れ落ちる那智の滝は、さすがに荘厳で美しいですね。前日が雨だったため水量も多く、とにかく大迫力の光景に圧倒されました。
飛瀧神社の鳥居をくぐると御瀧が!
日本三名瀑の一つ「那智の滝」は、滝自体をご神体とする「飛瀧神社(ひろうじんじゃ)」によって管理されています。鳥居をくぐって石段を降りていくと、すぐに大きな滝の姿が目に飛び込んできます。ここまでは無料で入ることができますので、たくさんの観光客の方がカメラを構えています。
ちなみに、ここに見える那智の滝は「一の滝」と呼ばれ、その上流にはさらに多くの滝があるそうです。それを総称して「那智四十八滝」といい、修業の場になっていたのだとか。
那智の滝は、それ自体がご神体とされるほど神格化されているものですし、世界遺産の一部ともなっている場所ですから、一の滝の奥へは立ち入ることはできませんが、きっと今でも険しい地形となっていることでしょう。
有名な「那智の滝」の入口部分。この一帯は『那智御瀧 飛瀧神社』という神社によって管理されています。この日も観光客がいっぱいでした
飛瀧神社の石段をおりて振り返ってみたところ。轟音を上げて落ちる「那智の滝」が目の前に見えるため、みんなカメラを向けています
有名な「那智の滝」。落差は133メートル。ここに見えるものは「一の滝」と呼ばれ、その上流にはさらに多くの滝があり、「那智四十八滝」と呼ばれるのだそうです
那智の滝(那智御瀧)も、もちろん世界遺産に登録されています。「日本の滝百選」に選ばれているのは当然として、華厳滝・袋田の滝とともに「日本三大名瀑」とされています
滝つぼを覗き込んでみると、この色合い!エメラルドグリーンですね!
ぜひ有料の拝所まで行ってみてください
飛瀧神社の受付に入場料金(@300円)を支払って、3分ほど進むと「御瀧拝所」という、那智の滝を目前に見られる展望スポットのような場所へ入ることができます。
ここに入っても、特に見ごたえのあるお社があるわけでもありませんし、無料で入れる地点だけでも、十分に那智の滝の雄大さは見られますので、先に進む方はそれほど多くはありません。
しかし、歩いて3分ほどの距離の違いで、那智の滝の迫力は大きく違ってきますので、ぜひ入場してみてください。途中には、那智の滝を流れ落ちてきた霊水をいただけるポイントまであります。
飛瀧神社に「御瀧拝所」への入場料300円を支払って短い石段を上ります。この岩も神事の舞台となったものなんでしょうか?
飛瀧神社の手水舎。滝の神社に龍と、とてもいい取り合わせだと思いますが、残念ながら水が出ていません・・・
那智の滝の目の前にあるスペースで、「長いきの霊水」がいただけます。すぐ隣に置いてある「神盃」ですくって飲むシステムになっています
ちなみに、「初穂料100円」。この盃は持ち帰ってもいいとのことでした。那智の滝を流れ落ちてきた霊水がいただけるなんて、よく考えたら貴重な体験ですね
拝所からの帰り道にある小さなお社。飛瀧神社は、那智の滝自体をご神体としているため、お社の類は少なめです
目で耳で肌で、那智の滝が感じられます
那智の滝の「御瀧拝所」から眺めた写真はコチラ。この日は水量が多かったため、一筋の巨大な滝に見えますが、普段は岩によって三筋に分かれる「三筋の滝」と呼ばれる姿が見られるそうです。
ここまで来ると、とにかく細かい水しぶきを浴び続けているような距離ですので、本当に迫力があります。目で見て大きさを感じるだけではなく、飛沫を肌で感じて、大量の水が流れ落ちる轟音を耳で感じていると、那智の滝が古くから神格化されてきたことが自然と納得できるようでした。
御瀧拝所から、那智の滝を眺めたところ。前日はずっと雨だったため、水量も豊富でとにかくすごい迫力です!細かな水しぶきをずっと浴び続けている状態ですね
間近で見るからこその大迫力!毎秒1トンの水が流れ落ちるのだとか。
拝所はここまで。ここに入るのは有料(@300円)ですが、近くで見るだけの価値はありますね
那智の滝は、岩によって三筋に分かれるため、「三筋の滝」とも呼ばれるのだとか。荒々しい迫力と、美しさと神々しさを感じます
■那智の滝(飛瀧神社)
HP: 参考サイト(Wikipedia)
住所: 和歌山県東牟婁郡那智勝浦町那智山
電話: 0735-52-0555(那智勝浦町役場観光課)
主祭神: 大己貴神
創建: 不明
開門時間: 7:00-16:00
拝観料: 境内無料(御瀧拝所は300円)
駐車場: 有料駐車場あり(500円ほど)
アクセス: 紀伊勝浦駅より、那智山行きのバスで「滝前」まで25分、そこから徒歩3分(駅からタクシーを使うと15分ほど)