2010-01-03

日本仏教の聖地中の聖地!高野山『奥の院』@和歌山

日本仏教の聖地中の聖地!高野山『奥の院』@和歌山

高野山巡りは、金剛峯寺&壇上伽藍に続いて『高野山 奥の院』にも行ってきました。

弘法大師空海が、この地で最後の時を迎えたとされる、聖地・高野山の中でも最も神聖な場所とされる一角です。2kmにも及ぶ参道の両脇には、戦国大名や有名企業の供養塔・慰霊碑が立ち並ぶ、とても不思議な雰囲気の場所でした。


参道には大企業の慰霊碑が多数

高野山の「奥の院」は、入口となる「一の橋」から「中の橋(二の橋)」を通り、弘法大師空海の御廟がある「御廟橋」まで、2kmにも及ぶ参道が続いています。中間地点の中の橋の付近には、無料で利用できる「中の橋駐車場」がありますので、今回はそこから出発しました。

一の橋の付近には、戦国大名の墓所が数多く見られますが、中の橋周辺には、大企業の供養塔が数多くあります。思わず目を惹かれるようなデザインのものも多く、順番にカメラに収めてきました。


高野山(奥の院)-01

高野山の「奥の院」のガイドマップです。無料の「中の橋駐車場」(地図上の黄色いところ)から向かうと、ちょうど中間点くらいに出られるようになっています。総距離は2kmもあるため、全部歩くとかなりの時間がかかりますが、著名な戦国武将の墓所などもあり、意外と飽きません

高野山(奥の院)-02
中の橋駐車場から奥の院へ入ってすぐのところに立つ「新明和工業株式会社」さんの慰霊碑。ロケット型です!高野山・奥の院には、このような様々な企業の慰霊碑も多数立てられています

高野山(奥の院)-03
「しろあり やすらかに ねむれ」の文字がインパクト大の「社団法人 日本しろあり対策協会」さんの慰霊碑

高野山(奥の院)-04
お馴染みの福助人形(御影石製?)が鎮座する「福助株式会社」さんの慰霊碑

高野山(奥の院)-05
リアルな2体の人物像と、お馴染みのNISSANのマークが目立つ「日産自動車株式会社」さんの慰霊碑

高野山(奥の院)-06
コーヒーカップ型の石が目印の「UCC上島珈琲株式会社」さんの慰霊碑


戦国武将たちの墓所もお参りください

また、企業の慰霊碑だけではなく、名だたる戦国大名の墓所が多数見られるのも高野山奥の院の特徴です。奥の院全体で、10万とも20万とも言われるほどの石塔があるそうですが、一説には、戦国大名の6割もの墓所が奥の院にあるのだとか。

豊臣家・織田信長・上杉家・伊達政宗・明智光秀・石田光成・武田家・薩摩島津家などなど、そうそうたる方々のお墓が並んでいますので、歴史好きな方はぜひガイドマップを片手に順番にお参りしておくといいでしょう。

また、法然上人・親鸞上人などの墓所もありますので、こちらもしっかりとお参りしておいてください!


高野山(奥の院)-07

高野山・奥の院の参道の様子。鬱蒼とした木立の間を埋め尽くすように、10万とも20万とも言われる石塔が立ち並び、それが延々と続いています

高野山(奥の院)-09
やや見づらいですが、これは「親鸞聖人供養塔」です。この前にお社風の小さな建物が立っていました

高野山(奥の院)-11
法然上人供養塔

高野山(奥の院)-12
地図上で2番石(2番目に大きい・・・という意味だと思います)となっていた「安芸浅野家供養塔」。ちなみに、1番石は「崇源院供養塔」だそうです

高野山(奥の院)-13
ひときわ大きかった「結城秀康(家康次男)石廟」。重要文化財に登録されているそうです

高野山(奥の院)-15
これは「豊臣家墓所」。かなり広い敷地なんですが、それと比べてやや小さ目の塔が並ぶだけで、ちょっと淋しい印象でした

高野山(奥の院)-16
これは「織田信長墓所」。意外と小さめです。そのすぐ隣に寄り添うように立っているのが「筒井順慶」の供養塔でした

高野山(奥の院)-17
「浅野内匠頭 赤穂四十七士供養塔」

奥の院@高野山-02
ちなみに、こちらは以前に行ったときの画像です。一の橋から中の橋の中間点くらいにある「伊達政宗墓所」

奥の院@高野山-03
こちらは「上杉謙信廟」。この他にも、武田家・薩摩島津家、明智光秀・石田光成などの供養塔も近くにあります。歴史好きな方はぜひお参りに行ってみるといいでしょう!


空海の入定の場所「弘法大師御廟」

高野山・奥の院の「御廟橋」から先は、高野山の中でも最も神聖な聖地とされている「弘法大師御廟」があります。

ここは、62歳の弘法大師が最後の時を迎えた場所ですが、決して死亡したのではなく、今なお瞑想を続けている「入定(にゅうじょう)」という状態に入られたのだとされているのです。このため、人々は死後も弘法大師の近く、奥の院に弔われることを願い、貴賎を問わずここに墓所を設けているのです。

御廟の前には、信者さんたちが供えた数え切れないほどの灯明がある「燈篭堂」があり、身が引き締まるような寒さの中、この日も薄暗いお堂の中では読経の声が聞かれました。まさに日本仏教の中心とも言える場所であり、凛とした空気が張り詰めているのを感じられました。


高野山(奥の院)-18

この先が高野山「奥之院」。ここから先は撮影禁止です。この橋は「御廟橋」といい、三十七枚の橋板の裏側には、金剛界三十七尊の梵字が描かれているのだとか。弘法大師さまは、この橋まで出迎え・お見送りしてくださるのだそうです

高野山(奥の院)-19
「御廟橋」の脇には、御供所や水向地蔵などがあります

高野山(奥の院)-20
手水舎が完全に凍り付いているほどの寒さ!さすがに高野山の冬の冷え込みはすごいですね!



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■高野山 金剛峯寺

HP: http://www.koyasan.or.jp/index.html
住所: 和歌山県伊都郡高野町高野山132
電話: 
宗派: 高野山真言宗 総本山
本尊: 阿しゅく如来
創建: 816年
開基: 空海
拝観料: 金剛峯寺 500円、根本大塔 200円、金堂 200円、霊宝館 600円など(セット拝観券が1,500円で販売されています)
拝観時間: 8:30 - 17:00
駐車場: 無料駐車場多数
アクセス: 南海高野線「極楽橋駅」下車、南海高野山ケーブルで「高野山駅」へ


●高野山『金剛峯寺』『壇上伽藍』の記事はこちら
雪の世界遺産!高野山『金剛峯寺&壇上伽藍』@和歌山






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