2008-04-11

しだれ桜と磨崖仏のお寺『大野寺』

大野寺(桜)

今年は徹底的に桜を見に行くつもりの我が家、この日は室生寺近くの『大野寺』と、「又兵衛桜」をハシゴしてきました。

この辺りにはこれまでも何度も来ているのですが、大野寺へお邪魔するのは初めてのこと。満開のしだれ桜と見事な「磨崖仏(まがいぶつ)」、そしてお寺のキャパシティーを軽くオーバーしたような観光客の数!なかなかの驚きがありました(笑)


2本の「しだれ桜」が見事です!

「大野寺(おおのじ)」は、室生寺への入口に位置する寺院で、681年に修験道の開祖とされる「役行者」によって創建されたとされています。元は室生寺の西門としての役割があったそうです。

とても小さなお寺ですが、樹齢300年とされるしだれ桜2本(小糸しだれ桜という珍しい種)と、紅しだれ桜30本が咲き誇る、桜の寺としても有名です。この日も、近くの長谷寺・室生寺とのお花見ツアーらしい観光バスが引っ切り無しに現れ、お庭の中はかなりの混雑ぶり。とてものんびりと桜を眺めたり、写真撮影したりするような雰囲気ではありませんでした。

それにしても、さすがに桜の名所とされているだけあって、しだれ桜は見事ですね。正直、他にそれほど見どころが無いお寺ではありますが、あれだけの桜が咲いていれば、わざわざ遠くからやって来るだけの価値はあるでしょう。

大野寺(桜)-01
大野寺前の道路からの眺め。ピンクと白、2種類のしだれ桜のコントラストがとてもキレイですね

大野寺(桜)-02
大野寺の寺門。拝観料は200円でしたが、受付の方がとても恐縮していたところを見ると、普段は無料なのかな?

大野寺(桜)-03
寺門をくぐってすぐのところにある見事なしだれ桜。樹齢300年とも言われる巨木で、さすがに見事なものでした

大野寺(桜)-04
大野寺のしだれ桜。この日はほぼ満開で、小さなお寺にも関わらず、ものすごい数の観光客が引っ切り無しに来ていました

大野寺(桜)-05
本堂よりのところにも、もう1本の大きなしだれ桜が。奥に見えるものと、2本立ち並ぶ姿はなかなか壮観です

大野寺(桜)-06
大野寺のお庭部分にあった、真っ赤なモミジと、ピンク色が鮮やかな桜

大野寺(桜)-07
桜が満開で見事な眺めでした


高さ11.5m、迫力の「弥勒磨崖仏」

また、大野寺の一番の見ものは、正面の約30mの巨岩に刻まれた、11.5mもの「弥勒磨崖仏(みろくまがいぶつ)」でしょう。

興福寺の僧・雅縁の発願により、承元元年(1207年)から制作が開始され、同3年に後鳥羽上皇臨席のもと開眼供養が行われたものである。作者は宋から来日した石工・伊行末(いぎょうまつ/いのゆきすえ)の一派と考えられている。山城国笠置山にあった弥勒の大石仏(現在は光背のみが残る)を模したものである。岩盤からの地下水の滲出等で剥落の危険があったため、1993年から1999年にかけて保存修理工事を実施。岩表面の苔類の除去や地下水の流路を変える工事などが行われた。 Wikipedia「大野寺」より引用

線画ですので、あまりクッキリと姿が見えるというワケではありませんが、その大きさは十分に伝わってきますし、これを彫る時の苦労を考えれば、驚くべきものだと思います。磨崖仏は、修業の一環として作成されたものも多いと聞きますが、信じられないくらいの荒行なんでしょうね。

大野寺の境内に入らなくても十分にその姿は拝めますが、ぜひ境内の「遙拝所(ようはいじょ)」からの姿も見てみてください。磨崖仏の荒々しさが和らいで、やや穏やかな印象を受けるようになると思います。

また、大野寺の本堂には、このような仏さまもいらっしゃるそうです(残念ながら拝見できませんが)。

・木造弥勒菩薩立像--本尊(秘仏)
・木像地蔵菩薩像(重文・旧国宝)--別名「身代わり地蔵」。無実の娘が火あぶりされそうになった時、身代わりとなって半身が焼けたという伝説があります


大野寺(磨崖仏)-01

室生寺へ向かう山道の少し手前にある『大野寺(おおのでら)』。お寺から宇陀川を挟んだ向かいの断崖に彫られた「磨崖仏(まがいぶつ)」が有名で、この正面の岩に高さ11.5mの「弥勒磨崖仏」が彫ってあります

大野寺(磨崖仏)-02
大野寺の「弥勒磨崖仏」。岩に挙身光式の凹みを切り込み、その内面を水磨きして弥勒仏を線で描いたもの。遠目にはよく見にくいのですが、夕日があたるとクッキリと浮かび上がって見えるのだそうです

大野寺(磨崖仏)-03
大野寺前の道路から、弥勒磨崖仏用のお堂を見たところ。このお堂越しに拝むのが正式なのでしょう

大野寺(磨崖仏)-04
境内の弥勒磨崖仏用のお堂(遙拝所:ようはいじょ)からの眺め。お堂内にちゃんと収まって神々しい姿を拝むことが出来ます

大野寺(本堂)
大野寺の本堂。ご本尊の「木造弥勒菩薩立像」が祀られていますが、残念ながら秘仏となっています。この他、大野寺には「木像地蔵菩薩像(重文・旧国宝)」などもいらっしゃいます

大野寺-ご朱印
大野寺でいただいたご朱印です。年配女性が丁寧に書いてくださった「大石仏」の文字。とてもキレイですね



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■大野寺(おおのじ)

HP: 参考サイト(巡る奈良)
住所: 奈良県宇陀市室生区大野1680
電話: 0745-92-2220
宗派: 真言宗室生寺派
本尊: 弥勒菩薩
創建: 681年頃
開基: 役行者
拝観料: 300円(桜の季節は400円に)
拝観時間: 8:00-17:00(冬は16時まで)
駐車場: 無料(桜の季節は増やされます)
アクセス: 近鉄大阪線「室生口大野駅」から徒歩5分

※2014年4月、拝観料などの記述を一部修正しました










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