2012-07-08

充実の展示『唐古・鍵 考古学ミュージアム』@田原本町

充実の展示『唐古・鍵 考古学ミュージアム』@田原本町

田原本町にある『唐古・鍵 考古学ミュージアム』へ行ってきました。主に、同町にある弥生時代の巨大な環濠集落跡の出土品を展示していますが、施設も新しく、内容も見せ方も面白くて、とても楽しめました。考古学に興味が無い方にもぜひ行ってみて欲しい施設です。


豪華な「田原本青垣生涯学習センター」に併設

田原本町の『唐古・鍵 考古学ミュージアム』は、真新しい「田原本青垣生涯学習センター」という建物の2階部分にある考古学系博物館です。この建物は、公民館・図書館・ホールなどと併設されていますが、とても豪華で美しい施設です。

ちなみに、唐古・鍵 考古学ミュージアムでは、2012年9月7日まで、家庭での節電を促す目的で、館内を無料開放しています(詳しくはこちら)。キャッチフレーズは「暑い夏…ミュージアムで涼みませんか?」。もともと通常料金が大人200円ですが、楽しい試みですね。お子さんの夏休みの自由研究などにも利用できるかもしれません。


唐古・鍵 考古学ミュージアム@田原本町-01

真新しくて美しい「田原本青垣生涯学習センター」の建物。2004年の竣工で、設計は東畑建築事務所(詳しくはこちら)。唐古・鍵 考古学ミュージアムとともに、公民館・図書館・ホールなどが併設されています

唐古・鍵 考古学ミュージアム@田原本町-02
ロビー部分。曲線を活かした美しいデザインです

唐古・鍵 考古学ミュージアム@田原本町-03
2階部分には回遊式のウッドデッキが。テーブル席なども設置してあり、とても気持ちよさそうでした。贅沢な作りですね!

唐古・鍵 考古学ミュージアム@田原本町-04
『唐古・鍵 考古学ミュージアム』の入口部分。せんとくんの隣に立つのは、唐古・鍵遺跡のキャラクター「楼閣くん」です!また着ぐるみ化しづらい変わった造形ですね。ホームページにはダウンロードできるイラスト集もあります!

唐古・鍵考古学ミュージアム@田原本町-05
入り口部分には「無料開放」のお知らせが(2012年7月1日~9月7日まで)。入館したら右側の受付にひと声かけてください。パンフレットなどがいただけます


巨大な環濠集落からの出土品を中心に展示

唐古・鍵 考古学ミュージアムの展示品は、日本を代表する弥生時代の環濠集落、国指定史跡「唐古・鍵遺跡」の出土品を中心に展示しています。ミュージアムから北へ向かって、徒歩で25分ほど、車なら7分ほどで遺跡に行けますので、ぜひ合わせてどうぞ。


唐古・鍵 考古学ミュージアムはそれほど大きな施設ではありませんが、まだ新しいだけにとても見やすくなっています。入ってすぐの床は透明ガラスになっていて、足下に遺跡の発掘現場が見られるようになっています。

展示は3つのブロックに分かれていて、第1室・第2室では「唐古・鍵の弥生世界」、第3室では「田原本のあゆみ」というテーマ展示に。当時の唐古・鍵ムラでの生活や物作り、周辺地域との交流など、弥生時代の生活や文化が立体的に見られます。唐古・鍵遺跡からは、青銅器鋳造炉なども発見されていて、銅鐸の主な生産地だった可能性も高いとか。また、千点近くの資料があるそうですが、展示品の90%以上は本物というところもすごいですね。

なお、スタッフの方に写真撮影の可否について伺ったところ、「現在の展示品の中に3点ほど借り物があるので、その撮影はご遠慮ください」とのことでした。どれが撮影不可なのかは丁寧に教えていただけますので、事前に聞いてみるといいでしょう。


唐古・鍵考古学ミュージアム@田原本町-06

唐古・鍵 考古学ミュージアムの内部。それほど大きな施設ではありませんが、まだ新しいだけにきれいで見やすいですね。入ってすぐの床がガラスになっていて、遺跡の発掘現場が見られるようになっています

唐古・鍵考古学ミュージアム@田原本町-07
ガラスの床下の一部。発掘現場が展示してあります。麦わら帽子がリアルですね!

唐古・鍵考古学ミュージアム@田原本町-08
「唐古・鍵遺跡の範囲と調査」と題したパネル展示。弥生時代の環濠集落跡で、日本を代表するムラだったことが判明しています。現在の風景に当てはめてみると、驚くほど大きいですね!

唐古・鍵考古学ミュージアム@田原本町-09
入口付近から奥側を見たところ。大まかに3つのブロックに分かれています。第1室・第2室では「唐古・鍵の弥生世界」、第3室では「田原本のあゆみ」というテーマで展示されています

唐古・鍵考古学ミュージアム@田原本町-10
ジオラマには、唐古・鍵遺跡のシンボルにもなっている「楼閣」があります。これは出土した土器に描かれていたもので、唐古・鍵遺跡には高さ12.5mの大きさでこれと同じ形のものが復元されています

唐古・鍵考古学ミュージアム@田原本町-11
ジオラマの裏手には、当時の人々の姿を復元したフィギュアも。祈りと闘いでしょうか。かっこいいですね!

唐古・鍵考古学ミュージアム@田原本町-12

唐古・鍵考古学ミュージアム@田原本町-13

唐古・鍵考古学ミュージアム@田原本町-14

唐古・鍵考古学ミュージアム@田原本町-15
第2室では、土器・木器・青銅器・石器や機織りなど、弥生時代の手工業生産がテーマとなっています

唐古・鍵考古学ミュージアム@田原本町-16
壁一面がガラス貼りの展示スペースになっていて、その上の壁面は三面の大型スクリーンです。弥生時代の唐古・鍵ムラの遠景をイメージした映像作品が映し出されるのですが、短いながらもとても雰囲気のある映像でした

唐古・鍵考古学ミュージアム@田原本町-17


美しい埴輪たちがズラリと展示されています

第3室の「田原本のあゆみ」の展示では、美しい埴輪たちがずらりと並んでいました。私も特に詳しいわけではありませんが、この時代の埴輪たちの美しい造形を見ているだけでワクワクします。ぜひ愛でてみてください!


唐古・鍵考古学ミュージアム@田原本町-18

唐古・鍵 考古学ミュージアムの第3室の様子。「田原本のあゆみ」というテーマで、考古資料を通じて約1万年の歴史を概観しています。また、奥側には、田原本在住で人間国宝に認定された故吉田文之氏の「撥鏤(ばちる)」の展示もあります。残念ながら撮影は不可でしたが、正倉院宝物に使われた技法を現代に蘇らせていて、ちょっとした感動でした!

唐古・鍵考古学ミュージアム@田原本町-19
今回の逸品と銘打って展示されていた「渦巻文様のある聖なる壷」。弥生時代中期のものです。口の部分が欠けてしまっていますが、とても美しいですね。土器に渦巻きを描くのは世界共通の傾向なのだそうです

唐古・鍵考古学ミュージアム@田原本町-20
羽子田遺跡から出土した、古墳時代の「盾持人埴輪(頭)」。不思議な表情に引きこまれます

唐古・鍵考古学ミュージアム@田原本町-21
古墳時代の「馬と馬曳きの埴輪」。笹鉾山古墳出土

唐古・鍵考古学ミュージアム@田原本町-22
不思議な形の土器(名前など確認できず)

唐古・鍵考古学ミュージアム@田原本町-23
古墳時代の「家形埴輪」。保津岩田古墳の出土品です

唐古・鍵考古学ミュージアム@田原本町-24
古墳時代後期の「牛形埴輪」。羽子田1号墳からの出土品です。これだけ黒い背景で展示されていたため、とても写真うつりがバツグンでした!

唐古・鍵考古学ミュージアム@田原本町-25
円筒埴輪や朝顔形埴輪など。どれも不思議な美しさがありますね

唐古・鍵考古学ミュージアム@田原本町-26
ミュージアムの一角には、触れる土器や銅鐸などのコーナーがあります。夏休みの自由研究にいかがでしょうか?



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■唐古・鍵 考古学ミュージアム

HP: http://www.karako-kagi-arch-museum.jp/
住所: 奈良県磯城郡田原本町阪手233-1 田原本青垣生涯学習センター2階
電話: 0744-34-7100
休館日: 月曜日(祝日休日の場合は開館、翌日休館)、年末年始
開館時間: 9:00 - 17:00
観覧料: 大人 200円、高・大学生 100円、15歳以下 無料
駐車場: 無料駐車場あり
アクセス: 近鉄橿原線「田原本駅」から徒歩20分ほど

※2012年7月1日~9月7日の間は、節電対策として無料開放されています。


■参考にさせていただきました!

遺跡 - 唐古・鍵遺跡:田原本町
唐古・鍵遺跡 - Wikipedia


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