2012-11-26

墨坂大神を祀る崇神天皇ゆかりの古社『墨坂神社』@宇陀市

墨坂大神を祀る崇神天皇ゆかりの古社『墨坂神社』@宇陀市

宇陀市榛原にある、崇神天皇ゆかりの『墨坂神社』へお詣りしてきました。神武天皇の東征の際に合戦が行われた墨坂の地に祀られていた古社で、この辺りでは珍しく、長野・善光寺と同じ「立葵」を御紋としています。雨の中でしたが、しっとりとしていい雰囲気の中でお参りできました。


宇陀川のほとりにひっそりと建つ古社

宇陀市(旧榛原町)の榛原駅近く、宇陀川のほとりに建つ『墨坂神社(すみさかじんじゃ)』。神武天皇の東征の際に合戦地となった墨坂の地に祀られたお社です。

日本書紀によると、4世紀末の崇神天皇の御代に疫病が蔓延、夢の中に神人が現れて、「赤盾8枚、赤矛8竿をもって墨坂の神を祀れ」とお告げがあり、それに従ったところ、疫病は平癒したと伝わっています。

1450年に現在の場所へ遷座。初瀬街道(165号線)と伊勢本街道(369号線)交通の要所に祀られるようになりました。


御祭神 墨坂大神

神武天皇御遷都の砌大合戦の墨坂の地に祭祀せられていた大神でその地名を称号し墨坂大神と申している。崇神天皇の御代(西暦380年)国中に疫病が蔓延したため赤盾、赤矛を幣帛として御勅祭せられ又天武天皇白鳳元年(西暦673年)に大來皇女を使者として奉幣されたとも伝えられている。
文安六年(西暦1450年)に墨坂から現在の地に遷座された。
本殿は元治元年(西暦1864年)御造営に際し南都春日大社の旧本殿を拝領し建造したものである。
新抄勅格符抄によれば天應元年(西暦781年)「墨坂神一戸信乃」とあり長野県須坂市に御分社が二社ある。
例祭は11月3日で古式により、渡行式が執り行われる。

境内の説明書きより


墨坂神社@宇陀市-01

墨坂神社の鳥居。369号線側、北東を向いて立っています。この日は生憎の雨模様でしたが、雨の神社もしっとりとしていい雰囲気でした

<墨坂神社@宇陀市-02
鳥居から近い場所に手水舎と祓戸の神を祀った小さなお社があります。その脇の案内には「御神水 波動水 奇跡の水」の文字が。本殿向かって左奥で湧き出ている御神水「波動水」は水の神様の御神徳をいただいたものだとか

墨坂神社@宇陀市-03
墨坂神社の北西側、宇陀川をわたる赤い欄干の橋からの眺め。榛原駅からお詣りする際には、ここを通ります。宇陀川のすぐ脇に鎮座していて、これまでに水の害なども少なくなかったでしょうね

墨坂神社@宇陀市-04
墨坂神社のご由緒。崇神天皇の御代に祀られ、天武天皇の時代にも大來皇女を使者として奉幣されたと伝わっています

墨坂神社@宇陀市-05
境内は広々としています。朱色がまばゆい三連の建物が回廊でつながったような形です。背後には巨木が高くそびえ、雰囲気ありますね

墨坂神社@宇陀市-08
墨坂神社の狛犬(阿形)

墨坂神社@宇陀市-07
墨坂神社の狛犬(吽形)。手前の手水鉢には榊が

墨坂神社@宇陀市-09
墨坂神社の拝殿

墨坂神社@宇陀市-10
拝殿の奥の本殿は、残念ながら見えませんでした。この本殿は、1864年に春日大社の旧本殿を移した、いわゆる「春日移し」です

墨坂神社@宇陀市-11
墨坂神社の御祭神は「墨坂大神」と称します。天御中主神、高皇産霊神、神皇産霊神、伊邪那岐神、伊邪那美神、大物主神という、名だたる六柱の総称ですからすごいですよね

墨坂神社@宇陀市-12
拝殿脇に並ぶ境内末社。八幡神社・稲荷神社・愛宕神社・金比羅神社・恵美須神社など、近隣のお社が合祀されてすごい数になっています

墨坂神社@宇陀市-13
本殿の向かって右手には、山の神「大山祗神社」が祀られています。木々も落ち葉も磐座も、雨に濡れて雰囲気ありました

墨坂神社@宇陀市-14
本殿の向かって左手には、水の神「竜王宮」があります。御神水もこちらから

墨坂神社@宇陀市-15
水の神を祀る「竜王宮」。御祭神は罔象女神(みつはのめのかみ)です。小さな池の向こうに、注連縄が巻かれたご神体の磐座があります

墨坂神社@宇陀市-17
やまとの水「墨坂神社の御神水」。2008年に奈良県が制定した名水です。コップが置いてあって自由に飲めるようになっています。霊験あらたかな奇跡の水と謳われていた御神水「波動水」というのも、おそらくここのことだと思います。ありがたくいただきましょう(やまとの水の一覧はこちら [PDF]


善光寺と同じ「立葵」を御紋としています

墨坂神社の御紋は、この辺りではなかなか見かけない蕨のような形状でした。神社の方に伺ってみると、これは「立葵(たちあおい)」といい、長野・善光寺などと同じものなのだとか(「善光寺 紋」の画像検索)。

詳しい事情は不明ですが、墨坂神社は長野県須坂市に二社の御分社があったり、長野との縁が深いようです。面白いですね。


墨坂神社@宇陀市-18

墨坂神社の拝殿の斗帳にある御紋は、長野の善光寺と同じ「立葵(たちあおい)」というものだそうです。葵の御紋というと徳川家の「三つ葉葵」を連想しますが、こういうタイプもあるんですね

墨坂神社@宇陀市-19
瓦にも立葵が

墨坂神社@宇陀市-20
立葵型のカッティングシートが貼ってあったりしました

墨坂神社@宇陀市-21
墨坂神社でいただいた御朱印。ここにも立葵の印が押してあります。ただ、通常の御朱印は「墨坂神社」と書かれるようですが、どう伝わったのか「惟神(かんながら)」とありました。これは「神のおぼしめしのままに」というような意味になるのだとか。さらに言うと、この日は26日で、日付が一日ずれていたりして…



大きな地図で見る


■墨坂神社

住所: 奈良県宇陀市榛原萩原703
電話: 0745-82-0114
御祭神: 墨坂大神(天御中主神、高皇産霊神、神皇産霊神、伊邪那岐神、伊邪那美神、大物主神)
創建: 崇神天皇の御代(伝)
拝観料: 境内自由
アクセス: 近鉄大阪線「榛原駅」から徒歩8分ほど


■参考にさせていただきました!

玄松子の記憶「墨坂神社」
墨坂神社 奈良県宇陀市
奈良の寺社: 墨坂神社










  • Twitterでフォローする
  • Facebookページを見る
  • Instagramを見る
  • ブログ記事の一覧を見る







メニューを表示
ページトップへ