大雪の『当麻寺』はより美しく!
2月の3連休初日、全国的な寒波がやってきて、関西全域に雪が降りました。もちろん奈良県も例外ではなく、十数年ぶりに10cmを超える積雪になったのです。私は生まれも育ちも雪国ですので、雪景色にはそれほど興味もありません。でも、そんな私でも驚くほど、朝からずっと大きなボタン雪が振り続いていたのです。
普段なら、自宅でじ~っとゲームでもやって大人しく過ごすところですし、最初はそのつもりだったのですが、夫婦揃って「こんな日のお寺なんて滅多に見られないよな~」と思い始めて、防寒対策を万全に整えて、敢えて大雪のお寺に向かうことにしました!
奈良のお寺で雪景色・・・といえば、やっぱり思い浮かぶのは「室生寺」ですが、スノータイヤを履いているとはいえ、さすがに室生まで出かけるだけの根性はありません・・・。まずは近場の『当麻寺(當麻寺)』へ、そして時間があればその足で「法隆寺」へ向かうという計画を立てて出発しました。
雪の当麻寺は、まるで別世界!
当麻寺ももちろん一面の雪。お寺の脇のちょっとした坂でタイヤがスリップするような、奈良にしてはとんでもない大雪です。連休初日だというのに、観光客の姿はほとんど見えず、チラホラといるのは、大きなカメラを抱えて雪景色を撮影に来たご近所のカメラマニアさんばかりでした。お寺の営業的にも、この大雪は痛いんでしょうね。少し心配になってしまいました(笑)
とりあえず、これだけの雪ですから、金堂などを拝観しているような余裕はありません。敷地内を撮影して、国宝の「双塔」が見渡せる「西南院」へ入りました。
寒い思いをしてわざわざ行っただけに、さすがに素晴しい!真っ白な雪に覆われた姿は、奈良のお寺とは思えない(京都や金沢っぽい)風情で、寒さに凍えながらも、1時間以上もかけてゆっくりと見て周りました。
あまり雪が降りすぎるのもシンドイのですが、こんな景色が見られるなら我慢できますね。いいものを見せていただきました!
※なお、当麻寺には、普通の状態の時と、紅葉のピークの時にも行っていますので、コチラと比較しながらご覧ください。
10数年ぶりの大雪となった奈良県。当麻寺の「黒門」も雪に包まれています
当麻寺の「本堂(国宝)」。ここもキレイに雪が積もっています。連休初日でしたが、さすがに参拝客もほとんどいませんでした
当麻寺「西南院」のお庭から眺めた「西塔」
西南院の展望台から見た「双塔(国宝)」。ここには季節ごとに来ていますが、雪景色も美しいですね。こんな姿は滅多に見られないでしょう
雪が積もった枝越しに見る西塔。秋は見事な紅葉を見せてくれる木ですが、この日は真っ白ですね
西南院の「水琴窟」。雪の中に埋もれていますが、いつもよりもクリアに音が聞こえたような気がします
雪の書院。どことなく金沢っぽい風景に見えますね(笑)
雪が降り積もった木。改めて見ると美しいものですね
雪の「楼門」。赤い壁が真っ白い雪に覆われてとてもキレイでした
奥院へ向かう石段。写っている建物が何かは分からないのですが、雪景色に映える白壁ですね。風情があります
奥院へ向かう石段
雪に覆われた「蝋梅(ろうばい)」。春はまだまだ遠そうです
※マウスの乗せると「i」のマークが現れます。それをクリックするとコメントが表示されます。
■画像の一覧は【Flickr】でどうぞ。
■当麻寺(當麻寺)
HP: http://www.taimadera.org/
住所: 奈良県葛城市當麻1263
電話: 0745-48-2001
宗派: 高野山真言宗・浄土宗
本尊: 当麻曼荼羅
創建: 7世紀前半ごろ
拝観料: 境内は無料(伽藍:500円、中之坊:500円、西南院:300円、奥院:300円、護念院:300円)
拝観時間: 9:00 - 17:00
駐車場: 有料(「二上山ふるさと公園(無料)」から歩くことも出来ます)
アクセス: 近鉄南大阪線「当麻寺駅」下車、徒歩20分
※「大和七福八宝めぐり」「大和十三佛霊場めぐり」などの中に入っています