お釈迦さまの誕生日に『朝護孫子寺』参拝&お花見@平群町
お釈迦さまの誕生日とされる4月8日。平群町の『信貴山 朝護孫子寺』の「灌仏会」にお参りして、生まれたばかりの姿を模した釈迦誕生仏に甘茶をかけてお祝いしてきました。境内は桜もほぼ見頃で、いいお参りをさせていただきました!
巨大な福寅がお出迎えする古刹
信貴山に鎮座する『朝護孫子寺(ちょうごそんしじ)』(Instagram・Facebook・Wikipedia)。6世紀末、聖徳太子が物部守屋の討伐の戦勝祈願をしたところ、毘沙門天王から必勝の秘法を授かり、戦後に自ら刻んだ毘沙門天を祀るお寺として創建されたと伝わる古寺です。
寅(とら)を祀るお寺として、そして桜の名所としても知られており、4月8日のお釈迦さまの誕生日を祝う「灌仏会(かんぶつえ)」(または花会式・仏生会などとも)に合わせて、お花見とお参りをしたことがありました。
2022年の灌仏会は、桜がややピークを過ぎてしまっていましたが、美しく華やかな境内をのんびり散策し、いいお参りができました!
信貴山山頂に位置する『朝護孫子寺』(平群町)。仏教のお寺さんですが、神社のシンボルでもある鳥居が出迎えてくれる、仏教と神道が共存した神仏習合を感じさせてくれるお寺です。
朝護孫子寺は、毘沙門天王が現れた「寅年・寅日・寅の刻」だったことにちなみ、寅を祀っています。境内には寅を模した石灯籠や石像などが多数見られます。毎年、阪神タイガースの関係者さんやファンの方たちもお参りにいらっしゃることもあってか、駐車場では全国各地からのナンバープレートが見られました。
こちらは参拝客を迎えてくれる、張り子の巨大な寅「日本一福寅」です。その背後には桜の花、さらに上に見えるのが本堂です。最高の記念撮影スポットですね。
桜は終わりかけでしたが、こんな「THE・日本の春」と言いたくなるような美しい光景も。
境内には、聖徳太子さまのお像も祀られています。
朝護孫子寺の本堂は信貴山の中腹に建っており、京都・清水寺や奈良・長谷寺のような「懸造り(がけづくり)」になっていて、見晴らしは抜群です。
本堂からの眺め。やや霞がかっていますが、眼下の桜や奈良盆地が一望できます。
この日は平日でしたが、桜の季節ということもあってか、たくさんの参拝客がいらっしゃいました。
4月8日は灌仏会・仏生会・花会式
この日(4月8日)は、お釈迦さまの誕生日とされる日で、全国各地で灌仏会(かんぶつえ)・仏生会(ぶっしょうえ)・花会式(はなえしき)・降誕会(ごうたんえ)などの法要が行われます。
奈良県内では、東大寺・興福寺・法隆寺・金峯山寺など、多くのお寺さんで甘茶がけができますので、ぜひお釈迦さまのお誕生日をお祝いしてください!
朝護孫子寺の「灌仏会(かんぶつえ)」は、本堂で行われます。
※本堂内部は撮影禁止ですが、灌仏会の様子は撮影可能とのことでした。
花に囲まれた祭壇の中央に、生まれたばかりのお釈迦さまの姿を模した「釈迦誕生仏」像が祀られています。
お釈迦さまは、生まれてすぐに7歩歩き、右手では天、左手では地を指して「天上天下 唯我独尊(てんじょうてんがゆいがどくそん)」(大意:この世に我よりも尊いものはない)とおっしゃられたとされており、その姿を描いています。
「お釈迦さまが誕生した際、龍が産湯として甘露の雨を降らせた」とも伝わることから、誕生仏には甘茶(あまちゃ)をかけてお祝いする習わしです。面白いですよね。
また、本堂前では、参拝客に甘茶のお接待もありました。
甘茶は文字通り “甘いお茶” です。手渡される時に「甘いですよ」と一言いただいていたんですが、それほど甘すぎず、香ばしさがしっかりと感じられました。以前、法隆寺でいただいた甘茶は本当に甘くてびっくりしたこともありましたので、お寺によってかなりレシピが違うようです(笑)
信貴山城「御城印」なども販売中
余談になりますが、朝護孫子寺のお参りの際には、その前にある「信貴山観光iセンター」にも立ち寄ってみてください。地元ならではのお土産物などが販売されていますし、
信貴山城、椿井城の「御城印」(300円)なども販売されています。妖怪書家・逢香さんとコラボした松永久秀の「武将印」(700円)などもあります。
朝護孫子寺の境内から信貴山城跡や松永屋敷跡へも行けますから、歴史好きな方はぜひ!
●【過去記事】松永久秀ゆかりの『信貴山城跡』&『松永屋敷跡』@信貴山
もう一枚(右上に小さく写っているのがコラボ武将印です。)
桜や朝護孫子寺境内の写真など
■朝護孫子寺(信貴山)
HP: http://www.sigisan.or.jp/
Instagram: @shigisan
Facebook: @chogosonshiji
住所: 奈良県生駒郡平群町信貴山2280-1
電話: 0745-72-2277
宗派: 信貴山真言宗
本尊: 毘沙門天
創建: 587年(伝)
開基: 聖徳太子(伝)
拝観料: 境内無料(霊宝館:200円、戒壇めぐり:100円)
拝観時間: 入山は24時間可能
駐車場: 有料駐車場有(500円)
アクセス: 西名阪道路「法隆寺I.C」または「香芝I.C」より車で20分
■参考にさせていただきました
朝護孫子寺 - Wikipedia
灌仏会 - Wikipedia
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