2014-01-09

下の病気治癒を願って土団子を供える『消渇神社』@平群町

下の病気治癒を願って土団子を供える『消渇神社』@平群町

生駒郡平群町の古社『石床(いわとこ)神社』と『消渇(しょうかち)神社』へお詣りしてきました。消渇神社は、下半身の病気、婦人病や性病にご利益があるとされ、願掛けの際には「土の団子」12個を作って供え、願いが叶った際には「米の団子」を持ってきてお供えするという、とても変わった風習があります。拝殿前に土の団子がお供えされる様子は、なかなか不思議な光景でした。


古くは巨大な陰石を祀った古社『石床神社』

生駒郡平群町の越木塚にある古社『石床(いわとこ)神社』。「延喜式」に記載のある式内社で、祭神は剣刃石床命。当初は別の場所にありましたが、1924年、集落内の『消渇(しょうかち)神社』や「素戔鳴神社」などがあった現在の土地へ遷座されました。


石床神社は、大正13年(1924年)に旧社地より消渇神社境内奥の現在地に合祀された。拝殿前に天保5年(1834年)の狛犬が、奥に寛文7年(1667年)の石灯籠が奉納されている。

瓦葺きの覆屋内に三つの社殿があり、中央が石床の神である。また、左右の社殿には太玉命(ふとだまのみこと)と、本来の祭神である素盞鳴命(すさのおのみこと)を祀っており、拝殿の奥には神篭石(かみごおりいし)がおかれている。

説明書きより


ここは最寄り駅の平群駅から車で15分ほどかかる場所にあり、道が入り組んでいるためかなり分かりづらい場所にあります。交通量は多くありませんが、道も細めですので、カーナビなどを使用した方が無難でしょう。

なお、この日、私たちは行きませんでしたが、石床神社の旧社地も近くにあります。社殿を持たない古い形式の神社で、磐座の前に鳥居をおき、巨石の裂け目(陰石)を信仰対象としていたそうです(こちらのページに詳しいです)。


石床神社・消渇神社@平群町-01

平群町越木塚にある『石床(いわとこ)神社』と、境内社の『消渇(しょうかち)神社』の前。集落内の細い道にあります。駐車場はこの看板から30mほど先に。さらに奥へ進むと、石床神社の旧社地があります。私たちはそちらへはお参りしませんでしたが、お時間があればぜひ!

石床神社・消渇神社@平群町-02
石床神社への石段。すぐ右手に鉄筋コンクリート造の集会場がありますが、利用される回数も少ないのか、少しだけ廃墟の香りがしてきそうな雰囲気でした

石床神社・消渇神社@平群町-03
消渇神社・石床神社の説明書き。消渇神社がメインの扱いになっていますね

石床神社・消渇神社@平群町-04
境内に入ってすぐ。「式内大社平群石床神社」の碑があります

石床神社・消渇神社@平群町-05
石床神社の拝殿の様子。狛犬は1834年のもの

石床神社・消渇神社@平群町-06
石床神社の本殿。中央が石床の神「劔刃石床別命」(けんじんいわとこわけのみこと)で、元の主祭神だった素盞鳴命(すさのおのみこと)と太玉命(ふとだまのみこと)が左右におわします。旧社地では巨石がご神体だったそうですから、お姿が変わりすぎて驚きますね


土の団子・米の団子をお供えする『消渇神社』

石床神社の境内の左手の鳥居をくぐり、石段を登った先に『消渇(しょうかち)神社』があります。

ここは女性の病気や性病に効果があるとされた神社で、願掛けの際には「土の団子」12個を作って供え、願いが叶った際には「米の団子」を持ってきてお供えするという、とても変わった風習があります。

消渇(しょうかち)神社は、本来は地域の産土神である正勝(しょうかつ)の神として祀られていた。

室町時代に、旅の僧・信海が腰の病を治してもらってから、下半身の病気に御利益があるとして村人に信仰されるようになる。江戸時代には、社名から女性の病気や性病に効果があるとして、京都祗園からの参拝者もあり、参道に茶店が出るほど賑わったという。

願掛けには、境内階段下の屋形で土の団子を12個つくり、これを供えて祈願し、願いが叶うとお礼に米の団子を12個お供えする。

説明書きより


私も実際に観てみるまでどんなものだか想像できませんでしたが、ちゃんと可愛らしいサイズのお団子が供えられていました。とても不思議な光景でした。


石床神社・消渇神社@平群町-07

境内左手にある鳥居をくぐり、石段を登った先に『消渇神社』があります。この覆い屋で土の団子をこねて奉納します

石床神社・消渇神社@平群町-08
ここが土をこねるスペースです。土もお皿も揃っていますし、こねる際に使用する水も取れます

石床神社・消渇神社@平群町-10
この土でお団子を作ります。ちょっとした砂場のようにしか見えませんが、下半身の病気、婦人病や性病にご利益があるそうですから、しっかりと願をかけながら作りましょう

石床神社・消渇神社@平群町-09
「土の団子 消渇神社へ祈願のときは土の団子12個を供え、満願のときは、米の団子12個を供えて下さい 社務所」

石床神社・消渇神社@平群町-12
消渇神社の拝殿。ここの前にお供え物があります

石床神社・消渇神社@平群町-13
拝殿に供えられた、土の団子と米の団子。なかなか不思議な光景です

石床神社・消渇神社@平群町-14
土の団子も米の団子も、ごく小さなサイズです。上手く作ってあると感心してしまいました

石床神社・消渇神社@平群町-15

石床神社・消渇神社@平群町-16

石床神社・消渇神社@平群町-17

石床神社・消渇神社@平群町-11
拝殿脇から見える消渇神社の本殿


近くには「消渇神社 御神水」なども

石床神社・消渇神社@平群町-18
消渇神社のさらに上には「七社神社」へ続く石段があります。境内はそれほど広くはありませんが、立派な石垣が。土塀は崩れかかっていますが、古くから篤く信仰されていたのでしょうね

石床神社・消渇神社@平群町-19
七社神社。小さなお社です

石床神社・消渇神社@平群町-21
境内地のすぐお隣には廃墟になった家屋が。比較的最近のものに見えるだけに、生々しいですね

石床神社・消渇神社@平群町-23
消渇神社への道沿いに「消渇神社 御神水」という建物がありました。湧き水を柄杓ですくっていただくんでしょうね。生水では飲めないようですが、お参りの際には御神水を入れられる容器を準備しておくといいかもしれません

石床神社・消渇神社@平群町-24
近くにある「剣上塚古墳」。住宅街の真ん中にぽつりとあって、なかなか見つかりませんでした。「直径20数m、高さ3.6mの円墳。墳丘裾に円筒埴輪列を廻らせ、その形態より6世紀前半頃の築造とみられる。西側には墳丘を区画する掘割りが残る」とありました。ぱっと見は単なる小山ですね



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■消渇神社・石床神社

住所: 生駒郡平群町越木塚
祭神: 劔刃石床別命、太玉命、素盞鳴命
拝観料: 境内無料
駐車場: あり
アクセス: 近鉄生駒線「平群駅」から車で15分ほど

※実際にお邪魔したのは「2013年12月23日」でした


■参考にさせていただきました

消渇神社・石床神社
平群石床神社 奈良県平群町










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