2008-08-19

奈良市中心部にある天皇陵『開化天皇陵』

開化天皇陵

奈良市の繁華街「三条通」を歩いていると、そのすぐ脇に突然現れるのが『開化天皇陵』です。色んなところに色んな古墳が残されている奈良ですが、位置的な意外性はナンバーワンかもしれませんね。


第9代天皇の陵墓が三条通に!

この「開化天皇(かいかてんのう)」という方は、第9代の天皇です。別名を稚日本根子彦大日日尊・若倭根子日子大毘々命とも。生まれが「紀元前208年」という、まだ歴史と神話が入り混じった古代の時代の天皇ですので、後の歴史書に加えられた「実在しない天皇」とする説もあるのだとか。

そんな方の陵墓とされる「念仏寺山古墳(春日率川坂上陵(かすがのいざかわのさかのえのみささぎ)といいます)」が奈良市の中心部にあることが驚きですよね。

ちなみに、その父の8代天皇「孝元天皇」の陵墓は、橿原市にある「剣池嶋上陵」とされ、息子の10代天皇「崇神天皇」の陵墓は、天理市柳本町の「柳本行燈山古墳」とされているそうです。

・・・とはいえ、どの天皇陵も同様なんですが、宮内庁の看板があり、そこから参道が伸びていて、その先は門に突き当たるだけ・・・という基本的な作りは共通ですので、立ち寄っても特に楽しいものではありません。

全長約100mにも及ぶ前方後円墳とのことですが、正面からはその全貌を見ることが出来るワケでもなく、大きさも実感できません。

奈良県民なら今さら天皇陵を見たくらいでは面白味を感じないのかもしれませんが、県外の方に「こんな中心部にも天皇のお墓があるんだぞ!」と自慢するにはちょうどいいのかもしれませんね(笑)

開化天皇陵-01
奈良市の中心部の三条通沿いに突然現れる『開化天皇陵』。JRと近鉄の奈良駅の中間地点で、隣にはホテルフジタ奈良が建っているようなところにあります

開化天皇陵-02
もちろんここも宮内庁管轄。天皇陵ですから、都市部の緑豊かな市民憩いの場・・・になるはずもなく、看板と参道と小さな管理事務所しかありません

開化天皇陵-03
普通は鳥居は門の前にあるものだと思いますが、ここは逆の配置になっています。しっかりと周濠も掘ってあるはずなんですが、残念ながらこちらからは確認できません。もう少ししっかりと周辺を探索すると見られるようです



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