2015-05-14

本堂の周りを練り歩く雨バージョンの『練供養会式』@當麻寺

本堂の周りを練り歩く雨バージョンの『練供養会式』@當麻寺

毎年5月14日に葛城市・當麻寺で営まれる『聖衆来迎練供養会式』。毎年のように拝見していますが、今年は雨に見舞われ、本堂「曼荼羅堂」を一周する雨の日仕様となりました。
観音・勢至・普賢菩薩さまたち二十五菩薩が、真っ直ぐな来迎橋を渡って中将姫をお迎えに来るシーンを再現した法要で、例年とはまた違った雰囲気でした!

【追記】當麻寺の「練供養会式」は毎年5月14日でしたが、2019年から「毎年4月14日」開催へと変更になります。


千年続く伝統行事。雨の日もあります

中将姫の命日にあたる5月14日、葛城市・當麻寺で行われる『聖衆来迎練供養会式』(通称:お練り、練供養会式)。

「往生要集」を著した天台宗の僧・恵心僧都源信(Wikipedia)が、比叡山で始めたとされており、源信の生まれ故郷である當麻にも伝わっています。1005年、當麻寺で初の練供養会式が行われて以来、千年以上も途切れること無く続けられています。


私たちは、自宅から近いこともあり、ほぼ毎年拝見していますが、今年は天気予報がはずれて、珍しく雨模様になってしまいました。

練供養会式は、當麻寺の背後の聖なる山「二上山」に日が落ちる前、16時から始まります。ギリギリまで雨が止むのを待っていたようですが、15時頃に雨バージョンで開催されることが決定したようです。


2015年 聖衆来迎練供養会式@當麻寺(葛城市)-01

毎年5月14日に催される、葛城市・當麻寺の『聖衆来迎練供養会式』。2015年は残念ながら雨になりました。降ったりやんだりを繰り返していましたが、お練りの最中も小雨が降っていました。「練供養の日は晴れる」と言われてきただけに、ちょっと珍しいですね

2015年 聖衆来迎練供養会式@當麻寺(葛城市)-02
本堂前の様子。例年は、本堂「曼荼羅堂」(この日は「極楽堂」と呼ばれます)から、東側の小さなお堂(この日は「娑婆堂」と呼ばれます)まで「来迎橋」がかけられ、その上を練り歩きます。雨の場合は、本堂の周りを練り歩く形に変更となります


曼荼羅堂の周りを反時計回りに一周します

2015年 聖衆来迎練供養会式@當麻寺(葛城市)-03
雨バージョンの練供養会式。まずはお堂の背後からお稚児さんたちが登場して始まります。皆さん、来迎橋はわたらず、本堂に入って法要に参列し、本堂を反時計回りに一周し、南側の「護念院」へと入っていきます

2015年 聖衆来迎練供養会式@當麻寺(葛城市)-04
例年同様、二十五菩薩さんたちは、本堂の東側にある護念院との間に渡された橋を通って本堂へ向かいます。幅が狭い、お面のため視界が狭い、雨で足元が滑るという悪コンディション。この最初の部分は特に角度が急なため、皆さん大変そうでした

2015年 聖衆来迎練供養会式@當麻寺(葛城市)-05
次々と菩薩さんが本堂へ向かいます

2015年 聖衆来迎練供養会式@當麻寺(葛城市)-06
最後に、蓮華座を手にした「観音菩薩」さま(すくいぼとけ)と、合掌しながら歩く「勢至菩薩」さま(おがみぼとけ)が登場します。この時点では普通に橋をわたっています

2015年 聖衆来迎練供養会式@當麻寺(葛城市)-07
本堂の南側についたところから、一度沈み込んでから伸び上がるような、独特のムーブが始まります。反時計回りに本堂正面(東側)へ登場し、本堂へ入って短い法要を行います


雨の日はどこが拝見しやすいのか?

雨のお練りは初体験でしたので、どんな手順になるのか分からず最初は戸惑いました。

●本堂正面の「来迎橋」の周囲は、雨宿りしながら待つ参拝客で混雑する
●正面以外であれば、人は少ない。場所を移動しながら観られる

この日観た限りではこんな印象でした。特に本堂の裏手(西側)は、回廊の高さも低いため、すぐ目の前を通るような迫力のある様子が観られます。その分だけ、遠くからだと観客の傘が邪魔になりますので、遠目からだと見えづらいかもしれません。

傘を差しながら拝見するとなると、どうしても制限がありますので、あまり無理をしないようにしましょう。


2015年 聖衆来迎練供養会式@當麻寺(葛城市)-08

二十五菩薩さまが本堂へ入っている間に、本堂北側へ移動してみました。雨のため人も少なめで、ゆったりとしています

2015年 聖衆来迎練供養会式@當麻寺(葛城市)-09
本堂の北東の角を曲がって、観音菩薩さまと勢至菩薩さまの姿が観られました!回廊部分はそれほど広くないので、床を踏み鳴らす力強い動きも、やや控えめになっています

2015年 聖衆来迎練供養会式@當麻寺(葛城市)-10
北西角の手前。背後に見える部分は、當麻寺・本堂の西側にある「閼伽井屋(あかいや)」。ここだけ出っ張っていて、回廊の幅がさらに狭く、そして曲がり角も増えています


菩薩さまが目の前に!雨の日ならでは

2015年 聖衆来迎練供養会式@當麻寺(葛城市)-11
本堂の西側へ。建物の裏手のため、こちら側には高欄(手すり)はありません。また、山側にあたるため建物との高低差も少なく、目線レベルでお練りが観られます!

2015年 聖衆来迎練供養会式@當麻寺(葛城市)-12
閼伽井屋の前を練り歩く菩薩さま。雨の年しか観られない、ある意味とても貴重な光景ですね!

2015年 聖衆来迎練供養会式@當麻寺(葛城市)-13
どっしり腰を沈めて……

2015年 聖衆来迎練供養会式@當麻寺(葛城市)-14
高く伸び上がります!ずっとこの動きを繰り返すため、とても大変なお役目なのです

2015年 聖衆来迎練供養会式@當麻寺(葛城市)-17
閼伽井屋の出っ張りによる、小さな曲がり角を曲がるところ。スマホで撮影しました。細い部分をゆっくりと慎重に、上下動を繰り返しながら曲がっていきます。さすがにこのパターンは事前に練習なさっていないでしょうし、視界も狭くて大変でしょう

2015年 聖衆来迎練供養会式@當麻寺(葛城市)-18

2015年 聖衆来迎練供養会式@當麻寺(葛城市)-19

2015年 聖衆来迎練供養会式@當麻寺(葛城市)-20

2015年 聖衆来迎練供養会式@當麻寺(葛城市)-21

2015年 聖衆来迎練供養会式@當麻寺(葛城市)-22
本堂裏手の回廊はこの幅ですから、菩薩さまと御付きの方は横に並んで歩けません。後ろから支えて誘導する形になります

2015年 聖衆来迎練供養会式@當麻寺(葛城市)-23
やや遠目から。閼伽井屋の張り出した部分がよく分かります

2015年 聖衆来迎練供養会式@當麻寺(葛城市)-25
観音菩薩さまと三重塔

2015年 聖衆来迎練供養会式@當麻寺(葛城市)-26
本堂の南側から、また護念院へと続く橋を渡って、雨バージョンの『聖衆来迎練供養会式』は終わります。最後に雅楽隊やお稚児さんなども続いて練り歩いています

2015年 聖衆来迎練供養会式@當麻寺(葛城市)-28
この日は拝見しませんでしたが、當麻寺には、弥勒菩薩坐像と四天王像という素晴らしい仏さまもおわしますし、国宝の2つの三重塔なども現存しています。塔頭寺院のお庭も美しいですし、ぜひゆっくりと拝観してみてください!

2015年 聖衆来迎練供養会式@當麻寺(葛城市)-29
雨が上がり、水蒸気で煙った二上山。當麻寺・奥院の北側のグラウンドが「練供養臨時駐車場」として開放されています(無料)。台数に限りはありますが、車でも便利になりましたね



■當麻寺

HP: 中之坊- http://www.taimadera.org/ 、奥院- http://www.taimadera.or.jp/
住所: 奈良県葛城市當麻1263
電話: 中之坊 0745-48-2001、奥院 0745-48-2008
宗派: 高野山真言宗・浄土宗
本尊: 当麻曼荼羅
創建: 7世紀前半ごろ
拝観料: 境内は無料(伽藍:500円、中之坊:500円、西南院:300円、奥院:300円、護念院:300円)
拝観時間: 9:00 - 17:00
駐車場: 無料駐車場あり(台数に限りがあります)
アクセス: 近鉄南大阪線「当麻寺駅」から徒歩約20分


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