「東塔特別開扉」と「天武忌・万燈会」＠薬師寺
今年もまた、義父から『薬師寺』の「天武忌・万燈会」の法要へ参加できるチケットをいただいてお参りしてきました。雨が降りだす生憎のお天気でしたが、来月から8年にわたる大修理が始まる「東塔」の勇姿も目に焼き付けてきました。
せっかくの「天武忌」も雨降りでした
薬師寺の「天武忌」には、一昨年も伺っていますので、細かい説明は省きます。以下の記事を合わせてご覧ください。
●一昨年の記事
薬師寺「天武忌・万燈会」を見てきました（前編）、（後編）
夜には大講堂前に並べられた燈籠に灯りがともる「万燈会」なども行われるため、とても美しい光景が見られるのですが、今年は雨が降ってしまったため、ほとんどの灯りが消えてしまい、やや寂しい感じでした。
「天武忌・万燈会」当日の薬師寺。金堂前にも舞台が組まれ、大般若経転読法要と十二神将の練供養などが行われていました。到着が夕方だったので、法要は見ることができませんでした
金堂の裏側には、燈籠の準備万端。しかし、この後で雨が降ってきてしまいました･･･
天武忌の会場となる「大講堂」前。天武天皇を偲ぶ法要で、以前までは大講堂に天武天皇・持統天皇・大津皇子の絵が飾られていましたが、今年は天武天皇の像が祀られ、絵は金堂に置かれていました
薬師寺「大宝蔵殿」も特別特公開中。今回も「吉祥天女画像（国宝）」にお会い出来ましたが、やはり素晴らしいですね。それほど広い展示スペースではないにしても、吉祥天関連だけで企画が組めてしまうのですから、さすがは大寺院です
2年前はいただけなかった「夕食」も、今回はしっかりいただいてきました。パッケージに「薬師寺天武忌」の文字とイラスト入りの特別仕様のお弁当です
お弁当の中身。精進料理がベースになっていますが、見た目も華やかで美味しいお弁当でした。私たちは「東僧坊」前のベンチで食べてますが、ちゃんと食堂があってそこでいただけます
東塔の特別開扉は2010年10月末まで！
薬師寺の国宝建築物「東塔」も、2010年10月末まで特別開扉されています。これが終了すると、すぐに平成30年までの大修理が始まってしまいますので、今の姿は当分拝めなくなってしまいます。私たちも、恐らくこれが修理前の最後となると思いますので、しっかりと目に焼き付けてきました。
なお、今回の「東塔特別開扉」では、塔内に鏡が設置されていて、天上に描かれた天平の美しい文様が見られるようになっています。思った以上にきれいに絵が残っていて、とても見事でした！
2010年春から始まった「東塔特別開扉」も、2010年10月末までとなりました。これが終わると、平成30年までの8年間に及ぶ大修理が始まってしまいますので、しばらく美しい東塔の姿は見られなくなってしまいます
特別開扉中の薬師寺「東塔（国宝）」。小雨交じりの夕方だったため、写りが暗くて申し訳ありません。今回の公開では、中の仏さまは「東院堂（国宝）」へ移されていて、間近でお会いできます。東塔の内部には鏡が置かれ、天上に描かれた美しい文様がはっきりと拝見できます
こちらはまだ新しい薬師寺「西塔」。こちらも初層が開扉されていますのでお見逃しなく
夕暮れの薬師寺伽藍。次にこの美しい状態の東塔が拝めるのは8年も先のことになるかと思うと、不思議な気分ですね
雨の夜の薬師寺の様子です
お天気と時間帯の関係で、この日はそれほどきれいな写真は撮れませんでしたが、夜の薬師寺の写真を何枚か掲載しておきます。この状態の東塔の姿が見られるのもあとわずかですので、ぜひ10月中に行ってみてください！
■薬師寺
ＨＰ: http://www.nara-yakushiji.com
住所: 奈良県奈良市西ノ京町457
電話: 0742-33-6001
宗派: 法相宗大本山
本尊: 薬師三尊像（国宝）
創建: 680年（天武天皇9年）
開基: 天武天皇
拝観料: 500円（「玄奘三蔵院伽藍」公開時は800円）
拝観時間: 8:30 - 17:00
駐車場: 有料駐車場あり（普通車500円）
アクセス: 近鉄「西ノ京駅」下車すぐ
