2008-10-08

薬師寺「天武忌・万燈会」を見てきました(前編)

薬師寺(天武忌・万燈会)

ちょっとした時間が出来たため、久しぶりにお寺巡りでもしてこようと思っていたところ、突然、海外旅行へ出かける義父から、『薬師寺』の「天武忌・万燈会」という法要に参加できるチケットをもらいました。

どのような内容だか全く把握していなかったですし、薬師寺には先月も行ったばかりでしたので、正直、あまり乗り気ではなかったのですが、これがかなり楽しめました!薬師寺の隅から隅まで満喫できた感すらあります(笑)


「天武忌・万燈会」の日はどこか華やか!

「天武忌・万燈会」当日の薬師寺は、やはりいつもとは違った表情でした。平日(水曜日)だというのに、参拝客が多いのは当然ですが、金堂前には練供養のための舞台が作られていたり、万燈会用の燈籠が置かれていたり。

いつも華やかな境内ですが、より一層賑やかで、どことなく「お祭りの日」のような印象すらあります。

薬師寺(天武忌・万燈会)-01
薬師寺の「天武忌・万燈会」に参拝できる、無料招待券(?)のようなチケット。海外旅行の日程と重なってしまった義父からの頂き物です。拝観料は無料で、申込者には夕食もつきます(私たちは申し込みしてませんでした)

薬師寺(天武忌・万燈会)-0
金堂前の様子。私たちは午後から参拝しましたが、午前中にはここで「十二神将練供養」が行われていたようです。薬師寺創建を発願した天武天皇の法要なのだとか

薬師寺(天武忌・万燈会)-0
法要の日に合わせたワケではないと思いますが、かなりの数の修学旅行生が来ていました。東大寺・興福寺・法隆寺だけではなく、西ノ京もルートに入っているんですね。嬉しいような・・・

薬師寺(天武忌・万燈会)-0
大講堂前には「万燈会」の準備が。夜になると、ここに一斉にロウソクの火が灯され、かなり美しい眺めになることでしょう!

薬師寺(天武忌・万燈会)-0
大講堂前の様子。この布地は、薬師寺ゆかりの、または天武天皇ゆかりのものなのでしょうか?高貴な色使いで、青空と朱色に見事に映えていました


この日の薬師寺は「全て公開」です!

特別なしつらえがあるだけではなく、この日は、全ての施設が公開されています!

 ・「東塔(国宝)」「西塔」の初層部分も公開
 ・「金堂」の扉も全て開放
 ・公開期間が決まっている「聚賓館」「大宝蔵殿」も公開
 ・同じく「玄奘三蔵院伽藍」も公開

この日ばかりは、本当に薬師寺の全てを見ることが出来るのです。ちなみに、私たちは無料で参拝できるチケットをいただいていたため、全て無料で拝観させていただきました!

夕食は「事前申し込みが必要」ということで食べられませんでしたし、終了時間を忘れていたため「野点(お茶です)」もいただき損ねてしまいましたが、文句を言えた筋合いではありません。本当に色々と楽しませていただきました!


薬師寺(西塔)-01

西塔の前にも、こんな吹流しが立ててありました。この日は、西塔・東塔ともに初層部分が公開されていて、初めてその内部を拝見できました

薬師寺(東塔)-01
薬師寺の創建当初から残る唯一の建物「東塔(国宝)」。こちらも内陣が公開されていました。手前の黄色と青の垂れ幕のため、だいぶ雰囲気が変わって見えます

薬師寺(金堂)-01
いつ見ても凛々しい「金堂」。この日は天武忌ということで人出も多かったのですが、普段は閉まっているほとんどの扉が開放され、かなり雰囲気が違って見えました

薬師寺(東僧坊)
売店などが置かれている「東僧坊」の様子。さすがにこの日は参拝客も多く、お坊さんの説法にもこれだけの人が集まっていました

薬師寺(聚賓館・大宝蔵殿)
この日は「聚賓館」「大宝蔵殿」も公開されていました。歴史ある薬師寺にしては、意外と見どころが少ないような気もしますが、「吉祥天女画像(国宝)」はかなりの美しさでしたね。これまで見た仏教絵画の中でもかなりの上位に来ると思います!

薬師寺(東院堂)
「聖観世音菩薩像(国宝)」などが祀られている「東院堂(国宝)」。回廊の外側にあるため、いつもついつい忘れがちですが、とっても落ち着いた、奈良のお堂らしい建物です


巨大壁画「大唐西域壁画」が大迫力!

また、この日公開となっていた「玄奘三蔵院伽藍」のご本尊となっている、平山郁夫さんの巨大壁画「大唐西域壁画」も初めて見ることができました。

この伽藍自体は1991年の建立です。以前から、相方や義母から「迫力がスゴイ!」という評判だけは聞いていたのですが、噂に違わぬ大迫力ですね。あれだけのスケールの大きなものであれば、確かにご本尊として祀られるだけの価値があるでしょう。

また、この日は伽藍の中で「さつき盆栽秋風展」が開催されていました。お寺の廻廊と盆栽という組み合わせが絵になるのは当然のことですが、この日は気持ちいい秋晴れだったため、より一層美しい姿でした。こんなイベントも楽しくていいですね!

薬師寺(玄奘三蔵院伽藍)-01
金堂などがある一角から、道路を挟んで唐招提寺側へ行くと、「玄奘三蔵院伽藍」「お写経道場」などがある敷地があります。今までここに立ち寄ったことはありませんでしたが、かなり広々としていて驚きました

薬師寺(玄奘三蔵院伽藍)-02
伽藍の中央に位置するのが「玄奘塔」。その周辺には「さつき盆栽秋風展」が開催され、多数の美しい盆栽が展示されていました。それにしても見事な秋晴れで、雲もキレイに写ってます

薬師寺(玄奘三蔵院伽藍)-03
「玄奘塔」を正面から。ここには険しい表情の「玄奘三蔵像」が祀られています。玄奘三蔵を祀っているのは、薬師寺(と興福寺)が「法相宗」の大本山で、その始祖に当たるためです

薬師寺(玄奘三蔵院伽藍)-04
平山郁夫さんの壁画がご本尊として祀られている「大唐西域壁画殿」。玄奘三蔵の旅の道筋をたどった「大唐西域壁画」があります。普段は拝観できないため、私は初めて拝見しましたが、すごい迫力ですね!事前に想像したよりも遥かに壮大なものでした!

薬師寺(玄奘三蔵院伽藍)-05
伽藍の内部には、こんな盆栽の陳列も。荒縄・玉砂利・杭、それだけの素材なんですが、これだけ格好よく見えるものなんですね。素晴らしい演出だと思います

薬師寺(玄奘三蔵院伽藍)-06
二人そろって苔好きなので、色んな盆栽があった中で、私たちのナンバーワンはコレ。いつかこの手の苔盆栽を自分で作ろうと思ってます!

憧れの「お写経道場」は広くてキレイ!

ここと同じ敷地の中には(薬師寺から唐招提寺に向かったあたり)には、薬師寺の大きな「お写経道場」もありました。書に関しては全く自信がない私ですが、「いつかはお写経をしてみたい!」と思っているため、興味津々で中を拝見してきました。

お写経は、お寺のお堂のような座敷広間でやるのかと思っていたら、やはり年配の方が多いことに配慮してあるのか、ちゃんと椅子と机が準備してありました。

まるで図書館のように静かに精神集中して・・・というイメージだったのですが、この日はさすがに人数が多いためか、意外と周りの休憩中の方やスタッフの方の声で、かなり賑やかです。このくらいの方がかえって入りやすくていいのかもしれませんね(笑)

実際にここに足を運んでお写経するのもいいですが、自宅でお写経できるサービスなども行っているようですので、詳しくは薬師寺の公式サイトの「写経行事案内・ご自宅でのお写経」のページをご覧ください。

薬師寺(お写経道場)-01
かなり大き目な「本坊寺務所」と「お写経道場」の建物。時間ができたらお写経にも挑戦してみたいと思っているので、興味津々で内部を拝見してきました

薬師寺(お写経道場)-02
薬師寺の「お写経道場」の様子。かなり広々としたスペースで、皆さん静かに写経をなさってました。一見、お年寄り相手の寺子屋みたいに見えてしまいますが、精神集中の場としては最適なのかもしれませんね

薬師寺(法被)
お寺の関係者の方が着ていた法被。背中の「薬」の字をかたどった文様がいいですね!この柄のTシャツを販売して欲しいくらいの完成度です(笑)


山伏さん登場で、シュールなライブ感を満喫!

書く順番は前後しますが、この日の法要には、山伏姿の僧侶たちによる「柴燈大護摩(さいとうおおごま)」というものもありました。山伏といえば「山岳寺院のもの」というイメージがありますので、何故それが薬師寺にあるのかはよく分かりません。

しかし、意味は分からないながらも、目の前を山伏さんが歩いているシュールさだとか、鐘が鳴り響く重低音、読経の静かな声など、かなりの「ライブ感」が感じられるんですよね(罰当たりな言い方ですが・・・)。

最初から最後までじっくりと見ていたワケではありませんでしたが、いつか落ち着いてその流れを追いかけてみたいと思いました。

薬師寺(柴燈大護摩)-01
薬師寺境内を歩く山伏さんたち。薬師寺と山伏という、ちょっと意外な組み合わせですね。ほら貝を吹き鳴らし、念仏を唱えながら歩く姿は、どことなくシュールです

薬師寺(柴燈大護摩)-02
「柴燈大護摩(さいとうおおごま)」の現場。護摩木に願い事を書き入れ(@500円)、それを燃やすのだそうです。周囲を沢山の見物客が取り巻いていました

薬師寺(柴燈大護摩)-03
山伏姿の一人が、念仏を唱えながら空に向かって矢を射り、それを参拝客が拾いに行くというもの。私は初めて見ましたが、なかなか面白いものですね

薬師寺(柴燈大護摩)-04
最後は、まとめて護摩木を燃やして終了。全てを見ていたワケではありませんが、独特の音と匂いが面白かったですね。ライブの迫力を感じました(笑)


●この日の後半(万燈会)の模様はコチラです
薬師寺「天武忌・万燈会」を見てきました(後編)



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■薬師寺

HP: http://www.nara-yakushiji.com
住所: 奈良県奈良市西ノ京町457
電話: 0742-33-6001
宗派: 法相宗大本山
本尊: 薬師三尊像(国宝)
創建: 680年(天武天皇9年)
開基: 天武天皇
拝観料: 500円(「玄奘三蔵院伽藍」公開時は800円)
拝観時間: 8:30 - 17:00
駐車場: 有料駐車場あり(普通車500円)
アクセス: 近鉄「西ノ京駅」下車すぐ










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