2016-03-26

仏教と刀・噂の刀展・西塔内陣特別公開など @薬師寺(奈良市)

仏教と刀・噂の刀展・西塔内陣特別公開など @薬師寺(奈良市)

法相宗大本山『薬師寺』で、大きな話題となっている特別展「仏教と刀」「噂の刀展」と、貴重な「西塔初層 内陣 釈迦四相像 特別公開」を拝見してきました。ちょうどこの日は、1週間続く『花会式(はなえしき)』(修二会)が始まる直前で、美しい造花に彩られた金堂と、境内を厳かに歩む練行衆の方々の姿も見られました。


1週間続く『花会式』の初日でした

奈良市の西ノ京にある古刹『薬師寺Wikipediaでは、2016年春、さまざまな企画展などが催され、大きな話題となっています。

それと同時に、3月25日から1週間続けられる『花会式(はなえしき)』(修二会)が始まりました。

花会式は、10人の「練行衆(れんぎょうしゅう)」と呼ばれる籠もりの僧侶が、1日6回(初夜・半夜・後夜・晨朝・日中・日没)の法要を、不眠不休で行います。この日はちょうどその初日に当たり、夜から始まる行の準備が進められていました。

国宝の「薬師三尊像」が祀られる金堂の中には、「梅・桃・桜・山吹・椿・牡丹・藤・百合・かきつばた・菊」という10種類の造花(つくりばな)が堂内に飾られます。華やかで厳かな雰囲気の中で、国家繁栄と五穀豊穣などの祈りが捧げられます。


花会式(直前)@薬師寺-01

薬師寺の駐車場近くの案内看板。2016年3月は3つの特別企画が同時開催されています。時間の関係で、東院堂で開催されている、日本画とガラス造形のコラボ展示「水と光の幻想」(2016年3月3日~3月31日)は残念ながら拝見できませんでした

花会式(直前)@薬師寺-02
薬師寺・金堂の様子。花会式の結願となる3月31日の、『鬼追式』(紹介記事)に使用される舞台が設置されていて、いつもとは違った雰囲気です。金堂の内部も、10種類の花が飾られており、特別な日であることが感じられました

花会式(直前)@薬師寺-03
私たちが金堂の前にいた15時過ぎごろ、遠くから錫杖を鳴らす音、そして下駄を鳴らす音が聞こえてきました。この日の夜から参籠する練行衆の方々です。隣接する鎮守の社「休ヶ岡八幡宮」にお参りしてきたところだったのかもしれません

花会式(直前)@薬師寺-04
練行衆の方たちは、解体修理が進められている「東塔」(国宝)の前を通り……

花会式(直前)@薬師寺-05
金堂の脇を通りすぎて、奥へと進まれていきました。無事に法要を終えられるようにお祈りします!


話題の刀剣が集まった「噂の刀展」など

薬師寺で開催中の、特別開扉「仏教と刀(@大宝蔵殿)」と、特別展示「噂の刀展(@聚宝館)」(詳細はこちら)。

現在、刀をモチーフにしたゲームの影響もあり、大変な刀剣ブームが巻き起こっています。特別展示「噂の刀展」では、ゲームから刀剣に興味を持ち始めた初心者を対象に、わかりやすくその魅力を解説しています。

妖刀村正や虎徹など、まったく知識のない私でも名前を知っている名刀がずらりと並び、とても見応えがありました!鑑賞ポイントが丁寧に解説してあり、それを頼りに観察していくと、刃紋の違いや美しさに引きこまれていきますね。いわゆる「刀剣女子」の方たちも来場されていて、熱心に見入ってました。

そして、隣接する大宝蔵殿の特別開扉「仏教と刀」では、仏教美術の中にどうのように刀が登場しているのかを展示したもの。不動明王、文殊菩薩、四天王(増長天)など、剣を手にした仏像や図像が見られます。展示数はそれほど多くないので、やや物足りない感もあります。

とはいえ、「日本刀剣博物技術研究財団」さんのページの最後に紹介されている「仏像等の中に内蔵された守刀」は感動的でした!束の部分に仏像が仕込んであって、鬼のお像の体内に挿しておくというもの。こんなタイプのものは初めて見ましたので、本当に興味深かったです!


仏教と刀・噂の刀展@薬師寺-06

大宝蔵殿の「仏教と刀」、聚宝館の「噂の刀」展のポスター。拝観料は共通ですので、両会場とも見られます。ポスターで剣を構えるのは、花会式の咒師(じゅし)の方。「咒師作法 天の持剣」として、法要の所作の中にも剣が登場します。会場ではその様子がじっくりと見られる映像作品も流されていました

仏教と刀・噂の刀展@薬師寺-07
聚宝館の入口部分。この中に名刀がずらりと展示されています!会場はそれほど広くありませんが、仏像などと違って、刀はコンパクトに展示できるため、かなりの数を拝見しました

仏教と刀・噂の刀展@薬師寺-15
大宝蔵殿でいただいた御朱印です。力強い「倶利伽羅不動」の文字と判がいいですね!おそらく今回の特別展の会場限定となると思います


■仏教と刀・噂の刀展

HP: http://www.nara-yakushiji.com/data/0026.htm
開催期間: 2016年3月1日 - 5月8日
拝観料: 大人・中高生500円 小学生無料(※別途拝観料が必要)
共通券: 大人1,600円、中高生1,200円、小学生300円(薬師寺拝観料+西塔内陣特別拝観料+仏教と刀・噂の刀展)


西塔の初層内陣に入れます!大迫力!

そして、もう一箇所拝見したのが、「西塔初層 内陣 釈迦四相像 特別公開」です(3月1日~6月30日)。

薬師寺・西塔は、1981年に再建されたもの。その初層の内部には、2015年6月に彫刻家・中村晋也氏から奉納された、群像形式の「釈迦四相像」が祀られていて、初めて拝見しましたがものすごい迫力でした!

西塔の内陣に入られるというだけでも嬉しいのですが、心柱の周りを超立体的な彫像が取り囲んでいて、こちらに迫ってくるかのよう。紹介ページに写真が掲載してありますが、これでも伝わりきれないくらいの迫力です。

西塔が開扉されている様子は、だいぶ前に遠目に見たことはありましたが、「今はこんなすごいものが祀られていたのか!」と見る目が変わりました。貴重な機会ですので、ぜひ間近でご覧ください!


西塔初層 内陣 特別公開@薬師寺-08

薬師寺・西塔の姿。国宝の東塔と比べると、新しく建てなおされたものだけに、普段から注目度は低めですが、今回の「西塔初層 内陣 釈迦四相像 特別公開」では、その内部に入れる貴重な機会です。釈迦四相像の迫力に、きっと驚かれるでしょう!

西塔初層 内陣 特別公開@薬師寺-10
西塔の基壇上から金堂を見たところ。いつもとは違った視点で境内を眺められます

■西塔初層 内陣 釈迦四相像 特別公開

HP: http://www.nara-yakushiji.com/guide/hotoke/hotoke_seito.html
開催期間: 2016年3月1日 - 6月30日
拝観料: 500円(※別途拝観料が必要)
共通券: 大人1,600円、中高生1,200円、小学生300円(薬師寺拝観料+西塔内陣特別拝観料+仏教と刀・噂の刀展)


境内の「薄墨桜」も満開直前でした

薄墨桜など@薬師寺-11
また、薬師寺では現在、「食堂(じきどう)」の復興工事の真っ最中です。2017年春には完成予定だとか。どのような用途になるのか、楽しみですね

薄墨桜など@薬師寺-12
薬師寺の境内北側、玄奘三蔵院伽藍との間に植わっている「薄墨桜」。満開の手前くらいまで開花していました

薄墨桜など@薬師寺-13
薬師寺・薄墨桜

薄墨桜など@薬師寺-14
こちらはお写経道場の前の、同じく薄墨桜。春は目前ですね!



■薬師寺

HP: http://www.nara-yakushiji.com
住所: 奈良県奈良市西ノ京町457
電話: 0742-33-6001
宗派: 法相宗大本山
本尊: 薬師三尊像(国宝)
創建: 680年
開基: 天武天皇
駐車場: 有料駐車場あり(普通車500円)
アクセス: 近鉄「西ノ京駅」下車すぐ

※実際にお詣りしたのは「2016年3月25日」でした


■関連する記事










  • Twitterでフォローする
  • Facebookページを見る
  • Instagramを見る
  • ブログ記事の一覧を見る







メニューを表示
ページトップへ