2015-03-20

5匹の鬼が大暴れ!「花会式」結願の『鬼追式』@薬師寺

5匹の鬼が大暴れ!「花会式」結願の『鬼追式』@薬師寺

薬師寺で奈良時代から続く法要『花会式(修二会)』。10種類の造花を飾った堂内で、10人の練行衆が1週間にわたって祈りを捧げます。

その最終日(3月31日)の『鬼追式』は、暴れまわる5匹の鬼を毘沙門天が鎮める場面を再現した結願法要です。火の粉と木の破片が飛び散り、放り投げた松明が近くまで飛んでくるため、身の危険すら感じました。熱・音・匂い。すべてど迫力ですので、ぜひ現地でご覧ください!(※2014年に拝見したものです)


東大寺・お水取りと同じ「修二会」です

奈良・薬師寺で、毎年3月末に1週間続けられる『花会式(はなえしき)』。正式には「修二会(しゅにえ)」といい、有名な東大寺の「お水取り」と同じ種類の法要で、奈良の大寺が国家の繁栄と五穀豊穣などを祈願する春の行事です。

奈良時代から続く法要ですが、現在の形態となったのは平安時代からのこと。1107年、堀河天皇が皇后の病気平癒を薬師如来に願い、無事に病気が回復しました。その翌年、10種類の造花を作らせて、お薬師さまにお供えしたのが始まりとされます。

現在でも、「梅・桃・桜・山吹・椿・牡丹・藤・百合・かきつばた・菊」という10種類の造花を堂内に飾って法要を行っています。

10人の「練行衆(れんぎょうしゅう)」と呼ばれる僧侶が、1日合計6回(初夜・半夜・後夜・晨朝・日中・日没)の法要を、不眠不休で1週間続けます。

その最終日となる3月31日、法要の結願を飾るのが『鬼追式(おにおいしき)』で、薬師如来の力を授かった毘沙門天が、暴れまわる5匹の鬼を鎮める場面を再現しています。

なお、東大寺・お水取りは「2月1日~14日」に行われますが、薬師寺では旧暦の2月末に行われていたことから、そのまま新暦に直して3月末に行われています。

2014年からは、●3月23日「お身拭い」 ●3月25日~31日「修二会花会式」 ●3月31日「鬼追式」という日程に変わりましたのでお気をつけください(それ以前は、鬼追式は4月5日の開催でした)。


鬼追式@薬師寺(花会式)-01

(以下、すべて2014年の鬼追式の様子です)薬師寺『花会式(修二会)』の最終日、結願を迎える日に「鬼追式」が執り行われます。鬼追式が始まるのは「20時半」から。開門は18時ですので、早めに行っていい場所を取ろうとすると、境内でかなり待つことになります。油断せず暖かい格好で出かけましょう

鬼追式@薬師寺(花会式)-02
門前の桜が満開でした!

鬼追式@薬師寺(花会式)-03
金堂の前に舞台が組まれています。コーナーには巨大松明と小さな松明が設置されています。国宝・東塔の解体修理が行われているため、この位置からだとやや殺風景です。東塔側に陣取った方がベターだったかもしれません


鬼追式は20時半から。ベストな撮影位置は?

鬼追式@薬師寺(花会式)-04
堂内の読経を聴きながら待っていると、20時半の少し前くらいに大松明に火が入ります。すぐに舞台の周辺はもうもうとした煙に包まれます

鬼追式@薬師寺(花会式)-05
舞台の中央に、修二会で中心的な役割を果たす「咒師(しゅし)」が登場し、白い幣のようなものを振ります

鬼追式@薬師寺(花会式)-06
それをきっかけに、中門から鬼たちが登場!全部で5匹いますが、いたるところで大暴れします。なお、鬼たちの入場が終わると……

鬼追式@薬師寺(花会式)-07
ここまで出てこれます。ここは舞台正面から見えるので、あえて中門の近くでスタンバイしておくと見やすいかもしれません


ぜひ動画で迫力を感じてみてください!

YouTubeに、他の参拝者の方々の動画がアップされています。迫力の動きと音は、写真よりもより伝わってきますので、ぜひご覧ください!


薬師寺・鬼追い式2014・3・31ぶらぶら! (by etbon1115 さん)


薬師寺・鬼追い式201年3月31日 (by yon mayu さん)


4/5 薬師寺 花会式 鬼追式 (by pugeore さん)


松明を激しく打ち鳴らし、投げつけます

鬼追式@薬師寺(花会式)-08
舞台で暴れまわる鬼たち。節分の時期もふくめて、こういった鬼と火の法要はいくつもありますが、私が知る中では薬師寺の鬼追式がもっとも激しいです。火の粉や松明の破片が飛んできますので油断できません

鬼追式@薬師寺(花会式)-09
鬼がコーナーに登って大松明を揺らしたりするため、大きな火の粉が降りかからんばかりに舞ってきます!

鬼追式@薬師寺(花会式)-10
この距離感。リアルな熱が感じられます

鬼追式@薬師寺(花会式)-11
舞台を降りた鬼たちは、観衆の目の前でも暴れ回ります!両手に持った松明を打ち付けるため、火の粉と木の破片が飛び散り、松明そのものを投げつけたりします!

鬼追式@薬師寺(花会式)-14
鬼の表情。迫力ですね!

鬼追式@薬師寺(花会式)-15
コーナーに登った鬼は……

鬼追式@薬師寺(花会式)-16
両手の松明を打ち合い、激しく火の粉を散らせます。ガツンというすごい音も聞こえてきます

鬼追式@薬師寺(花会式)-17
この写真の直後、松明の破片が私に向かってクルクルと回りながら飛んできました。ぎりぎりで避けたところ、後ろに立っていたお父さんの顔面に直撃したのです!15cmくらいの破片でお怪我はなかったようですが、くれぐれもお気をつけください

鬼追式@薬師寺(花会式)-19
ついにコーナーポスト(?)まで登ります!

鬼追式@薬師寺(花会式)-20
より激しく!何かが憑依したかのような、見事な暴れっぷりでした!

鬼追式@薬師寺(花会式)-21
鬼が大きな松明を揺らすため、どこにいても火の粉を浴びる可能性があります。万が一、穴が開いても許せるような上着を着ておきましょう

鬼追式@薬師寺(花会式)-18
最後は、薬師如来の力を授かった毘沙門天が登場し、鬼たちを鎮めていきます。ゆっくりと、どこかユーモラスな動きですが、しっかりと仕事は果たします(笑)。鬼追式は約20分ほどで終了します


最後には「御松明」も授与していただけます

鬼追式@薬師寺(花会式)-22
鬼追式が終わると、参拝客に「御松明」が授与されます。その年の健康や家内安全のご利益がありますので、ありがたくいただきましょう

鬼追式@薬師寺(花会式)-23
西塔前には、お焚き上げのような場所も。冷えた体に熱気が心地よかったです

鬼追式@薬師寺(花会式)-24
西塔と桜の花。薬師寺の花会式が終わると、いよいよ本格的な春がやってきます。「奈良に春を告げる行事」とも呼ばれています



■薬師寺

HP: http://www.nara-yakushiji.com
住所: 奈良県奈良市西ノ京町457
電話: 0742-33-6001
宗派: 法相宗大本山
本尊: 薬師三尊像(国宝)
創建: 680年
開基: 天武天皇
駐車場: 有料駐車場あり(普通車500円)
アクセス: 近鉄「西ノ京駅」下車すぐ


■薬師寺 花会式(修二会)

HP: http://www.nara-yakushiji.com/contents/hanaesiki/index.html

※実際に拝見したのは「2014年3月31日」でした。


■参考にさせていただきました

薬師寺花会式結願 鬼追い式 : 奈良の風景と無形民俗文化財










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