2013-01-14

大迫力の『茅原大とんど(左義長)』@吉祥草寺(御所市)

大迫力の『茅原大とんど(左義長)』@吉祥草寺(御所市)

修験道の開祖「役行者」生誕の地に建つ古刹『吉祥草寺(きっしょうそうじ)』。ここで毎年1月14日に催される「左義長(茅原大とんど。茅原のトンド)」を観てきました。高さ6mを超える雌雄一対の大松明が燃え盛る様子は壮観!間近で迫力の火祭りを拝見できました。


役行者の生誕の地に建つ古刹です

御所市茅原の『吉祥草寺(きっしょうそうじ)』は、白鳳時代の創建と伝わる古刹です。この場所は、修験道の開祖「役行者(役小角)」の生誕の地と伝わっており、役小角が修行を重ねた葛城山系からも程近く、今なお修験道の聖地とされています。


吉祥草寺では、県指定の無形民俗文化財にも指定されている、毎年1月14日に催される「左義長(茅原大とんど。茅原のトンド)」が有名です。

この法要は、701年に、無実の罪で伊豆に流されていた役行者が無事に戻ったことを喜び、村人が大松明を焚いて祝ったのが始まりとされ、1200年以上もの歴史を持ちます。

1819年の古文書には、「享和年間(1801~1804年)以来途絶えていた松明行事を復興した」という内容の記載もあるそうです。2005年の本堂敷地の発掘調査では、本堂前から江戸時代初期の焼土層が見つかったことから、吉祥草寺の左義長は少なくともこの時代まで遡ることが判明しているとか。

茅原大とんどは、吉祥草寺と茅原・玉手の両大字によって、修正会結願の行事として行われます。五穀豊穣・厄除・修験道の悪霊払いなどを祈願し、その年の豊凶を占うという意味も込められています。

14日当日には、両地区の方々が早朝から集まり、高さ6メートルを超える雌雄一対の巨大松明を作っていきます。この大松明は、37本の青竹を使用し(うるう年には38本になるとか)、藁や萱などを編みこんでいます。いずれも上が開いた朝顔型で、上部に飛び出した部分があるのが「雄松明」、それが無くてやや小さめのものが「雌松明」と呼ばれます。


左義長(茅原大とんど)2013年@吉祥草寺-01

1月14日の「左義長(茅原大とんど)」当日の吉祥草寺境内の様子。2013年は、前夜から雪が降りしきる大荒れの天候となり、境内もぬかるんで大変でした。これは19時前の様子。点火は20時過ぎですが、まだ混雑するような様子は見られませんでした

左義長(茅原大とんど)2013年@吉祥草寺-02
本堂側から観た巨大松明。高さ6mの雌雄一対になっていて、手前が「雌松明」、奥側の上に突起が伸びているのが「雄松明」です。当日の早朝から地域の方々が協力して作り上げるというのですから大変ですね。周りに竹のつっかい棒がありますが、点火する前に外されます。巨大松明が燃え落ちて横倒しになる様子は迫力です!

左義長(茅原大とんど)2013年@吉祥草寺-03
吉祥草寺の本堂では、早い時間帯からずっと読経が聞こえてきていました。この日ばかりは、一般の方は本堂のお参りはできません。不動明王像を中尊とする五大明王が祀られていますので、別の日に改めてお詣りしてください

左義長(茅原大とんど)2013年@吉祥草寺-04
門前にはずらりと屋台が並びます。普段は静かな吉祥草寺ですが、この日ばかりは賑やかですね

左義長(茅原大とんど)2013年@吉祥草寺-05
この日は、本堂向かって左手の雄松明側(観音堂に近いところ)に陣取ってみました。風向きは本堂側から画像の右手に吹いていました。点火後、風下は火の粉と煙で大変なことになっていました

左義長(茅原大とんど)2013年@吉祥草寺-06
点火が近づいてきた20時前の様子。小雨が降っていたため、なかなか人が集まらずに閑散としていましたが、気がつけばいっぱいになっていました

左義長(茅原大とんど)2013年@吉祥草寺-07
消防団の方や奈良県警の方々もスタンバイして、間もなく茅原の大トンドが始まります!


目の前に6mの大松明!さすがの迫力です!

吉祥草寺の左義長(茅原大とんど)は、20時過ぎから始まります。

時間になると、茅原・玉手の両大字の人々が雄松明と雌松明の間を通って入場し、本堂で般若心経を唱えます。20時半過ぎごろになると、玉手区の点火役(世襲されているそうです)がその年ごとに決まった方向から点火していきます。

この日は朝からかなりの雨が降っていたため、大松明も湿っていました。地元の方のお話では、松明に点火しないまま終わってしまうこともあるそうですから、心配していたのですが、無事に点火。空高く炎が上がります。風向きの関係もあってか、間近だったにも関わらず煙や火の粉はかからず、熱さに後ずさるようなこともなく、じっくりと見られました。

21時過ぎたあたりで、火の広がりが早かった雌松明が横倒しに。やや遠目でしたがとても迫力がありました!


左義長(茅原大とんど)2013年@吉祥草寺-08

20時になると、茅原・玉手の両大字の人々が2つの松明の間を通って入場し、本堂で読経します。その後、玉手区の点火役の方が松明へ火をつけてまわります(この時点で20時半くらいでした)

左義長(茅原大とんど)2013年@吉祥草寺-10
雄松明に続いて、雌松明にも点火

左義長(茅原大とんど)2013年@吉祥草寺-11
雨のため、ちゃんと火がつくか心配していましたが、見事に燃え上がりました!

左義長(茅原大とんど)2013年@吉祥草寺-12
激しく燃え盛ります。風向きの関係もあって、比較的近い位置から見ていましたが、それほど熱さは感じませんでした。しかし、この画像の右手、風下になった場所は大変だったようです

左義長(茅原大とんど)2013年@吉祥草寺-13

左義長(茅原大とんど)2013年@吉祥草寺-15

左義長(茅原大とんど)2013年@吉祥草寺-16

左義長(茅原大とんど)2013年@吉祥草寺-17
21時ちょうど頃、雌松明が倒れました!すごい迫力で、一斉に歓声があがります。「この距離で、この勢いで、目の前の雄松明が倒れてきたら…」と考えると、ちょっと恐ろしい気もしましたが…

左義長(茅原大とんど)2013年@吉祥草寺-18

左義長(茅原大とんど)2013年@吉祥草寺-20

左義長(茅原大とんど)2013年@吉祥草寺-22

左義長(茅原大とんど)2013年@吉祥草寺-22
21時20分頃、雄松明が燃え尽きる気配が見られないまま、今年の茅原大とんどが終わることがアナウンスされました。消防団員の方のお話では、松明が燃え尽きるまで見守るしか無いのだとか。その瞬間まで立ち会っているわけにもいかず、その場を離れました。残念!

左義長(茅原大とんど)2013年@吉祥草寺-24
雄松明を裏側から見たところ。まだ燃え広がるような兆候は見られませんので、この後もだいぶ時間がかかったかもしれませんね


150台分の無料駐車場もありました

吉祥草寺の左義長に行くのは始めてでしたが、私が気づいた点などを挙げておきます。来年以降のご参考までにどうぞ。

●左義長が催される1月14日は、150台分もの無料駐車場を確保してあるそうです。警備の方も多数いらっしゃいましたので、混乱することもありませんでした。

●この日は祝日でしたが、雨の影響もあって例年と比べて参拝客は少なめだったようです。20時過ぎから点火されますが、その30分前くらいまでガランとしていました。

●正面から望遠レンズで狙う場合は、山門の壁を背にして大きな脚立を立てると良いようです。さすがにカメラ愛好家の方々が早めに陣取っていましたので、場所取りはお早めに。

●本堂向かって左手の「観音堂」の縁側に上ると、とても見やすいようです。しかし、お堂の正面両脇に小さい松明がたかれますし、大松明から近いため、風向きによって熱くていられない可能性があるとか(この日は風が逆向きでした)

●風向きによっては、火の粉が降り注いてきます。これは避けられないことですので、穴が開いて困るような上着は着てこないようにしましょう。もし忘れてしまったら、上着を裏返して着ることをオススメします

●大とんどでは御札は燃やせません。吉祥草寺の境内の別の場所に火が焚いてありますので、そこへ持って行きましょう。

●とんどの終わり近くになると、先端に火がついた火縄を配布していました。参拝者はこれを持ち帰り、翌日の小豆粥の火種として使用するのだそうです。




【YouTube動画】左義長(茅原大とんど)2013年@吉祥草寺(奈良県御所市)



大きな地図で見る


■吉祥草寺

HP: http://www.en-chan.com/
住所: 奈良県御所市茅原279
電話: 0745-62-3472
宗派: 本山修験宗
本尊: 不動明王(五大尊)
創建: 白鳳時代
開基: 役行者
拝観料: 無料(志納です)
拝観時間: 8:30 - 17:30
駐車場: 無料駐車場あり
アクセス: JR和歌山線「玉手駅」から徒歩5分


■参考にさせていただきました!

大和路アーカイブ [吉祥草寺]


■関連する記事








" width="480" numposts="5" colorscheme="light">


  • Twitterでフォローする
  • Facebookページを見る
  • Instagramを見る
  • ブログ記事の一覧を見る







メニューを表示
ページトップへ