2009-06-15

「亀形石造物」は必見!『酒船石遺跡』@明日香村

酒船石@明日香村

明日香村の石造物見学ツアーの流れで、『酒船石遺跡』へ。

ここの『亀形石造物』はそのユーモラスな表情と、2000年に発見されたという目新しさから、飛鳥のシンボル「亀石」に次ぐ人気者となっています!


丘の上に横たわる不思議な巨石『酒船石』

『酒船石遺跡(さかふねいしいせき)』は、明日香村の「万葉文化館」の裏手にあります(駐車場などもこちらを使用すること)。

拝観受付の隣に、丘の上へ続く坂道があり、その先にある巨石が『酒船石(さかふねいし)』です。もともとあった丘に3mほど盛り土をして石垣を築いたというのですから、よほど重要な施設だったんでしょう。

そんなものを見ながら、山道を数十メートル上がると、竹やぶの中に突然巨石が見えてきます。両端が何らかの目的で切り出されてしまったため、はっきりとは分かりませんが、その表面には、円と線が組み合わさった奇妙な掘り込みがある姿は、まるでナスカの地上絵のよう。

「ここで液体を流したんだろう」と予想はできるものの、今でも用途は不明だそうです。古代の人たちがこの岩をどうやって使ったのか、色々と想像が膨らみますね。


酒船石@明日香村-00

夕暮れの『酒船石遺跡』前。向かって右手の丘をのぼっていくと『酒船石』が、小屋の左手を行くと『亀形石造物』があります(拝観料@300円)。こんもりとした丘は、いかにも遺跡が出てきそうな雰囲気がありますね

酒船石@明日香村-02
酒船石の途中の、石垣を復元した部分にある看板。この丘全体が3mほど盛り土されたもので、石垣が築かれていたのだそうです。日本書紀に出てくる記述に該当する遺跡だと考えられ、後飛鳥岡本宮の位置などを特定するための手がかりとなるのだとか

酒船石@明日香村-03
復元された石垣。これだけ見ると何が何やら・・・という感じですが、この辺りを掘り返せば、こんな石がザックザクと見つかると思うとすごいですね

酒船石@明日香村-04
石垣跡から見た『亀形石造物』。丘の上なので、少しは展望台的な役割を果たしてくれるのかと思ったんですが、この程度しか見えません。せめて一箇所でも開けておいてくれれば嬉しいんですが・・・

酒船石@明日香村-06
数十m上ると、大きな『酒船石』が登場します。円と線が組み合わさっていて、どこか「ナスカの地上絵」を思わせます。側面には削った跡が見え、以前はもっと巨大な岩だったと考えられています

酒船石@明日香村-05
酒船石の説明看板。花崗岩で出来ていて、サイズは「長さ5.5m×幅2.3m×暑さ約1m」。酒をしぼる槽・油や薬を作るための道具・庭園の水場周りの施設など、様々な意見があるそうです

酒船石@明日香村-07
酒船石を別角度から。両側が削られてしまったことが分かります。彫られた溝は、どんな複雑な繋がり方をしていたんでしょうか?

酒船石@明日香村-08
ザックリと削り取られています。昔は石を彫るのも大変だったと思いますが、見事なものですよね

酒船石@明日香村-09
酒船石の周りにはこんな石段もあります。周りは完全に竹やぶで、とても文化財があるようなところには見えません(笑)


『亀形石造物』のルックスは必見です!

そして、その丘の下には、2000年に発掘された『亀形石造物』と『小判型石造物』があります(こちらは拝観料@300円)。

20世紀の末になって、こんな不思議なものが改めて発見されるなんて驚くべきことですね。残念ながら、その大発見のニュースは記憶にありませんが、さぞ大騒ぎになったことでしょう。

基本的には、発掘現場をそのまま残してあるだけなんですが、この『亀形石造物』がいいんですよね!亀形の水盤はとてもユーモラスで可愛らしいフォルムをしていて、家の庭に欲しいくらいですね!

ちなみに、案内看板にあった内容の一部を転記しておくと、

「酒船石遺跡は『日本書紀』斉明天皇2年の条に記載のある「宮の東の山の石垣」にあたる遺構である」
「これらの遺構は谷底の深い場所にあり、周囲を石垣や石敷で閉ざされた空間であることや、水の流れを見て楽しむ構造でないことから、天皇祭祀にかかわる場所だったと推定される」

この一帯には天皇陵も多いですし、そんなものと関係しているのかもしれませんね。


酒船石@明日香村-01

亀形石造物を見るためには、300円の拝観料が必要です。この日はもう閉っていましたので、別の日に見た写真を掲載しておきます

亀形石造物@明日香村-01
天皇・皇后両陛下の行幸の記念に植樹されたもの。正直なところ、ここが発見された2000年ごろは、私はまだ奈良とは全く無縁の生活をしていたので、どれだけのインパクトがあったのか全く想像できません・・・

亀形石造物@明日香村-02
『亀形石造物』の周辺はこんな感じ。周囲を囲ってある以外は、ほぼ現状復帰したまま残されていて、とてもシンプルです

亀形石造物@明日香村-04
水が出る口があって、『小判型石造物』から『亀形石造物』へと流れる仕組みになっています。古代の「子供用プール」みたいに見えますね(笑)

亀形石造物@明日香村-03
亀形石造物の案内看板。2000年の調査で見つかった時の写真ですね。実用性がどうのではなく、見て楽しむ構造でもないため、天皇祭祀の場所だったと推定されているそうです

亀形石造物@明日香村-07
影が重なってしまい、見づらいですが、アップで見るとこんな感じです。飛鳥のシンボル『亀石』に負けないくらい、ユーモラスな表情ですね。これを天皇の祭祀に使った・・・って、どんな儀式だったんでしょうか?

亀形石造物@明日香村-08
全く関係ありませんが、酒船石遺跡前のバス亭の様子。次は「飛鳥大仏」なんて、銀河鉄道999よりも魅力的な停車場です!その奥の水路も、なかなかシンプルモダンでいい雰囲気でした



大きな地図で見る


■酒船石遺跡(酒船石・亀形石造物・小判型石造物)

HP: 参考サイト(Wikipedia)
住所: 奈良県高市郡明日香村岡
電話: 0744-54-5600(明日香村 文化財課)
駐車場: 隣接する万葉文化館の駐車場を利用のこと(有料)










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