女人高野『室生寺』の仏像に感動!
日中はまだ暑さを感じる9月末、ちょっとした涼を求めにフラッと『室生寺』まで行ってきました。相方の親父さん(=私の義父)の出がこの辺りですし、もうこれまでにも何度も来ているところなので、特に発見もないだろうと思っていたのですが、ゆっくり見ると見どころが多いところですね。
残暑を感じるようなよく晴れた一日。平日の昼過ぎに自宅を出発して、室生寺に着いたのは15時ぐらいでした。
仏像も建築物も、とても素晴しい!
これまでの私の室生寺のイメージはと言うと、
・「女人高野」の名前で知られている古刹
・再建されて新しい装いになった「五重塔(国宝)」
・「本堂(国宝)」「金堂(国宝)」など、渋めの建築物がいくつか
・杉の大木に囲まれて、天狗でも出てきそうな鬱蒼とした雰囲気
こんな感じでした。これだけでも十分に山寺らしい雰囲気が楽しめますし、いいお寺だと思っていたのですが、今回は人が極端に少なかったため、じっくりと仏像を拝見することができたのです。金堂の中でじ~っと仏像を眺めていると、自分の記憶よりも遥かに素晴らしいものばかりで、ちょっと認識を改めさせられました。
詳しくは室生寺のホームページ見ていただきたいのですが、ご本尊の「釈迦如来像(国宝)」を中心に5体が一列に並び、その前には「十二神将像(重要文化財)」。これがまたカッコイイんですよね。思わずお土産に<十二神将絵葉書12枚セット>を買ってきたぐらい良かったです!
奈良には、京都ほどの華麗な庭園を持つ寺院は少ないのですが、仏像の素晴らしさが堪能できるところは数多くあると思います。その奈良の中でも「仏像が見事なお寺ランキング」をつけるとしたら、室生寺は相当な上位に入るかもしれませんね。個人的な1位は「興福寺」なのですが(迫力あり過ぎですよね)、上位に付けるだけのものかもしれません。
建築物も、「本堂(国宝)」「金堂(国宝)」「弥勒堂(重文)」と、渋めの、しかもちょっと印象が似通ったものが揃ってます。五重塔はちょっと新しすぎて風情に欠けてしまうような感じもしてしまいますが、さすがにどれも素晴らしいものです。
私個人的には、数多くの女性がここへやって来てお参りをして・・・というような、歴史に思いを馳せたりはしないタチなんですが、そんな情報を抜きにしても本当にいいお寺ですね。何度行っても飽きることがありません。
室生寺の表門前の「太鼓橋」。こじんまりしてますが、朱色が鮮やかです。
こちらが仁王門。仁王様も赤と青で色鮮やか。
こちらは「金堂(国宝)」。内部には「釈迦如来立像(国宝)」など仏様が5体並んでいます。その前には運慶作とされている「十二神将像(重要文化財)」が。これがカッコイイんですよ!
本堂の「灌頂堂(国宝)」。1308年の建立だそうです。正直、どのお堂も古び方が似ているので、後で画像を整理する時に混乱してしまいますね(笑)
「五重塔(国宝)」を石段下から見上げたところ。台風の被害で2000年に修復されているため、見た目も鮮やかです。ただし、少し風情には欠けるかも・・・。
五重塔を上から見下ろした図。姿の美しい塔ですね。高さは「16.1m」で、屋外に建つものとしては最小なんだとか。
お土産に買ってきた「十二神将像」絵葉書。皆さん、とてもクールです!
これが室生寺のご朱印。ご朱印帳もここのオリジナルのものを購入しました。
※マウスの乗せると「i」のマークが現れます。それをクリックするとコメントが表示されます。
■画像の一覧は【Flickr】でどうぞ。
■室生寺
HP: http://www.murouji.or.jp/index.html
住所: 奈良県宇陀市室生区室生78
電話: 0745-93-2003
宗派: 真言宗室生寺派大本山
本尊: 釈迦如来(国宝)
創建: 宝亀年間(770年-780年)
開基: 役小角、または賢璟
拝観料: 600円
拝観時間: 8:00 - 17:00(入山は16:30まで)
駐車場: 有料駐車場(民間)
アクセス: 近鉄大阪線「室生口大野」より、奈良交通バス「室生寺」下車
※「女人高野」の別称でも有名です
※「西国薬師四十九霊場」の第八番霊場