2008-11-01

三分割された水の神社『丹生川上神社』@東吉野

丹生川上神社@東吉野

珍しく東吉野村へ出かけることになったため、『丹生川上神社(にうかわかみじんじゃ)』(中社)へ立ち寄ってみました。

ここは水を司る「罔象女神(みずはのめのかみ)」を祀った、歴史ある神社。今は上社・中社・下社の3つに分かれているため、それほど大きな規模ではありませんが、二十二社の一つで、近代も官幣大社に選ばれているお社なのです。

目の前を流れる高見川の自然ともども、色々と楽しんできました。


上社・中社・下社に三分割された神社

『丹生川上神社』とは、675年の創建とされる歴史ある神社です。東吉野村にあるものは「中社」と呼ばれており、川上村にある「上社」、下市町にある「下社」とともに、以前は同じ神社だったのだそうです。

山間の深いところにあるだけではなく、目の前には高見川が流れており、その祟りを鎮めるために水神を祀ったのであろうことは、容易に想像できそうです。

丹生川上神社-01
東吉野村にある『丹生川上神社(中社)』。丹生川上神社には、この他に上社・下社があり、以前は同じ神社だったとか。高見川沿いにある水神を祀る神社で、境内はそれほど広いワケではありません

丹生川上神社-02
丹生川上神社の縁起を書いた看板です。所在地が「小(おむら)」という地名が面白いですね

丹生川上神社-03
丹生川上神社の社務所と窓口。かなり駐車場も広いのですが、紅葉シーズンが始まる前のためか、この日はかなり静かでした


ここの手水舎はかなりイイです!

この神社には、色々と水にまつわるものが多いのです。そのためかどうかは分かりませんが、手水舎(ちょうずや)からしてかなりカッコイイんですよね。

龍がモチーフになっているところは多いのですが、ここのドラゴンは造形も美しく、かなりよく出来たものでした。また水盤自体も自然岩を上手く使った味わい深いもので、全体的に高得点です。ぜひ興味のない方もジックリと見てみてください!

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丹生川上神社の手水舎。一見、普通に見えますが、細部を見るとかなり美しいものでした

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丹生川上神社の手水舎。龍の細工といい、使われている岩といい、下に1本だけ生えている草といい、かなりいい作りです!

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ドラゴンを別アングルから。地面からニョキニョキと生まれ出ていますが、これも違和感が無くていいですね!マニア的にはたまりません!

丹生川上神社-07
神社系の手水舎によく見られる「萌え系」の説明イラスト看板。服装のセンスがクラシック過ぎて、なかなか現代社会では見られないタイプの女の子ですね(笑)


建物は、シンプル・質素・力強い

拝殿・本殿などは、それほど大きなものではありませんが、とてもシンプルで質実剛健的な美しさがあります。

歴史のある奈良の神社にしては文化財などは少ないのですが、拝殿前の「石灯籠」は重要文化財に指定されています。私などはそれほど知識が無いため、見たところただの石造りの灯籠にしか思えないのですが、興味のある方はぜひどうぞ。

なお、全景は見えませんが、本殿も重要文化財に登録されているそうです。どんな姿なのか見てみたいものですね。

丹生川上神社-08
丹生川上神社の拝殿前。手前側の石灯籠は、弘長四年(1264年)の銘があり、重要文化財に指定されています。その前には車のお祓いコーナーが

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コチラもお馴染みの「ご参拝の作法」の図。手水舎の少女に比べると、かなり幸が薄そうな印象がありますね(笑)

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丹生川上神社の拝殿内部。シンプルなオープンエア的な作りです

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拝殿から本殿へ繋がる石段。コチラもかなりシンプルで短いタイプですね。渋いです!

丹生川上神社-12
石段の上には本殿が。もちろん立ち入りできませんが、神社的な静けさが伝わってきます

丹生川上神社-13
奉納してあった酒樽。白雪・老松・丹生・やたがらすなど。神社によって色んなパターンがあるんですね。見比べていくと面白いものです


水の神社には「ご神水」も湧きます

境内には、千年杉の別名がある「叶え大杉」と、そこに住み着いたフクロウをモチーフにした木彫りの「なでフクロウ」などもありました。

さらに、水の神社らしく「丹生のご神水」が湧き出る井戸があり、この日も何名もの方が水を汲みにきていました。私も飲んでみたのですが、とてもスッキリしたおいしい水でした。

丹生川上神社-14
境内にある「叶え大杉(千年杉)」。驚くほどの巨木で、幹に両手を当てて心願・口唱すると願いが叶うのだそうです

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「叶え大杉」の前にある「なでフクロウ」の木像。大杉に住み着いたフクロウがモデルになっていて、撫でるとご利益があるのだそうです

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「丹生のご神水」の湧き出る井戸。主祭神の水の神様「罔象女神(みずはのめのかみ)」の霊験新たかな井戸水が飲めます。何名もの方が水を汲みに立ち寄っていました


目の前の高見川にもお立ち寄りを

丹生川上神社の近所には、他の見どころも色々とあります。少し奥まで車を走らせれば「平成の名水百選」にも選ばれている「七滝八壷」という美しい滝があるそうですが、この日はやや時間が遅かったためパス。近場にある「東の滝」を見物するだけで我慢しておきました。

しかし、この辺りまでくると、川の水が本当にキレイなんですよね。河原でブラブラしているだけで、鹿の足跡を見つけたり、魚の姿が見えたりと、かなり楽しめるかもしれません。こんな田舎なら、また来てのんびりしたいと思いますね。

高見川@東吉野-01
丹生川上神社前には高見川が流れています。紅葉にはまだ早めでしたが、いかにも「日本の田舎」という雰囲気で、とてもいいところです

高見川@東吉野-02
美しい高見川の流れ。岩や木々の感じもかなりの清らかさでした。ちなみに、河原には鹿の足跡がたくさん。普通に生息しているみたいです

高見川@東吉野-03
ただでさえ水がキレイな吉野の川でも、かなりの上流になりますので、水もこの透明度です!季節になれば釣り人が沢山訪れるのかもしれません

高見川@東吉野-04
高見川の瀬。真ん中にある岩や、それに付いたコケ類も、よく見てみると侘び寂びが感じられますね。年をとってくると、こんな風景一つでもそれなりに楽しめるものです(笑)

高見川@東吉野-05
丹生川上神社から程近いところに、「東吉野キャンプ場」と「東の滝」があります。こんな美しい自然の中でキャンプなんて、いいですよね

高見川@東吉野-06
キャンプ場の手前にある「東の滝」。それほど大きなサイズではありませんが、とても美しい滝ですね。どことなく神々しい雰囲気すらあります

高見川@東吉野-07
この辺りは「ツルマンリョウ」自生地として、天然記念物に指定されているそうです。冬に実をつける「万両」の種類だと思いますが、パッと見、何もありませんでした



大きな地図で見る


■丹生川上神社(中社)

HP: なし
住所: 奈良県吉野郡東吉野村小968
電話: 0746-42-0032
主祭神: 罔象女神
創建: 675年(伝)
拝観料: 境内自由
駐車場: あり
アクセス: 近鉄大阪線「榛原駅」から、奈良交通バス「大又行き」で1時間、「蟻通橋」下車すぐ










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