2009-09-14

白濁しないあっさり博多ラーメン『博多いち』@王寺町

あっさり豚骨ラーメン『屋台らーめん 博多いち』@王寺町

2009年7月にオープンした『屋台らーめん 博多いち』さんにお邪魔してきました。

情報によると、「博多ラーメンでありながら、細麺でも白湯豚骨でもない」とのことですので、それなりに覚悟して行ったのですが・・・。一般的な博多ラーメンとの大きな違いに、やっぱり驚きました!そして、これがなかなか美味しいんです!


JR畠田駅近く、深夜3時まで営業してます

『屋台らーめん 博多いち』さんは、北葛城群王寺町のJR畠田駅からすぐ。国道168号線沿いのセブンイレブンの向かい側、長屋形式の「畠田プラザ」の1階にあります。駐車場は、お店のすぐ前に2台分ほどと、向かいのセブンイレブンの駐車場の端っこの数台分(確か4台分ほど)を借りているそうです。

お店の営業時間が「17:00-27:00」と、夜中の3時まで営業しているのも、この辺りとしては珍しいですね。この日は、真夜中近くの時間になってから伺ったのですが、私たちの他に仕事帰りのサラリーマン風のお客さんが3組ほど来ていて、なかなか繁盛しているようでした。

あと、豚骨ラーメンのお店にしては、独特の豚骨臭はほとんど感じられません。やはり一般的なイメージの博多ラーメンとはかなり違うようです。


屋台らーめん『博多いち』@王寺町-01

国道168号線沿い、JR畠田駅近くにオープンした『屋台らーめん 博多いち』さん。2009年7月にオープンしたばかりの、まだピカピカのお店です。営業時間が27時までというのが、夜の早いこの辺りにしては珍しいですね

屋台らーめん『博多いち』@王寺町-02
博多いちさんの店内の様子。全部で15席ほどのサイズです。この日は、平日の真夜中にお邪魔したのですが、他に3組くらいのお客さんがいらっしゃって、お隣のスナックからのギョウザの出前の注文なども入っていました(写真は帰り際、他のお客さんが帰ってから撮影させていただきました)


博多ラーメンのお店に「おでん」が!?

博多いちさんのメニューを見てみると、ラーメンは4種類です。普通に「明太子ラーメン」があったりするのが、さすがは博多ラーメンのお店ですね。

「あっさり豚骨ラーメン(@600円)」「にんにく野菜ラーメン(@750円)」「明太子ラーメン(@750円)」「チャーシューメン(@800円)」

また、サイドメニューに「おでん(@1個90円)」があるのも驚きです(あつあげ・こんにゃく・ごぼ天・とうふ・ちくわ・すじ・玉子・だいこん)。後から伺ったところ、博多ではラーメン屋台でおでん+ラーメンを出すのは、ごく普通のことなんだとか。

それなら博多風に、おでんを食べてビールでも・・・と思ったりしたのですが、(真夜中だというのに)まだ仕事が残っていたため、この日は断念しました・・・。博多風のおでんの味は、また次回確かめてみたいと思います。


屋台らーめん『博多いち』@王寺町-03

「博多」と名乗るお店ですから、もちろんメインは豚骨です。「明太子ラーメン(@750円)」なんてメニューも博多っぽいですね。「ホルモンのから揚げ(@500円)」はともかく、普通に「おでん(@90円)」があるのが驚き!ラーメン+おでんは、博多の屋台では普通の組み合わせなんだそうです


白湯じゃない「豚骨」はさっぱり上品!

豚骨好きな相方は、もちろん基本の「あっさり豚骨ラーメン(@600円)」を注文しました。

極細麺の豚骨ラーメンのお店だと、茹で時間が短いため、注文したらあっという間に出てくるようなところもありますが、博多いちさんはごく普通でした。

出てきたラーメンを見てみると、スープが白濁しておらず、透明に澄んでいます。麺も中太ストレートで、一般的な博多ラーメンの麺をそのまま太くしたような感じですね。本当にあっさりとした味わいのため、ちょっと面食らってしまいますが、これがなかなか美味しいんです!

「今日はガッツリ食べたい」と思って博多ラーメンのお店に来る方も多いと思いますので、あまりのギャップに拍子抜けかもしれませんが、あっさり系ラーメンだと思っていただくと、とても食べやすくていいんですよね。私レベルの味覚では、事前に何の知識も無ければ、これが豚骨でダシをとったラーメンだとは全く気づかなかったと思います。

シャキシャキのモヤシもいいですし、柔らかなチャーシューも美味しい!チャーシューの量は少なめですので、「次はチャーシューメンを頼もう!」と思ったくらいでした。


屋台らーめん『博多いち』@王寺町-04

相方が注文した「あっさり豚骨ラーメン(@600円)」。スープが白濁していない?麺も太いぞ?・・・などと疑問がいっぱいになりますが、とってもアッサリと上品な飲みやすいスープでした。「博多ラーメンを食べるぞー!」と思いながら来店した方には、ちょっと肩透かしかも

屋台らーめん『博多いち』@王寺町-05
麺も、通常の豚骨ラーメンと比べると明らかに太め。その違和感さえ忘れてしまえば、ストレートの美味しい麺でした。モヤシもメンマもなかなかで、特に柔らかいチャーシューが美味!ただし、小さなものが2枚しか入っていないので、チャーシューメン(200円増し)がいいかもしれません


スタミナ風の「にんにく野菜ラーメン」

私がいただいたのは「にんにく野菜ラーメン(@750円)」です。あっさり豚骨をベースに、スタミナラーメンのように、スライスしたニンニクや白菜などを炒めたものがトッピングされていました。

スープがかなりあっさりしているため、ニンニクの味を強くしすぎてしまうと台無しになりそうなものですが、ちょうどいいバランスです。本人は全く気づいていませんが、帰りの車の中では相当にニンニク臭がしていたようですから、いい塩梅で使用されていたんでしょうね。なかなかの満足度でした!


屋台らーめん『博多いち』@王寺町-06

私が注文した「にんにく野菜ラーメン(@750円)」。ベースのあっさり豚骨に、ニンニクや白菜などを投入して、スタミナラーメン風にしたものです。こちらもなかなかいい風味でした。見た目よりもニンニクが効いているのでご注意を!


「これが普通の博多ラーメンです」

食べ終わった後、他のお客さんがみんな帰られた後だったので、ご主人と奥さんも交えて、少しお話を伺うことができました。

もともと、奥さんのお父さんが博多の方で、大阪でラーメン屋台を引いていたのだそうです。その後、摂津で「竜虎(漢字は不明)」というお店を開店したため、奥さんとご主人(奈良出身)が屋台を引き継いだのだとか。

その後、お父さんが亡くなった(10年前くらいだそうです)ことからお店を閉め、ご主人も奈良から大阪まで通うのが体力的に厳しくなってきたため、地元近辺で店舗を探し、2009年7月に『屋台らーめん 博多いち』をオープンさせたのだそうです。営業時間が、夕方から深夜なのも、屋台時代の習慣が体に染み付いているためなんだとか。

やはり「博多ラーメンなのに白湯じゃないの?」と聞かれることも多いそうですが、奥さんによると「これが普通の博多ラーメンです」とのこと。ご主人は「失敗してスープが白く濁ってしまうとガッカリします(笑)」なんておっしゃってました。

うろ覚えですが、白湯の豚骨スープのルーツは、どこかのお店が豚骨のスープを作っているときに、誤って強火でグツグツと煮込んでしまったため白濁してしまい、失敗と思いながらも食べてみたら意外と美味しくて・・・というものだったと思います。それ以前は、透明で当然だったはずですからね。

Wikipediaなどで「博多ラーメン」の項目を見てみると、白濁した豚骨スープが登場するのは今から半世紀前くらいのことで、もとは透明の澄んだスープを使っていたようです。今では、全国的には「博多ラーメン=白濁したスープ」というイメージですが、地元にはまだまだ非白濁スープのお店も多いようですね。

・・・という裏話はともかく、本当にサッパリと美味しいラーメンで、真夜中にいただいているにも関わらず、中年夫婦が揃って最後のスープの一滴まで飲み干してしまうほどですからね。胃にも優しく、夜食向き(?)なあっさりラーメンでした。

くれぐれも、白湯系の豚骨ラーメンが出てこないことを覚悟した上で、食べに行ってください!


屋台らーめん『博多いち』@王寺町-07

真夜中だというのに、夫婦揃ってスープまで完食!サッパリと胃に重くないので、また夜中に食べたくなりそうで怖い・・・



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■屋台らーめん 博多いち

HP: 参考サイト(食べログ)
住所: 奈良県北葛城郡王寺町畠田4丁目 畠田プラザ1階
電話: 0745-32-2533
定休日: 火曜日
営業時間: 17:00-27:00
駐車場: 数台分あり(6台分ほど)
アクセス: JR和歌山線「畠田駅」から徒歩すぐ


■参考にさせていただきました!

求夢洞:屋台らーめん 博多いち@奈良県北葛城郡王寺町畠田


●【食べログ】の該当ページへ

博多いち (ラーメン / 畠田)
★★★★ 4.0






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