甘い豚骨に真っ黒な麺!本格派ラーメン店『豚烏』@香芝市
香芝IC近く、ヤマダ電機さんのお隣にオープンした、新しいラーメン店『豚烏(ぶたからす)』さん(天保六年伝承 豚烏 総本家)にお邪魔してきました。メインの「豚そば」は、甘味を感じる豚骨スープに真っ黒な麺!こだわりが伝わってくる本格派です。辺鄙な場所ですが、ラーメン好きな方は遠くから食べに来る価値はあるでしょう!
香芝IC近く、ヤマダ電機さんのお隣です
香芝市に2013年9月28日にオープンした、新しいラーメン店『豚烏(ぶたからす)』さん(または「天保六年伝承 豚烏 総本家」さん)。
「ヤマダ電機 香芝インター店」のすぐお隣で、国道168号線沿い、西名阪自動車道・香芝ICから車で3分ほど、JR志都美駅から徒歩5分ほどの位置になります。以前はお寿司屋さんだった建物を利用しているそうで、白壁と瓦屋根、暖簾がかかっていて、外見からはラーメン屋さんに見えないかもしれませんね。駐車場も9台分と比較的広めですから、車でも利用しやすいでしょう。
店内は、入口正面にカウンター席が、小上がりの座敷席もあって、見るからに元お寿司屋さんという作りでした。この日は平日のお昼遅めの時間にお邪魔したため、先客は一組だけとのんびりした雰囲気でしたが、かなり繁盛しているという噂を聞いていますので、心して向かってください!
西名阪の香芝ICからすぐ近く、「ヤマダ電機 香芝インター店」のすぐお隣にオープンしたラーメン店『豚烏(ぶたからす)』さん(天保六年伝承 豚烏 総本家)。パッと見、何のお店か分かりづらいですが、こだわったラーメンを食べさせて食れるお店です
豚烏さんの店内の様子。以前はお寿司屋さんだった物件を、ほぼそのまま使用しているようです。カウンターも椅子も、まさにお寿司屋さんのそれですね
小上がり席も。全部で20席弱くらいで、それほど広くはありません
天保6年受け継がれた自家料理をアレンジ
豚烏さんは、店名にも大きく「天保六年伝承」と入っているように、『天保6年「1835年」から代々受け継がれた自家料理』ということを謳っています。前身は「小麦水団」を入れたお料理を提供するお店で、店主はその末裔なのだとか。
天保六年伝承 豚烏 総本家
【豚烏由来】天保6年『1835年』から代々受け継がれた自家料理
【豚そば】の元は、豚骨、貝、野菜、果物、干物など32種を合わせ、8段階の独自工程を経て出来た出汁に小麦水団を入れた料理。受け継いだ自家料理を、末裔である店主が、その伝承された独自製法を損なうことなく、旨味成分と熱を化学的に16年間研究し続け、本当のうま味だけを増幅させたら~めんが【天保六年伝承豚そば】~潮豚骨~
お店の説明文より
現在のメニューは、ラーメン「豚そば(ぶたそば)」、手羽先の冷たい唐揚げ「冷唐(れいから)」、漬け込んだ地鶏の卵黄を使った丼「漬丼(づけどん)」、この3種類です。それぞれ細かくこだわりが記してありました。
豚烏さんのこだわり。1835年から代々受け継がれた自家製レシピを応用し、16年間も全国のラーメンを研究開発して現在の味に辿り着いたのだとか。16種類の薬味・野菜・果実などを配合した「いちむだれ」を使用した「冷唐」「漬丼」についても細かく書かれています
メニューは、豚そば・冷唐・漬丼の3種類
豚烏さんのメニューを見ていくと、基本のラーメン単品に当たるものが「豚そば並(@890円)」。チャーシューを増量する「豚肉そば並(@1,100円)」、大盛りに当たる「豚そば大(@1,100円)」などがあります。人口も多くない郊外へ出店した店舗としては、かなり高価な印象ですね。
また、ラーメン以外には「冷唐五本(@500円)」「漬丼並(@450円)」など。漬丼に乗せる漬卵は、2個に増量したり、豚そばに入れたりもできるそうです。
セットメニューは、豚そば・冷唐・銀しゃりの「豚セット(@1,300円)」、豚そば・冷唐・漬丼の「豚烏セット(@1,500円)」、豚肉そば・冷唐・銀しゃりの「豚肉セット(@1,450円)」などがあります。
豚烏さんのメニュー。基本のラーメンが「豚そば並(@890円)」。単品メニューが「冷唐五本(@500円)」「漬丼並(@450円)」など。ラーメン+ライスでゆうに千円を超えるのですから、なかなかの価格設定です
凝りに凝った贅沢な味わいの「豚そば」!
この日、私たちは「豚烏セット(@1,500円)」(豚そば・冷唐・漬丼)と、単品の「豚そば並(@890円)」をいただきました。
豚そばは、店主が16年間も研究を続けてきたという逸品だけに、かなり個性的です。まず、スープはまろやかな豚骨ですが、かなり強く甘さを感じます。とろみもあり、ポタージュのような旨味が感じられました。
もちろん、この甘さは後から添加されたようなものではなく、出汁には金華豚を用い、豚身や肉ではなく髄の旨みのみを使用。「豚骨・貝・野菜・果物など32種類を合わせ、8段階・33時間以上をかけて作った」など、独自レシピの賜物でしょう(「潮豚骨」と呼んでいるようです)。
また、麺は真っ黒い「黒堅中細麺」というものだとか。「高温で炭化させた小麦炭を加えた小麦粉を、さらに15分の1以下まで微粉化し、小麦量を約2倍使用して加水率を極限まで少なくしたオリジナル熟成麺」とのことで、食感も風味もしっかり。好き嫌いが分かれそうですが、個人的には美味しいと思いました。
この日は麺のかたさを「普通」でオーダーしましたが、「かため」くらいで食べた方がより個性が強く感じられるかもしれません。
薄めの豚身の肉を使用したチャーシューも、太いながらも柔らかなメンマなど、手抜きなくこだわって贅沢に作っているのが伝わってくるような一杯でした。このエリアの相場から考えるとかなりのお値段ですが、その価値はあるでしょう!
豚烏さんの「豚そば並(@890円)」。まろやかでなめらか、甘味すら感じる豚骨スープです。具材は、太くて柔らかなメンマ、旨味たっぷりのチャーシュー、刻みネギと焼き海苔。決してお安くはありませんが、それだけの価値のある一杯ですね!
麺はまるで日本蕎麦のような黒さです。高温で炭化させた小麦炭を加えているとのことで、その分だけ風味が増しているんでしょうか。凛とした食感と香りでした
オリジナルレシピの冷唐・漬丼も美味!
セットメニューでいただいた、手羽先の冷たい唐揚げ「冷唐(れいから)」と、漬け込んだ地鶏の卵黄を使った丼「漬丼(づけどん)」も美味しかったです。
冷唐は、まさに「冷たく冷やしていただく手羽先」で、セットには3本ついてきました。油物を冷たいまま食べるということ自体が新鮮ですが、まったくしつこさはありません。普通に調理したものを冷やせばベタッとしてしまうものですが、よく出来てますね。夏にこれでビールを飲みたいです(笑)
また、漬丼も旨味がたっぷりでした。刻み海苔と出汁につけた卵黄が乗っていますが、濃厚でありながら上品、とても贅沢な味がするんですよね。ただ、だいぶ固まった固形の状態ですから、1個だとやや寂しい感もありました。100円増しで漬卵を2個に増やせるそうですから、次はそちらを頼んでみたいと思います!
冷たい手羽先唐揚げ「冷唐」。「【冷唐】1881年から代々受け継がれた自家料理。独自製法で16種類の薬味、野菜、果実などを配合した、通称いちむだれに一晩漬け込み、地鶏の骨付き手羽先を国産ラードで1時間以上じっくりと揚げ、更に味がなじむまで減空冷庫で16時間寝かせた冷たい手羽元唐揚げ。独自に配合した味付けと独特のカリカリ感をご堪能ください。(説明文より)」。単品としては「冷唐五本(@500円)」から食べられます
こちらはセットの「漬丼」です。「【漬丼】とは、地鶏の卵黄を16種類の薬味、野菜、果実などを配合した代々伝わる、通称いちむだれに一晩漬け込み、更に仕上げだれに移し替え減空冷庫で一晩寝かせた漬卵を銀しゃりに盛り付けた丼物(説明文より)」
漬卵を割ったところ。熟した果実のようですが、味わいが凝縮して濃厚さを増した卵黄です。贅沢な味わいでした!
スープの一滴までペロリと飲み干しました。ごちそうさまでした!
■豚烏(ぶたからす)
HP: 参考サイト(食べログ)
住所: 奈良県香芝市今泉376-7
電話: 0745-43-8983
定休日: 月曜日(祝日の場合は翌日休み)
営業時間: [平日]11:45~14:45頃、17:45~22:00頃、[土日祝]11:30~15:00頃、17:30~23:00頃(※スープ・麺が売り切れ次第終了)
駐車場: あり
アクセス: JR和歌山線「志都美駅」から徒歩5分ほど(東名阪「香芝IC」から3分)
※実際にお店にお邪魔したのは「2013年10月23日」です
■参考にさせていただきました
●【食べログ】の該当ページへ