豚骨系の濃厚魚介『魚出しらーめん千年坊主』＠奈良市 (by 奈良に住んでみました)

2009-12-15

豚骨系の濃厚魚介『魚出しらーめん千年坊主』＠奈良市

2009年8月、奈良市の新大宮駅近くにオープンした『魚出しらーめん千年坊主』さんへ行ってきました。私は魚介系スープが大好物ですので、とても期待してお邪魔したのですが、色んな意味で期待を裏切られるような、独特の美味しいラーメンがいただけました！

追記

残念ながら、すでに閉店なさってます。

新大宮駅近くの「魚介系」ラーメン店

『魚出しらーめん千年坊主』は、その店名のとおり、まだ奈良では数少ない「魚介系」のラーメンを食べさせてくれるお店です。

2009年8月にオープンしたお店で、近鉄奈良線の「新大宮駅」からわずか200mほど。大通りの369号線沿いと、素晴らしい立地です。まだ店舗は真新しく、とても清潔でした。駐車場はありませんが、新大宮の駅周辺にはコインパーキングがたくさんありますので（1時間200円程度です）、そちらを利用しました。

この日は、平日の14時ごろと、昼間の営業が終了する間際にお邪魔しましたが、次々とお客さんが入店してきていて、しっかり繁盛しているようでした。

奈良市内の新大宮駅近くにある『魚出しらーめん千年坊主』さん。2009年8月にオープンしたお店で、奈良県内ではまだ数少ない魚介系スープを前面にしています。看板も提灯も暖簾も、まだ真新しいですね

店前の案内看板。メニューは「魚出しらーめん（＠680円）」と「つけ麺（＠780円）」の2種類のみ。シンプルですね

座席は7席のみ。昼時は行列必至かも？

千年坊主さんの店内に入ると、L字型のカウンターのみで、席数は7席ほど。つけ麺は太麺を使用するため、麺の茹で時間が長めにかかってしまうものですし、お昼時にはそれなりの待ち時間を覚悟しておかなくてはいけないでしょう。

カウンター席からは厨房の内部がよく見えますので、ラーメン好きの方であれば、ご主人の作業風景を見ているだけでも退屈することは無いかもしれません。

千年坊主さんの店内の様子。L字型のカウンター席が7席のみ。後ろにはウェイティング用のベンチもあります。この日は、昼の営業時間の終了間際にお邪魔して、撮影も帰り際でしたので、店内はガラガラですが、ほんの数十分前まではほぼ満席でした！

千年坊主さんのカウンター内の様子。厨房もまだピカピカです！目の前でご主人や奥さんが調理している姿が見えました。タッパーから取り出した麺は、黄色っぽいものと白っぽいものがあり、ラーメンとつけ麺用でかなり配合も違っているようです

作業中のご主人。オープン当初は「まだ店舗のオペレーションがスムーズじゃなかった･･･」という感想なども見られましたが、空いている時間帯ということもあって、そんな雰囲気は全くありませんでした

メニューは「魚出しらーめん」「つけ麺」のみ

『魚出しらーめん千年坊主』さんのメニューは2種類のみです。

●魚出しらーめん（＠680円）
じっくり時間をかけて作ったマイルドな豚骨スープをベースに、大量の鰹節、サバ節、煮干しを使った魚介の香り高い自慢のらーめんです（説明文より）。

●つけ麺（＠780円）
魚出しラーメンより一層濃厚な熱々の豚骨魚介スープに、水にさらした冷たい麺をたっぷり絡めて召し上がって頂きます。らーめんとはまた違った、癖になる1品です（同上）。

メニューが豊富なお店の方が、何度も来店するご近所のサラリーマンにとってはいいことなのかもしれませんが、やはり品数を少なく絞り込んでおいた方が、店の個性は主張しやすいですからね。個人的には好感が持てます。

千年坊主さんのメニュー。「魚出しらーめん（＠680円）」と「つけ麺（＠780円）」の2種類があり、大盛は各100円増し。お水はセルフサービスです。カウンター上には、普通のコショウとともに、一味唐辛子と黒こしょうも。魚出しには合うかもしれませんね

意外と濃厚！豚骨と魚介のバランスもGOOD！

この日はかなり冷え込んでいましたので、二人とも「魚出しらーめん（＠680円）」をいただきました。

私は魚介系ラーメンが大好きですので、かなり採点は甘めになってしまうかもしれませんが、かなり美味しかったです！豚骨ベースのスープに、魚介の濃厚な風味がプラスされて、バランスがいいんですよね。

魚介系のラーメンというと、かなりアッサリとしたテイストになることが多いのですが、豚骨が強めのため、どちらかというとオイリーで濃厚。やや甘さも感じられ、想像していたよりも遥かに強い味わいでした。中太のストレート麺も、モチモチッとしていて美味しかったですね。

トッピングは、チャーシュー・きくらげ・青菜・海苔。この系統のラーメンにきくらげが乗っているのも珍しいですが、スープにみじん切りにしたタマネギが散らしてあるのも珍しいですね。ご主人は千葉や大阪のお店で修行した後に、自分のお店をオープンされたそうですが、色々と研究なさった末にたどり着いた味なんでしょうね。

『魚出しらーめん千年坊主』さんの「魚出しらーめん（＠680円）」。豚骨ベースのスープに、大量の鰹節・サバ節・煮干を使い、魚介の風味を出したもの。油膜も厚く、魚介系としては思った以上に濃厚です。コッテリもアッサリもし過ぎず、絶妙なバランスでした！

トッピングは、チャーシュー・きくらげ・青菜・海苔。このテイストのラーメンにきくらげが乗っているのは、ちょっと珍しいかもしれません。また、刻みネギと一緒に、刻んだタマネギを使っているのも面白いですね！海苔の上にはひと匙分の魚粉が。これを溶かすと魚介風味がグッと増します

麺は中太のストレート麺。食感もモチモチッとしていて、食べ応えがあります。小麦粉の風味も感じられて、とても美味しかったです！

完食！相方も、最後までスープを飲み干していました。器も落ち着いたいいものを使ってますね！

また「つけ麺」を食べるために再訪します

もともと好きなテイストのラーメンでしたので、味に大してはほぼ不満はありませんが、「厚めに油膜が張っているのに、スープが熱々ではなかった」という点だけは気になりました。決してぬるいというほどではありませんでしたが、フーフーと冷ましながら食べるほどでもない･･･というほどの温度で、これはちょっと残念でした。

また、「魚出しスープ」と名乗っているのですから、もう少し魚介の香りが強めでもいいのかもしれませんね。豚骨の甘みとのバランスはいいのですが、ややパンチ力不足と感じられる方もいらっしゃるかもしれません。

とっても美味しいラーメンだったことは間違いありませんので、私はまたぜひお邪魔したいと思っています。まだつけ麺も食べてみたいですし、魚出しらーめんに「味付半熟玉子（＠100円）をトッピングしたら、さらに美味しくなりそうな予感もしますので、出来るだけ早めに再訪したいですね！

千年坊主さんの営業時間は、11:30-14:30、17:00-20:00。ただし、夜の営業は月・水・金のみとなります。定休日は日曜日です。まだオープン間もないお店なので、これからも変更があるかもしれませんのでご注意を！