2008-01-21

奈良2位は麺屋武蔵の養子『麺屋 伊織』!

麺屋 伊織

東京の有名店「麺屋 武蔵」の山田雄氏がプロデュース、武蔵系のラーメンの関西初上陸ということで話題になった『麺屋 伊織』。

・・・と書き始めてみましたが、正直なところ、私は特に熱心なラーメンマニアでもありませんので、良くその辺の事情は分かりません(笑)

もちろん「麺屋 武蔵」の名前は知っていますが、ここ最近、ほとんど東京に出る機会もありませんので、それがどの系統のラーメンなのかもチェックしたことがありません。「山田雄氏がプロデュース」と言われても、さっぱりピンと来ないのが本音です。

しかし、Yahoo!Japanの「ラーメン・オブ・ザ・イヤー 2007(期間限定ページ)」で、奈良県の第2位に輝いています。あんな辺鄙な立地で、しかもオープンから1年未満でこれだけの高評価を集めるのですから、さすがに美味しいんでしょう。

(ちなみに1位は「彩華ラーメン」、3位が「いごっそ」でした)

前夜の大雪で、午前中は名阪国道が通行止めになるという悪条件の中でしたが、わざわざ出かけてきました。

※ 2009/03/20 追記

残念ながら、『麺屋 伊織』さんは、2009年2月11日(水)をもって閉店。他の土地に移って営業再開・・・との噂もありますが、現在のところ未定のようです

こんな立地で大丈夫なの?

これまでも名阪国道(25号線)は何度も利用してきましたが、『麺屋 伊織』のある高峰SA(上り)は、天理から名古屋方面に向かってすぐのところにあるため、ここに車を入れるのは初めてでした。よく注意してみると、確かに建物の外壁にも店名がしっかりと書かれているのですが、普通に走っていたら気づくことは無いでしょう。

建物自体もいかにもSAという作りで、入り口前には自販機が並んでいたり、スナックコーナーがあったり、小さな売店があったりと、とてもじゃありませんが美味しいラーメンが食べられるようなルックスには見えないんですよね。この日は夕方6時過ぎに入店したのですが、他のお客さんは見るからにトラックドライバーというような方が数名いるだけでした。

お店のシステムは、SAらしく、入り口で食券を買って水や器は自分で運ぶセルフ方式です。

麺屋 伊織-入り口
入り口付近。SAへの出店ですから、ラーメンだけではなくソフトクリームなんかも売ってます

麺屋 伊織- 券売機
入り口すぐの券売機。オススメは「醤油ら~麺」としっかり書いてあります。それに素直に従うのが吉

麺屋 伊織-店内
入り口脇には小さな売店も。とても「美味しいラーメンを食べさせる店」として有名になっているとは思えませんね(笑)

麺屋 伊織-カウンター
全てセルフ式ですので、ここに食券を置いて、呼ばれたら取りに行くシステムです。食べ終わった食器も自分で下げましょう

麺屋 伊織-店内POP
各席に置いてあった店内POP。まだ開店して1年も経っていないんですから、ものすごい浸透度ですね

麺屋 伊織-ロゴ
店内にあった『麺屋 伊織』のロゴ。剣豪の宮本武蔵の養子の名前が伊織で、「麺屋 武蔵」の養子的な存在だから『麺屋 伊織』という名前になったんだとか


魚介系ダシが効いた「醤油ら~麺」!

いつもなら、醤油好きな私がベーシックな醤油を注文するところなんですが、この日は相方が醤油を食べたいということだったので、私は生まれて初めて「つけ麺」を食べてみることにしました(「つけ麺が流行っている」という知識はかろうじてありました)。あと、二人とも空腹だったので「チャーシューご飯」も注文してみました。

まず最初に醤油ラーメン(ここは「醤油ら~麺」というややこしい表記です)が出てきます。醤油の濃い目の茶色と、トンコツの薄めの茶色のコントラストが食欲をそそります。器を前にした時点で、魚介のしっかりとした香りが漂ってきて、明らかに私の好みの路線です。

スープを一口飲んでみると、これがかなり美味しかったですね~。トンコツのまろやかさと醤油の味わいが程よい感じで、とても食べやすい。強烈なインパクトがある、というタイプではありませんが、しっかりと完成されたいいバランスです。「魚介系+トンコツ」というと、大好きな『豚の骨』さんの「豚にぼラーメン」に近いものを想像しますが、明らかに魚介系が勝っている感じですね。

トッピングはネギ・チャーシュー・メンマ、そしてちょっと珍しい水菜。そして、何よりも太目のストレート麺が新鮮でした。とてもモッチリとしていて、このスープに最適かも。細麺もオーダーできるそうですが、この太麺がベストかもしれません。

なお、この味は「麺屋 武蔵」の味とは全く違ったタイプのものを持ってきているのだそうです。機会があったらぜひ本家のものも食べてみたいものですね~。

麺屋 伊織-醤油ら~麺
マイルドなトンコツと醤油が混ざり合った「醤油ら~麺」。魚介系のダシが効いていてとても美味しい一杯でした!トッピングに水菜というのも珍しければ、モチモチした太麺というのも珍しい!完成度が高いです

麺屋 伊織-醤油ら~麺アップ
麺のアップ。わずかに縮れた太麺。細麺でもオーダー出来るそうですが、太麺で十分に美味しいので、ぜひそのまま試してみてください


「つけ麺」は・・・こんなもの?

そして、私が注文した「つけ麺」ですが・・・。

つけ麺ってこんな食べ物なんですか?? 初めての経験(神座のつけ麺は相方から一口だけ貰ったことがあります)でしたので、他との比較はできませんが、イマイチ良さが理解できませんでした。

スープは醤油ら~麺のものをさらに濃厚にした感じで、特に酸味が加えられたりしているような感じもありません。具材は醤油ら~麺と同様のものにプラス煮卵。麺も同じものを使用していると思います。でも、スープは温かいんですが、麺がやや冷めかけていて、他の具材は冷たいんですね。とても寒い日だったため、アツアツのラーメンを火傷しながらすすりたいくらいだったのに、もう最初から最後までぬるいんですよね。

これはさすがに私の選択ミスだったと反省してますが、結局、つけ麺の魅力がサッパリ理解できませんでした。それなりに美味しいんですが、これなら冷やし中華の方が分かりやすいです(笑)。また、同じような料金を払うなら、目の前で相方が食べている醤油ら~麺の方が格段に美味しいんですから、ちょっと損した気分でした・・・。

ついでに言っておくと、つけ麺に「チャーシューご飯」の組み合わせもイマイチ・・・。味が濃いもので被ってしまったので、これも選択ミスだったと思います。普通の白ご飯の方が正解だったかもしれませんね。

また、関係ないですが、つけ麺のスープを飲み干すことが出来ないんですから、そば屋さんの「そば湯」みたいな、薄めるスープを提供してくれればもっと楽しめるかもしれません。ラーメンを茹でたスープを出されても美味しくもなんとも無いとは思いますが、ちょっと楽しそうだと思いませんか?

結論として、多分、私はここのつけ麺はもう食べないと思います。そのくらい醤油ら~麺の方が圧倒的に美味しかったですし、これならまたわざわざ行くだけの価値があると思います。醤油系が好きなので、お気に入りの店が一軒増えたことが嬉しいですね。

麺屋 伊織- つけ麺&チャーシューご飯
こちらが「つけ麺」+「チャーシューご飯」。こんな寒い日は、無理せずに、いつものように普通の醤油を頼んでおけば良かった・・・


運転にはくれぐれもご注意を!

最後に、この『麺屋 伊織』の立地は、名阪国道(25号線)の高峰SAにあります。ここは自動車専用道路で、車以外では来ることができません。こんなところに出店するんですから、その勇気は大したもんですね。

また、近辺の方ならご存知だとは思いますが、この名阪国道は非常に危険な道路です。制限時速60kmの道ですが、信号も歩行者もいない自動車専用のため、普通車は100km近いスピードで飛ばしてますし、アップダウンが激しいため、大型トラックは30kmくらいで坂道を上ってきます。車の運転に関していえば、普通の高速道路よりもよほど怖いくらいです。

さらに、高峰SAは、本線に戻るための助走路が非常に短いのも怖いところ。高速道路であれば、側道で十分に加速してから合流できるのですが、高峰SAではそんな余裕はありません。アクセルべた踏みで急加速しなくてはいけないのです。これはなかなかスリリングな体験になりますので、運転に自信の無い方はくれぐれもご注意ください(笑)

そのくらいのリスク(?)を冒してまで食べる価値のある一杯だと思いますので、くれぐれも車の運転に気をつけて来店してあげてください。

麺屋 伊織-雪の名阪国道
真っ暗でほとんど写ってませんが、路肩には雪が。名阪国道が午前中は通行止めになるくらいの降り方でした。下り方面のSAなら(少しだけ)夜景がキレイ。でも本線への合流はさらに怖いので、私は絶対に行きたくありません(笑)



大きな地図で見る


麺屋 伊織

住 所: 奈良県奈良市米谷町556
電話番号: 0742-64-4488
定休日: ナシ
営業時間: 7:00 - 20:00
駐車場: PAなので多数アリ



※ 2008/03/27 追記

先回は(自分の気の迷いのため・・・)食べ損ねた『麺屋 伊織』さんの「醤油ら~麺」。この日は昼過ぎからど~してもこのラーメンが食べたくって仕方ありませんでした。普段の数倍の集中力で仕事を終わらせ、わざわざ高速料金300円を支払って行ってきました!

18時頃の到着だったんですが、店内には2~3名の先客がいたのみ。ちゃんと商売が成り立っているのか心配になりながらも、念願の「醤油ら~麺(@650円)」をいただきました。

先回は相方の注文したものを分けてもらっただけだったため、しっかりと1杯完食したワケではありませんでしたが、改めて食べてみると、記憶していたよりもかなり魚介の風味が強く、トンコツとのダブルスープというよりも、魚介系ラーメンを食べているかのような印象でした。魚介スープは大好きですので歓迎なんですが、最後の方になるとやや飽きがくるかもしれません。微妙なところですが、あとほんの少しだけトンコツのまろやかさが感じられた方が嬉しかったかも・・・。

麺は相変らずの極太。モチモチしていて、かなりイケますね。あと薄切りのチャーシューも美味い!通常は2枚しか入っていないため、もっともっと食べたくなりました。それなりに脂身も多いタイプですので、チャーシュー麺まで行くとややくどく感じるかもしれませんが、次回は頼んでみたいと思います。

全体としては、やはりかなり美味しいラーメンですね。ここまでしっかりと魚介系スープのラーメンを食べさせてくれるお店は、奈良には少ないと思いますし、わざわざ頑張って食べに行く価値はあると思います。

麺屋伊織-08-03-27-01
先回は、思わず「つけ麺」を頼んだため、ほとんど食べられなかった「醤油ら~麺(@650円)」。やっと食べることが出来ました!さすがに美味しかったですね~。魚介系のスッキリとした味わいです

麺屋伊織-08-03-27-02
麺はかなりの極太!チャーシューは薄切りが2枚と、やや少なめですが、かなり美味いです。ラーメンも「チャーシューご飯(@250円)」も、かなりのボリューム。トラックのドライバーさんも満足の量でしょう

麺屋伊織-08-03-27-03
もちろん、最後の一滴まで完食!美味しいスープでした!

麺屋伊織-08-03-27-04
新しいポスターが登場してました。ラーメン・オブ・ザ・イヤーの奈良県第2位に輝いたんですから、これはPRすべきですよね






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