2008-12-01

「ぼたん肉」入りの甘口ラーメン『らーめん仁』

『らーめん仁』@猪肉入り「仁ラーメン」

奈良方面に出かけた帰り道、どこかに都合のいいラーメン屋さんはないかと、いつもお世話になっている「奈良グルメ図鑑」さんで情報を探してみたところ、西ノ京駅近くの『らーめん仁』さん(食べログ)へ行ってみることにしました。

紹介文が「いのししの骨で取ったぼたんラーメンが店の売りだが・・・」から始まる、ちょっと独特のお店のようで、ちょっと不安もありましたが、しっかりと手の込んだ美味しいラーメンが食べられました!


西ノ京駅近くにあるお店です

『らーめん仁』さんは西ノ京駅近くにあり、以前にお邪魔した、全国18種類のラーメンが食べられる「永田屋」さんと比較的近い位置にあります。

長屋形式の商業ビルの一角に入店していらっしゃって、建物も内装も真新しく、かなりキレイ。店前の駐車場がそれほど広くないため(多分、他店との共同駐車場だと思われます)、混雑する時間帯には困るかもしれませんね。

この日は夕方の中途半端な時間にお邪魔したため、全く問題はありませんでした。


『らーめん仁』@西ノ京-01

西ノ京駅近くにある『らーめん仁』さん。4軒ほどのお店が入った長屋の一角で営業しています。外観も内装も、かなりキレイでした

『らーめん仁』@西ノ京-02
店内の様子その1。店内はL字型になっていて、座席数は全部で31席あるそうです。「ぼたんらーめん」の掛け軸が味がありますね

『らーめん仁』@西ノ京-03
厨房を見たところ。真新しい喫茶店のようで、清潔感が感じられます


猪肉入り!ダシも猪骨からとってます!

『らーめん仁』さんの最大のウリは、「猪肉」を使ったラーメンが食べられることです。店名を名付けた「仁ラーメン(@910円)」と、猪肉のチャーシュー麺的な位置付けの「ぼたんラーメン(@1,290円)」がメインとなるようです。

また、猪肉のバラ肉をチャーシュー代わりに使っているだけではなく、ダシも猪の骨からとっているというのですから、変わってますよね。豚の仲間ですから、それほど大きな違いはないのかもしれませんが、個性が出て面白いと思います。

私は、もちろんぼたん肉入りの「仁ラーメン(@910円)」を頼んでみました。メニューの説明には「コクのあるしょうゆベース、ピリ辛、猪肉入り」と書いてありましたが、それほど辛さは感じられず、コクが深い醤油ラーメンでした。

チャーシュー代わりにトッピングされた猪のバラ肉は、全く臭みなどは感じられません。時々、ちょっと硬いような食感がありましたが、それさえなければ全く気付かないかもしれませんね。吉野産の猪の肉を使っているそうですが、これなら全く身構えることなく、普通に食べられるでしょう。

ラーメン全体的な感想としては、スープの甘みがかなり強めに感じられました。ピリ辛のラーメンを食べている時はそれほど気にならないのですが、相方が食べたとんこつを食べてみると、ハッキリと甘さが伝わってきます。

これは猪の骨からとったダシのためではないと思います。野菜スープの甘みか、使っている醤油が甘めなのか、どちらかだと思いますが、この仁ラーメンに関してはコクを深める役割を果たしていました。

誤解をまねく言い方かもしれませんが、ちょっとだけ「すき焼きラーメン」と呼ばれるような「徳島ラーメン」の味を思い出したくらいです。それとはまた別系統ですが、ある種独特の深いラーメンでした!


『らーめん仁』@西ノ京-04

『らーめん仁』さんのメニュー。「しょうゆラーメン(@600円)」など、リーズナブルな価格帯です。特徴的なのは、吉野産の「猪」の肉を使ったという「ぼたんラーメン(@1,290円)」と「仁ラーメン(@910円)」。なかなか食べられるものではありません

『らーめん仁』@西ノ京-05
私が注文した「仁ラーメン(@910円)」。一見普通に見えますが、チャーシューではなく「猪の肉」です!臭みは全くなく、豚のバラ肉っぽい感じ。特に感動するようなものではありませんが、普通に美味しいですね!

『らーめん仁』@西ノ京-06
麺は素直な中太ストレート麺。スープは、猪の骨を煮込んでダシをとっているという変り種ですが、全体的にやや甘め。使っている醤油のためか、野菜の甘みなのかは定かではありませんが、ピリ辛と自然な甘みのバランスがいい感じでした

『らーめん仁』@西ノ京-07
スープの最後の一滴まで飲み干しました!ご馳走さまでした


「とんこつ」はかなり甘みが強めです

相方が注文したのは「とんこつラーメン(@660円)」です。コチラは、何故か浅めの器に盛られて出てきたため、ちょっとちゃんぽん風に見えます。

これを食べた相方の感想は「甘い!」でした。仁らーめんではピリ辛で甘みが前面に出てくるのを抑えられていた印象がありましたが、アッサリ系のとんこつラーメンでは、それがかなり強めに感じられます。

私も数口だけ食べましたが、やはり甘さは感じました。一杯全部食べていくと、最後の方ではやや飽きてしまうかもしれませんね。


『らーめん仁』@西ノ京-08

相方が注文した「とんこつラーメン(@660円)」。メニューに「あっさりスープ」とあり、確かにクドさは感じられないのですが、私たちの舌にはかなり甘く感じました。野菜の甘みだと思うのですが、食べ進めるとやや重く感じるかも?

『らーめん仁』@西ノ京-09
コチラも中太のストレート麺。白濁したスープに、コーンなんかがトッピングされていると、急にお子様向けっぽく見えてしまいますが、とんでもありません。かなり丁寧に作られた本格派ラーメンですよ!

『らーめん仁』@西ノ京-10
相方は「甘めだなー」と言いながらも、普通にスープも飲み干してました!とんこつラーメンになると、ちゃんぽん皿のような浅め・広めの丼で出てくるのも面白いですね


この甘さ、関西では普通なのかも!?

個人的には、「変わった素材を使ってみました!」という系統のお店は、あまり信用しないタイプなんですが、ここはかなりしっかりと取り組まれていることが十分に伝わってきて、決してイヤな感じはしませんでした。ややクセはありますが、かなり本格的なラーメンが食べられます。

私たちが強く感じた「甘み」は、ひょっとしたら関西圏では当たり前の味なのかもしれません。甘さのタイプは違うにしても、うどん類に乗ってくる「おあげさん」などは、私には舌が痺れるくらいに甘いですし、相方の実家のすき焼きなどを食べると、いまだに驚いてしまうほど甘めですからね(笑)

そんなこともあって、この「甘み」に関する評価はあまり自信がありません。ぜひご自身の舌で判断してみてください。



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■らーめん仁

住所: 奈良県奈良市六条2-5-16-4 薮内1F
電話: 0742-44-0585
定休日: 火曜日
営業時間: 11:30~24:00
駐車場: 数台分あり
アクセス: 近鉄橿原線「西ノ京駅」から徒歩5分


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らーめん 仁 (JIN) - 西ノ京/ラーメン






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