
まちモジ 日本の看板文字はなぜ丸ゴシックが多いのか?
街角写真などからフォントの楽しさを解説する第二弾。欧文フォントがメインですが面白い!
ドイツ在住で欧文フォントの企業に勤めている日本人著者による、興味深い一冊。前作の『フォントのふしぎ ブランドのロゴはなぜ高そうに見えるのか?』(書評はこちら)が面白かったので、その続編に当たる本書も読んでみましたが、こちらもなかなか楽しめました。
説明文:「ブランドのロゴの秘密を書体デザインの視点から解き明かした書籍『フォントのふしぎ』の第二弾は、世界の街角の文字『まちモジ』。タイプディレクター/書体デザイナーの小林章さんが世界の街角で撮影した標識や看板の文字について語ります。
今回は、日本の標識や看板だけなぜ丸っこい文字(丸ゴシック)が多く使われているのかに着目し、外国の標識を調べたり、看板職人に取材したりしながら、その秘密に迫ります。そこには日本だけで丸ゴシックが進化してきた驚きの事実が。そのほか、ヨーロッパ、北南米、アジアで集めた街中の文字やマクドナルドやルフトハンザ航空で使われているフォントなど、身の回りの文字を観察し、17か国で撮影した350点の写真で紹介。書体デザインの第一人者による文字観察本の決定版です。」
欧文フォントの話題がメインのため、ヨーロッパやアジアの国々の街角で見つけたフォントの写真を紹介し、それに対してフォント好きな専門家らしい解説を加えるというスタイルです。その繰り返しなんですが、日本人には気づかないようなちょっとしたルールやクセなどが理解できて、とても面白いですね。
また、サブタイトルになっている「日本の看板文字はなぜ丸ゴシックが多いのか?」については、今回は冒頭に近いパートで長めに扱っています。ちなみに、丸ゴシックの反対語は角ゴシック(線がすべて四角形になるもの)で、丸ゴシックは線の終わりが丸まっているものです。このフォントを使用しているのは、見た目が柔らかな印象になるのと、筆文字で書きやすいという理由があるのだとか。
大阪・和泉市で今も活躍している、手書き看板の職人さんの元を訪ね、実際に書いてもらっていますが、詳細な書き方などが解説されていて、これも面白いです。普通の書道とはまた違ったルールがあるようで、角ゴシックよりも丸ゴシックの方が圧倒的に書きやすいという理由も理解できました。
この本を読んでいくと、世の中には色んなフォントがあふれていることに気づきます。何となく……というレベルですが、少しずつ違いが見えてきますので、町で注目してみるようにしたいですね。











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