「朝30分」を変えなさい
早起きして朝の30分を作り出すこと。シンプルに朝型人間のススメを説いた一冊です
早起きして朝の30分の時間を作り出せばたくさんのメリットがある。シンプルに朝型人間のススメを説いた一冊です。
筆者はいわゆる資格マニアだった方で、お勤めのかたわら、早起きして勉強時間を作り、たくさんの資格試験に合格してきたのだそうです。具体的な体験談も交えながら、朝はもっとも集中できて、優れたパフォーマンスが発揮できて…と、とてもベーシックな組み立てで、それほど目新しいことはありませんでした。
説明文:「朝の30分だけで…1日の8割が片づく。誰でもカンタンに朝型人間に変われる!朝を制する者は人生を征する。」
私は自宅にこもりっきりの自営業者のため、ちょっと油断すると起床時間が少しずつ遅くなってしまいます。以前に『明日から「朝型人間」になる! リバウンドなし! 人生が好転する早起きメソッド』という本を読んで、しばらくは続いていたのですが、最近ややたるんできていたため、図書館でこの本を手に取りました。
本書では、「20%の朝時間で80%の成果が出せる」「朝の脳は“やる気”に満ちている」「朝・午後・夜の3分法が黄金の一日を生む」など、自己啓発的に意識を高めていく内容が並びます。だらけ気味な時に気合を入れるために読むのはいいのですが、それほど独特のメソッドがあるわけではありません。
物足りない感はありましたが、自戒の意味も込めて、少しメモしておきます。
●人間が仕事を先延ばししたり、怠けたりするのは、仕事を始める前に「考える時間」があるから。これを防ぐために、前の日に、翌朝いちばんに取り掛かる仕事が机の上に用意しておく。一旦作業を始めてしまえば、脳内がある種の興奮状態(作業興奮)になり、活発に動き始める。
(※この本ではありませんが、後日読んだ某書には「イラストを描き始める前に、まったく関係のないものをひとつ描くことを習慣化しておくとサッと集中できる」とありました)
●早起きしたら、昼過ぎに15~20分程度の短い昼寝をするのがいい。昼寝の後にすっきり目覚める方法は「昼寝の前にコーヒーを飲むこと」。コーヒーを飲んで血中のカフェイン濃度が高くなるのは、飲んでから15分~2時間後なのだとか。
とても読みやすいですし、Amazonあたりでは中古本が1円から出品されています(送料別)。少しだけ自分に活を入れる意味でもちょうどいいかもしれませんね。