2017-08-13

職業としての小説家 (Switch library)

村上春樹さんの小説家論。ファンとして、同じ自営業者として参考になります!

村上春樹さんが「小説家」という職業について語った一冊。世界的な人気作家であり、幾度もノーベル文学賞の最有力候補に挙げられ、数多くの熱狂的ファンと、一定数のアンチが存在する村上春樹という作家が、自分を取り巻く喧騒をどう受け止めているのかが語られた、貴重な内容です。

また、村上さんの小説の書き方などが詳細に語られていて、それも面白いですね。デビュー作では一度、英語で書いたものを日本語に翻訳したとか、長編小説の推敲の重ね方だとか、ファンとしてはとても興味深く読みました。


●目次
第一回 小説家は寛容な人種なのか
第二回 小説家になった頃
第三回 文学賞について
第四回 オリジナリティーについて
第五回 さて、何を書けばいいのか?
第六回 時間を味方につける──長編小説を書くこと
第七回 どこまでも個人的でフィジカルな営み
第八回 学校について
第九回 どんな人物を登場させようか?
第十回 誰のために書くのか?
第十一回 海外へ出て行く。新しいフロンティア
第十二回 物語があるところ・河合隼雄先生の思い出
あとがき


私も自宅自営業者ですので、個人的に村上さんは「部屋にこもりっきりでテキスト仕事をする」という業界のグレートマンだと思っていて、時々明かされる執筆スタイルをある意味では目標にもしています。

長編小説に取り組んでいるときの生活を描いたこの部分など、その過酷さとストイックさが伝わってきて、尊敬に値しますね。

たとえば、これはあくまで僕の場合はということですが、書き下ろしの長編小説を書くには、一年以上(二年、あるいは時によっては三年)書斎にこもり、机に向かって一人でこつこつと原稿を書き続けることになります。朝早く起きて、毎日五時間から六時間、意識を集中して執筆します。それだけ必死になってものを考えると、脳の一部が加熱状態になり(文字通り頭皮が熱くなることもあります)、しばらくは頭がぼんやりしています。だから午後は昼寝をしたり、音楽を聴いたり、害のない本を読んだりします。そんな生活をしているとどうしても運動不足になりますから、毎日だいたい一時間は外に出て運動をします。そして翌日の仕事に備えます。来る日も来る日も、判で押したみたいに同じことを繰り返します。

「第七回 どこまでも個人的でフィジカルな営み」P166より


「早朝から仕事をする」「しっかりと運動して明日に備える」など、普段から心がけたいスタイルですね。実際に体力が衰えると、コンピュータースクリーンの前にずっと座り続けることすら不可能になってしまいますから、切実な問題なんですよね。

この本が面白いかどうかというよりも、そういう部分に大いに共感しています。仕事に飽きたときにでも読み返しては、励まされたいと思います!


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