2015-07-18
小商いのはじめかた 身の丈にあった小さな商いを自分ではじめるための本
開いた時間で小さな商売を始めた方たち15組を紹介した一冊。いろんな生き方がありますね
会社員が週末に小さなビシネス「小商い」を初めてみる。
「小商い」をいくつかやって生活と収入のバランスをとる。
フリーランスが自前のサービスを小さく作ってみる。
などなど、肩に力を入れて「起業」するのではなく、開いた時間を利用してゆっくりと小さな商売を始めた方たち15組を紹介した一冊。私もフリーランスのひとりとして、こうした活動の重要性は常々感じていますので、興味深く拝読しました。
説明文:「初期投資やリスクの少ない形での、シンプルで身の丈にあった「小」さな「商い」=「小商い」を、今までモノやサービスを自分で売ったりした経験をあまり持たないであろう、ふつうの個々人がはじめるための、考え方の勘所とケーススタディ。」
この本の監修をつとめ、各章の冒頭文も書いている伊藤洋志さんは『ナリワイをつくる:人生を盗まれない働き方』という著作があり、本書はその実例を取材して紹介するような内容になっているとか。
本書の冒頭から、「多肉植物が好きで育てていて、たくさん増えたから売り始めた」という方が登場したり、全国を旅しながら本を売る移動本屋さん、音楽と料理を融合したコンテンツを販売する方、田舎で地域コミュニティに入って生き方を見つけた方など、いろんなタイプの「小商い」が紹介されています。
どれもはたから見ていると楽しそうであり、大変そうであり。単純に羨むようなものではありませんが、「こんな生き方もあるんだ」という実例を見られることがちょっとした励みになりますね。
先が読めない不安定な時代ですから、さっと始められて、さっと撤退できる、小さな小さなビジネスを常に用意しておくと、精神的にも安定するかもしれませんね。