2015-09-12

日本全国 万葉の旅 「大和編」

大判で美しい写真と的確な解説。奈良のエリアごとに紹介されていて便利です!

2014年12月に発売された万葉集本。入江泰吉さんに師事した奈良在住のカメラマン牧野貞之さんが撮り歩いた万葉故地の写真を2ページの見開きで大きく使い、次の2ページで、高岡市万葉歴史館館長・坂本信幸さん、大阪府立大学教授・村田右富実さんが解説をつけています。大判の美しい写真と分かりやすい名歌の解説という、定番的な構成ですがとても豪華で読み応えがあります。

愛蔵したいくらいの完成度ですし、どのページからでも気軽に読めるのもいいですね。


説明文:「万葉の地を撮り続けて半世紀の写真家だからこそ撮れた、選りすぐり写真の数々。第一級の万葉学者が書き下ろした、深くわかりやすい、最新の解説。訪れたい故地がすぐわかる詳細地図。「大和をうたった万葉歌一覧」を巻末掲載。」


本書は「大和編」で、奈良県内を、平城京・飛鳥・藤原から吉隠へ・山辺の道・生駒から葛城巨瀬へ・宇智吉野宇陀という章に分けて紹介しています。

(1) 大和の故地を、6章に分けて構成し掲載。美しい写真と最新の研究成果を取り入れた読みやすい解説で、万葉歌をはぐくんだ風土がよくわかる
(2) 巻頭に大和全図・平城京図・藤原京図、各章冒頭に詳しい地図を掲載
(3) 巻末に大和の故地と万葉歌がわかる「大和をうたった万葉歌一覧」を掲載

という点が売りで、その狙いは成功しているといえるでしょう。万葉集の歌はその土地にしっかりと結びついているものも多く、こうやってエリアごとに紹介されるとより理解しやすくなります。美しい写真を見ているうちに、その風景を自分自身の目で眺め、そこで詠まれた歌を口ずさみたくなるでしょう。

なお、本書は「大和編」で、後に「西日本・東日本編」が刊行される予定とのことですが、まだ発売されていないようです。こちらも楽しみに待ちたいと思います!


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