ゼロから始める日本酒入門
日本酒の用語などを丁寧に解説。個人的に他のどの本よりも圧倒的に分かりやすかったです
「日本酒」についてのややこしい用語や知識を、分かりやすく解説。他のいろんな日本酒本と見比べてみましたが、個人的に知りたい情報がしっかりと掲載されていて、圧倒的にナンバーワンでした。
新潟生まれの私は、日本酒は大好きでずっと飲んできましたが、2杯目くらいからもう味が分からなくなるタイプなので、あまりこだわってきませんでした。甘口辛口くらいは理解できても、それ以上のことは分かりません。語る指標も持たず、表現する言葉も知りません。
そこで、少しくらいは日本酒の味わいを分類できるようにと思ったのですが、他の多くの日本酒本は、前半が知識系、後半は「今飲むべき銘柄はこれだ!」のような構成の本が多く、個人的には好みではありません(飲みたいのは奈良の地酒ですからね)。そういった観点からすると、この本がベストです。ややこしい内容を、とても分かりやすく解説してくれています。
説明文:「銘柄の選び方、旬な時期、適切な温度、名前の秘密、利き酒、酒器選び、肴との相性……。いまさら聞けない日本酒の疑問や誰かに話したくなる知識、「通」な呑み方まで。知っているだけで日本酒が旨く、楽しく味わえるようになる薀蓄&テクニック満載。日本酒に詳しい日本料理の巨匠・野崎洋光による日本酒入門書の決定版。」
日本酒にはさまざまな用語がありすぎて、私などはさっぱり区別がつきません。
本醸造酒・純米酒・吟醸酒・甘口・辛口・酸味・日本酒度・精米歩合・生詰め・中取り・生酒・淡麗・濃醇・あらばしり・山廃・早稲米・晩稲米などなど。
漫然と飲んでいても美味しいものですが、こうした基準を知っておけば、より的確なイメージができて、より楽しめるでしょうもういい年ですから、「これ旨いですね!」と言いながら飲み干すだけでなく、「これは●●で■■がいいですね!」という(わかっている風の)一言くらいは付け加えられるようになりたいと思います(笑)
この本では、少し水を加えて燗するなど、私がこれまでまったく経験のない飲み方なども紹介されています。また、「日本酒は悪酔いしやすいか?」「日本酒は太りやすいか?」など、ちょっとやわらかい小ネタも織り交ぜられていますので、初心者でも楽しく読めますね。
何度も読んで少しずつ日本酒通になりたいと思います!