レバレッジ・リーディング
ビジネス書の多読のススメ。10年前の本ですが「読書は投資活動だ」という主張は今も新鮮!
今から10年近く前に出版された、「ビジネス書の多読のススメ」というような一冊。この本が発売された当時のことは分かりませんが、よくほかのビジネス書や、書評サイトなどでも取り上げられていることから手にとってみました。
その骨子は、「読書を投資活動としてとらえ、多読する」というもの。筆者さんは年間400冊のビジネス書を読みこなしているとか。この本から学んだことをビジネスに活かせば、1冊1500円だとしても、すぐにその100倍もの利益を生み出せると説いています。
説明文:「なぜ「速読」より「多読」なのか?訓練不要であなたの思考が劇的に変わる。1日1冊のビジネス書を効率的・戦略的に読みこなす投資としての読書法。」
「そうは言っても本を読む時間がない」という方も多いと思いますが、役に立たないと思ったらすぐに投げる、朝風呂に入りながら読書するなど、全部を読もうとしないなど、その具体的な手法が解説されています。
さらに、本の選び方も丁寧に語られていて、著者の経験が自分に役に立ちそうな読みやすい本を選ぶ、目的をもって本を選ぶなど、納得のできる内容ですね。とても合理的です。
また、もっとも参考になるのが、本で得た情報の活用法です。
本を読みながら、アンダーラインを引いたり、必要なページに折り目をつけたり、余白にメモをしたり、どんどん本を汚していきます。そして、読んだままで終わらせるのではなく、「レバレッジメモ」としてまとめ、持ち運びやすく印刷して、ちょっとした待ち時間などに取り出しては何度も何度も読み返すのだとか。
人間、一度本を読んだくらいではなかなか記憶に残りません。どんな名言であっても、それが見について血肉となるまでには、絶え間ない復習が必要です。ノート化する手間はかかりますが、それをやるだけの価値はあるでしょう。
ただの本好きな私としては、こういった手法を取り入れたいとはまったく思いませんが、とても腑に落ちる手法も多く見つかりました。腹をくくってビジネス書を読みこなしていきたいと思う方であれば、最初に手に取る一冊にしてもいいでしょう。