2015-02-10
あらもの図鑑 (とんぼの本)
箒、ちりとり、おろし金など。日本橋の荒物問屋「松野屋」さんが選んだ150点がずらり!
箒、ちりとり、しゃもじ、お櫃、おろし金、アルマイトの食器、編みかご、がまぐち、トタンのボックスなど、昔ながらのシンプルな荒物を扱う、日本橋馬喰町の荒物問屋「松野屋」が選んだ150点を紹介した一冊。
シンプルで美しく、懐かしいデザインの道具たちがカタログ的に並んでいて、観ているだけで楽しくなります。さらに、今でも手作業で作り続けている職人さんたち数名を尋ね、その作業現場を拝見するコーナーもいいですね。最後までニコニコしながら読了しました!
説明文:「トタンのバケツ、たらい、ちりとり、木の洗濯板、昔ながらの箒やはたき、ワラの釜敷き、シュロのたわし、ゴム長靴…日常の暮らしの中で使われてきた「荒物」を、もう一度見直してみよう!日本の職人さんや町工場で生み出される道具は、無骨ではあるけれど、丈夫で長持ち!シンプルで使い勝手良し!使い込むほどに味が出る!日本橋馬喰町の荒物問屋「松野屋」店主が自信を持って選ぶ、普段使いの暮らしの道具130点を紹介。生産現場も詳細にルポ。」
ここで紹介される昭和の道具たちは、おそらく昭和50年台くらいまでは、普通に身の回りで見かけたものばかりです。それがいつの間にか安価なプラスチック製品に取って代わられ、次第に目につくところから姿を消していきました。
しかし、そうした荒物たちを、ちゃんと今でも守り続けている方たちが存在していることが嬉しくなりますね。柳宗悦さんの民藝運動ではありませんが、いい物を作ることだけにこだわった職人さんたちは評価されるべきですし、作為のないシンプルな製品はもっと愛されるべきなのでしょう。
美しい道具たち、観ているだけで心が和みます。お好きな方はぜひ!