
2015-01-12
義経千本桜 (橋本治・岡田嘉夫の歌舞伎絵巻(2))
吉野が舞台の有名な演目を、美しいイラスト入りで。源平入り乱れてファンタジックで悲劇的!
作家・橋本治さん、画家・岡田嘉夫さんによる「歌舞伎絵巻」シリーズ第2巻。桜が満開の吉野を舞台に、美しい絵と切ない人間模様が展開されます。
説明文:「源義経と静御前、そして武蔵坊弁慶と戦いで死んだはずの平家の貴公子たち。彼らが登場する『義経千本桜』は、『仮名手本忠臣蔵』とならぶ、とても有名な歌舞伎です。嵐の大物の浦で、桜が満開の吉野山で、兄の頼朝と仲が悪くなった義経は、どんな事件とであうのでしょう。」
「義経千本桜」は、1747年が初演の、人形浄瑠璃や歌舞伎の演目のひとつ。歌舞伎の演目としてはもっとも有名なものでしょう。
ストーリーは、源平の合戦後、源義経の都落ちの悲劇とともに、死んだと思われていた平家の武将たちが生き延びていたというもの。静御前や弁慶、安徳天皇なども登場し、史実を超越したファンタジックな世界が演じられます。
こういう物語があることはもちろん知っていましたが、史実とは別にこうした物語が江戸時代の方々に愛されてきたということを理解するのも面白いですね。名場面は浮世絵の画題にもなったりしていますので、それと照らし合わしながら読みなおしてみたいです。
この「歌舞伎絵巻」シリーズはよく出来てますね。全巻読んでみたいです!
なお、ストーリーだけ把握したい方は、文化デジタルライブラリー「義経千本桜」が分かりやすいです。