2015-09-09

ドラマティック百人一首 (だいわ文庫)

気軽に読める百人一首の解説本。歌の意味や背景など艶っぽい話も交えながら分かりやすく

『乙女の美術史』などの著作のある堀江宏樹さんによる、百人一首の解説本。学者先生のようなお固い内容ではなく、基本的な歌の意味などとともに、歌人や歌の背景などについて、艶っぽい話も交えながら分かりやすく解説しています。

1つの歌を2ページずつ(4ページの歌も)、ときおりコラムなどもはさみながらになっていて、気軽に少しずつ歌に親しむにはちょうどいいですね。文庫本で購入したまま、しばらく積ん読状態でしたが、布団の中で寝る前に少しだけ読むようにしたら、1週間くらいで読了しました。


説明文:「許されぬ愛に燃え上がる炎、出世できない男の嘆き、夫の帰りを待つ妻の恨み節、長生きの孤独と寂しさ、恋心を隠しきれない爽やかラブレター―藤原定家が選んだ百首の宇宙とはどんなものか?そこに秘められたメッセージとは?背景を知れば、もっと面白くなる。」


百人一首についての書籍は、世の中に数えきれないほど見つかりますが、本書の魅力は「気軽さ」と「親しみやすさ」です。私も平安時代の歌人については詳しくありませんので、分からないことばかりですが、この本ではその方がどんな境遇に育ったのか、どんな評判だったのかなど、(ややこし過ぎない程度に)解説してくれます。

書名の通り、ドラマティックなエピソードもありますが、とても印象の薄い方もいたり、全体をさっと把握するのにはちょうどいいですね。歌の解説もかなり平易で、とても分かりやすいです。

百人一首がお好きな方であれば、あえて手に取るほどでもないかと思いますが、漫画『ちはやふる』を読んでちょっとだけ興味が出た、というような方には最適でしょう。『マンガでわかる 百人一首』(紹介記事)の次くらいに読むといいかもしれません。



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