デジタルデトックスのすすめ 「つながり疲れ」を感じたら読む本
スマホやSNSなどネット生活から離れる「デジタルデトックス」を提案した一冊。なるほど。
スマホが登場してから、ますますネット依存の傾向が強くなっている現代。一度SNSなどのネット生活から離れる「デジタルデトックス」をしてみることを提案した一冊です。編集者として活躍していた筆者は、まさにネット依存の最たる者でしたが、定期的にネットから距離を置くことで、生活環境を改善したのだそうです。
説明文:「「ムダな時間」「面倒な人間関係」…。ネットがもたらすストレスを一気に解決しよう!ネットに「使われる」かのように、どんどん流れてくる情報に振り回されてしまっているあなたには、本書で紹介する「デジタルデトックス」をおすすめします。
「デジタルデトックス」とは、デジタル環境がもたらす負の側面を“解毒"するために、ネットやスマホから「少し離れる習慣」を取り入れようというものです。
本書では、「3ステップのメモでムダを見直す」「自分流のデジタルデトックスキャンプをやってみよう」などの、著者独自の実践法に加えて、「GoogleやFacebookがなぜ禅を取り入れるのか?」「『つながり疲れ』の原因は“きずな依存"にあった」といった専門家への取材を重ねてわかった、ネットの怖さを明らかにしています。「デジタルデトックス」でネットに「使われる」生活から抜け出し、自分らしい生き方を取り戻す! !」
本書の冒頭では、入り口でスマホを預けるとビール1杯無料になるバー(会話を楽しんでもらうため)、スマホなどの通信機器の持ち込みが禁止された大人対象の合宿、勤務時間外にメールの送信を禁じたフォルクスワーゲンなど、便利になりすぎて逆にストレスになってきたデジタル環境から身をおく事例を紹介しています。
電波が届かないことがかえって貴重になり、「圏外を買う」時代になってきたのかもしれません。
デジタルデトックスのやり方ですが、決して特別なことを提案しているわけではありません。●就寝2時間前に携帯とパソコンの電源を切る ●アナログメディアに触れてみる ●スマホアプリは削除する ●メールの確認は1日2回にする など。ここに筆者の体験談として、阿字観瞑想や滝行、(瞑想としての)登山や水泳などが提案されています。
ネット依存かどうかのチェックリストも掲載されていて、私自身も少しだけの傾向があると判断されました。しかし、今のところアナログとのバランスも良い状態ですし、とても楽しく遊べています(図書館の新刊にこの本があったので借りてきただけで、まったく悩んでません)。
とはいえ、楽しむために始めたはずのSNSで、人間関係のしがらみで疲れ果ててしまう方も増えてきています。こうした方は、一度デジタルデトックスを試してみるといいかもしれませんね。