2014-01-05

人生がときめく片づけの魔法

片付けの極意は●物を捨てる●収納場所を決める。シンプルで論理的。分かりやすいですね

2010年の末に発売され、大きな話題となった一冊。詳しくは分かりませんが、後の「断捨離」ブームの走りのような存在だったのでしょうか。

個人的には家の中はかなり片付いている方だと思いますし、これまで何度も引っ越しを繰り返してきたので、物を捨てることにも特に抵抗はありませんから、この方面で困ったことはありません。どんなことが書いてあるのかと、興味本位で図書館で借りてきて読んでみましたが、想像以上にまともな内容でした。一部やや胡散臭く感じられるような記述はありますが、ちゃんと片付けの手順やメカニズムが解説してあって分かりやすいですね。


説明文:「この本は、「一度片づけたら、二度と散らからない方法」について書いた本です。「そんなことはありえない」そう思った方にこそ、じつは読んでいただきたい本でもあります。」


世の中には部屋の中が片付かなくて大変な思いをしている方も少なくないようです。著者さんは片付けのコンサルタントなどでメシを食っているプロで、真っ先に「収納術では部屋は片付かない」と言い切っています。狭い収納スペースに頑張って物を収めても、遠からず破綻することは目に見えていますから、根本的な解決にはなりません。どうしても「物を捨てる」ということが避けられないのです。

本書で語られる片付けの極意は、●物を捨てること ●収納場所を決めること。この2点だけです。

物を捨てる際の基準として「触った瞬間に『ときめき』を感じるかどうかで判断する」のだとか。このセリフがあまりにも曖昧な印象ですが、本書を読んでいくと腑に落ちます。損得で考えると捨てられないものも、こうした別の基準を持ち込むことで実践的な線引きが出来るようになるんですね。

物を捨てるにも順番があって、「衣類→本類→書類→小物類→思い出の品」と進めるのだとか。それも、本であれば一度家中のすべての本を集めて床に積んでから作業する必要があるそうです。かなり面倒なことにも思えますがとても合理的ですね。ちゃんと理論的にも納得できるから片付けが上手くいくことが分かります。

私はこの手の実用書はあまり読みませんし、特に片付けには困っていないので、あまり説得力はないかもしれませんが、さすがは話題になった本だけあるなと感心しました。物が捨てられなくてお困りの方は、こんな本で気分を奮い立たせてみるといいかもしれませんね!


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