2013-11-28
戦国武将 変わり兜図鑑 (ビジュアル選書)
戦国武将の「変わり兜」を多数掲載。歴史好きな方はもちろん、知識ゼロでも楽しめます!
戦国武将たちの風変わりな「変わり兜」を多数掲載した一冊。先日読んだ『変り兜: 戦国のCOOL DESIGN (とんぼの本)』(「紹介記事)があまりにも面白かったので、さっそく同系統のものを探して手を出してみました。
先の本が、美術工芸的な観点から変わり兜の魅力を伝えるものだとすると、こちらは歴史好き・戦国武将好きな方にも満足できる内容で、武将についての解説も詳細ですし、兜の掲載点数も豊富です。それぞれ違ったベクトルで変わり兜の面白さを伝えていますね。
説明文:「色彩あざやかで斬新なデザインの兜を戦国武将はなぜ身にまとったのか。戦場で自己演出するという目的とは別に「変わり兜」の奇抜な意匠には彼らの信仰心や美意識がこめられている。名将たちの武装のデザインにみる美意識と粋。」
命を賭けて戦場に赴く姿にとしては、かなり奇妙に見える変わり兜ですが、機能性を損なってまで込められた意味があったのでしょう。モチーフはさまざまで、水牛のような2本の角、高くて長い1本角、軍配・三日月・日輪に梵字・神仏の御札・ムカデ・仏さまそのもの(飯縄権現など)などなど、戦いには不向きなものもみられます。
また、兜がそのままウサギだったり(後頭部はちゃんとお尻になってます!)、熊の毛を張った毛むくじゃらのものがあったりと、とにかく現代人の想像の遥か上を行ってます(笑)
本書では、そういった変わり兜を大きめの写真付きで紹介しながら、武将や由来についての詳細なテキストも掲載されています。戦国時代を中心とした歴史好きな方には特に楽しめる内容でしょう。歴史に興味が無い方でも、単純に楽しめる内容ですから、ぜひ手にとってみてくさい!